「予防医学指導士」は薬剤師のキャリアアップに役立つ?
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超高齢社会を迎えた日本では、予防医学への関心が高まりつつあります。健康寿命を延ばすためにも必要な予防医学を身につけるために注目されているのが、予防医学指導士です。予防医学指導士とは、健康維持および増進のために必要な知識を身につけ、予防医学や代替医療の普及を担う社会貢献度の高い資格です。
ここでは、予防医学指導士とはどのような資格なのか、資格の取得方法や、薬剤師のキャリアアップにどのように役立つのかを解説します。
今注目される「予防医学」とは?
日本は超高齢社会を迎えて、質の高い医療を提供し続けること、そして国民医療費を削減させることが目下の課題となっています。これらの課題を解決するためにも重視されているのが、「病気を治すこと」よりも「そもそも病気にならないこと」。つまり、予防医学の重要性が高まり、注目を集めているのです。
予防医学は、医療に関わる薬剤師も身につけておきたい知識です。患者への生活指導を行う上で、大いに役立ちます。
予防医学指導士とは?
予防医学指導士とは、予防医学の実践レベルの知識を備えていることを証明する資格です。
冒頭でも解説したように、健康維持・健康増進のために必要な知識を身につけ、予防医学や代替医療の普及を通して社会貢献できる資格でもあります。もちろん、仕事面だけでなく、予防医学の知識を自分や家族の体調管理に活かすことも可能です。
医療のみならず、美容や健康分野全般といった幅広い領域で、予防医学のスペシャリストとして活躍することができるでしょう。
予防医学指導士の資格取得方法
予防医学指導士の資格は、次の2つの団体で取得することができます。各団体における資格取得方法を紹介しましょう。
予防医学・代替医療振興協会での資格取得
予防医学・代替医療振興協会に入会し、規定の受講費を支払うと、テキストと試験問題(100問記述式)を入手できます。テキストや文献、そのほかの書籍などを参考にレポート式の試験問題を解き、協会宛に送ることで合否の審査を受けられます。
さらに、合格後に「予防医学指導士資格取得研修会」を受講することで、「予防医学指導士資格認定証」が交付されます。
日本予防医学会での資格取得
日本予防医学会を通して資格を取得したい場合は、日本予防医学会へ 入会し、一定数以上の単位を取得する必要があります。
年に1回開催される「予防医学指導士養成研修会」の受講、さらに 「日本予防医学会年次学術総会」や学会が開催するセミナーへの参加、学会発行の雑誌への投稿を行って単位を取得していきます。
合計30単位を取得 すると認定試験を受けることができますが、薬剤師、看護師、保健師の免許があれば試験は免除されます。
その後、審査に合格すれば「予防医学指導士証」が交付されます。
予防医学指導士の資格はキャリアアップに役立つ?
最近は国民全体の健康意識の向上もあり、薬物療法だけでなく、積極的に予防医学にもとづいた運動療法や代替療法を取り入れる患者も増えつつあります。また、予防医学指導士の資格取得のために身につける知識は、薬剤師の服薬指導やセルフメディケーションに活かせる内容も豊富なため、自信を持ってアドバイスできるようになるでしょう。
薬剤師と予防医学指導士の両方の資格を活かして、講座や健康教室の場で、一般の方に健康に関する知識を紹介することもできます。
また、「かかりつけ薬剤師」や「健康サポート薬局」の業務においても、予防医学の知識を活かすことができます。予防医学指導士の資格を取得することで、薬剤師としてさらに広い領域で活躍する機会を得て、キャリアアップにつなげることもできるでしょう。
予防医学の知識で活躍の場が広がる!
薬剤師は、医療従事者の中でも患者にとって特に身近で、頼れる存在です。予防医学の知識も身につけた薬剤師は、日々の業務を通して予防医学の重要性を伝えつつ、健康維持のサポートができるようになるでしょう。予防医学に積極的に取り組む人が増えるほど、医療や介護の負担軽減のほか、シニア世代の活躍といった、社会へのよい影響が期待できます。
薬剤師として働くやりがいと併せて、キャリアアップを求めている薬剤師の方は、予防医学指導士の資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。
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