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か行抗血小板薬(こうけっしょうばんやく)

抗血小板薬とは

抗血小板薬を簡単にいうと、血液をサラサラにして固まりにくくする薬です。同じく、血液をサラサラにするための薬には抗凝固薬もあります。抗血小板薬は、動脈硬化などが原因となって生じる血小板血栓を防止するために用いられます。また、脂質異常症患者は、抗血小板薬を併せて服用することが多々ありますが、その理由は動脈硬化によって生じる血栓を防ぐためです。

抗血小板薬の種類

抗血小板薬の種類はさまざまなものがあります。日本において主に用いられているものには、アスピリン、クロピドグレル、チクロピジン、シロスタゾールなどがあげられます。その中でも、最も使用頻度の高い抗血小板薬がアスピリンです。アスピリンは、血小板の働きを活性化するために必要とされるトロンボキサンA2を生成するシクロオキシゲナーゼ(酵素)の働きを抑制することで、血小板の働きを活発にする物質の放出を抑えることができます。現在では、1日あたりで81m~330mgという比較的に低用量で使用されることが多く、その有効性が確かめられています。

アスピリンは歴史が古い薬でもあり、解熱鎮痛剤として長年にわたって用いられてきました。一方で、クロピドグレルやチクロピジンも血小板の働きを抑えることができます。これらの抗血小板薬の場合は、ADPという血小板同士の結合を促す物質が、血小板の受容体に結合しないようにします。つまり、アスピリンとクロピドグレル・チクロピジンはその効果が異なります。また、シロスタゾールの場合は、血小板の凝集抑制に必要なcAMPを分解するホスホジエステラーゼという酵素の働きを抑えることで、血小板の凝集する働きを抑えます。

抗血小板薬の副作用

抗血小板薬の中でも最も使用頻度の高いアスピリンを例として副作用をあげてみます。アスピリンで一番多い副作用が胃潰瘍や消化性潰瘍といった胃腸に関する症状です。また、人にもよりますが、発疹やぜんぞく発作を引き起こす可能性もあります。そのため、アレルギー体質やぜんそくの症状がある人は使用の際に医師に確認するなど十分な注意が必要です。さらに、アスピリンには、アナフィラキシー様症状やショック、脳・眼底・消化器などからの出血、また、中毒性表皮壊死症、皮膚粘膜眼症候群、再生不良性貧血、じんましんなどといった症状が現れるリスクがあります。これらの過敏症状が1つでも現れた場合には直ちにアスピリンの服用を中止し、医師に相談するべきでしょう。

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