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2006年12月12日
精油の体内動態 その1
こんにちは。
先週から第2回、薬剤師のためのアロマセミナーが東京・大阪で開催されました。
大勢の方にご参加いただき、とっても嬉しく思っています。
今回はグリーンフラスコ株式会社の林真一郎先生にご講演頂き、
内容的にも充実したものであったと思います。
仙台の方、来月を楽しみにお待ちくださいね♪
さて、今回は1回目の内容を少々ご紹介しようと思います。
アロマテラピーではいくつかの経路で精油が体内に運ばれます。
1.鼻から脳へ
2.皮膚から全身へ
3.肺から全身へ
4.口から全身へ
実際日本で行われているのは、主に1と2の方法です。
ますは1の方法についてお話させて頂きます。
鼻から脳へという経路はアロマテラピーでは最も重要な経路と言っても過言ではありません。
人間には触覚・嗅覚・味覚・視覚・聴覚の五感がありますが、
嗅覚は認知・判断といった大脳新皮質を介さずに、本能や記憶の脳である
大脳辺縁系に直接働きかけ、「快」反応が視床下部から自律神経や内分泌系、免疫系の
バランスを調整し、良い反応をもたらしてくれると考えられています。
その経路は、精油の揮発性芳香分子(おおよそ分子量500以下のもの)が
嗅上皮にある嗅粘膜に付着して、溶け込みます。
溶け込んだ精油分子を、嗅粘膜にある嗅毛がキャッチして、嗅細胞に伝えます。
(ここまでは精油の分子が関与しています)
嗅細胞に伝えられた香り分子の情報は、嗅細胞が興奮し、電気信号となって
嗅神経線維を通して、嗅球、嗅索を経て、大脳辺縁系に伝えるのです。
この反応は経皮吸収に比べて早く脳に働きかけをしますが、
年齢・性格・性別・体調・月経周期・精神状態などといった個人的要因に左右されやすいので
ある特定の香りが一定のエビデンスを得ることは非常に困難とも言えます。
ラベンダーの香りが心地よいと感じる方には、良い反応が現れても
嫌いと感じる方には良い反応は現れず、また嗅ぎ続けることはストレスにすら
感じられます。
年齢的に見れば、働き盛りの方で夜も次の日の仕事について考えていたり、
せかせかとお忙しくされていらっしゃる方の方がラベンダーは好む傾向にあるようです。
ラベンダーの成分中の酢酸リナリルが35%以上含まれていると気分を鎮めてくれる
働きがあると言われています。
気分を鎮めることによって、精神的なバランスが保てる方もいらっしゃれば、
落ち込んでいる方には気分を明るくしてあげる香りが好まれます。
精神状態は一例に過ぎず、こういった多くの個人的要因に左右されるので
なかなかその人のお悩みに合った香りを選び、そしてその香りを好きだと感じて
頂くのは困難なことです。
様々なことをお伺いし、自分の経験を信じてオススメしています。
(こうなるとエビデンスでもなく、自分の経験則になってしまいますが)
次回は精油の経皮吸収についてお話いたします。
投稿者 tsukamoto : 2006年12月12日 18:22
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