【薬剤師】仕事内容・役割ドラッグストアって勤務時間が長いって本当?勤務環境による勤務時間の違いは如何に?

2016年2月12日
ドラッグストアは調剤薬局に比べてお給料がいいけれど、勤務時間が長いなどと聞いたことはありませんか?
確かにドラッグストアは、朝早くから夜遅くまで営業しているところも多く、勤務時間は長いように思えますが、実際の勤務時間はどこも同じはず。
なぜなら労働基準法によって、以下のように定められているからです。
- 使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。
- 使用者は、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければいけません。
- 使用者は、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。
▼厚生労働省「労働時間・休日」参照
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/roudouzikan/index.html
ただし上記の範囲内で残業などがあり、お店によって勤務時間が違うことは確かです。
ではドラッグストアの勤務時間を調剤薬局と比べながら「ドラッグストアの勤務時間がほんとうに長いのか」探っていきたいと思います。
ドラッグストアVS調剤薬局
営業時間の差が勤務時間にも影響?
まず東京都庁のある東京都新宿区を例にとって、ドラッグストアと調剤薬局の営業時間を比較してみます。
ドラッグストアは「8時~22時」「7時半~22時」などがある中、24時間営業という店もあります。
調剤薬局のほうは月~金は「9時~18時」、土曜日は「9時~13時」などとなっています。
ドラッグストアはもちろん年中無休というところが多く、調剤薬局は日曜日が休みとなります。
営業時間を比べると明らかにドラッグストアが長くなっていますが、働いている人はシフト制になりますから、24時間働き続けるなどということはもちろんありません。
しかし遅くとも18時頃には閉店できる調剤薬局と比べれば、自分のシフト時間終了間際になってお客さんが多くなるなど、残業を余儀なくされる可能性はドラッグストアのほうが高くなります。
特に「薬剤師の数が少ないドラッグストア」は残業が発生することも多く、勤務時間は長くなる傾向にあります。
ドラッグストアに向く人と向かない人
給料だけで就職先を決めないこと!
調剤薬局とドラッグストアの差はいろいろとあります。
どちらも薬を扱うことにかわりはありませんが、調剤薬局が一般の医薬品を主に扱うのに対し、ドラッグストアはOTC医薬品を扱います。
医師からの処方せんを元に薬を調合する調剤薬局と、患者さんにあわせたOTC薬局を進めるドラッグストアなど、仕事の内容が大きく違います。
またお店ごとに違うとはいえ、営業時間がかなり長いということもドラッグストアの特徴。
それを踏まえると「ドラッグストアに向く人」「向かない人」がいますので、転職を決める前に今一度ご検討ください。
ドラッグストアに向く人は、「OTC医薬品について詳しくなりたい人」「勤務時間が長くなってもいいから、お給料がたくさん欲しい人」などです。
では「OTC医薬品について詳しくなりたいが、残業はしたくない人」は、ドラッグストアに向いているのか向いていないのかどちらでしょう。
残念ながら、そういった方はドラッグストアには就職されないほうがよいと思われます。
先ほどからお話ししているように、ドラッグストアはやはり残業が発生する可能性が高いからです。
「土日祝日に休みが欲しい人」というのもドラッグストアには向きません。
そもそも土日も営業していますから、完全に休むことは不可能だといえます。
「残業をしたくない、土日祝日は休みが欲しい」という方は調剤薬局を選ぶのがベストだと思います。
ドラッグストアも調剤薬局も基本の勤務時間に大きな違いはありませんが、残業発生率が高いドラッグストアはやはり「勤務時間が長い職場」であるといってもいいのかもしれません。
転職する際には頭に入れておかれてはいかがでしょうか。
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