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か行抗酸化剤(こうさんかざい)

抗酸化剤とは

人間の身体は酸素を用いてエネルギーを得ている半面、生体物質を酸化ストレスから守るための化学的防御を常に行っています。そして、そのために働きかけていると想定されている化学物質が、抗酸化剤(抗酸化物質)です。酸化防止剤とも呼ばれます。抗酸化剤の用途はさまざまあり、例えば食品を保存するためにも抗酸化剤は用いられますし、油脂の劣化を防止するためにも用いられます。さらには、心筋梗塞や神経萎縮などの疾病を予防する効果もうたわれており、身近にある健康食品の素材として用いられることもあります。こうしてみると、非常に有用なものであると思われがちですが、一方では身体への悪影響もあるということもいわれています。抗酸化剤が生体内でどういった役割を果たすかは、まだまだ研究の余地があり、解明すべき点が多く残っています。

抗酸化剤の分類

抗酸化剤は溶解性に応じて分類されています。1つ目が水溶性抗酸化剤です。アスコルビン酸(ビタミンC)、グルタチオン、リポ酸などがこれにあたり、主に活性酸素を除去する働きや、タンパク質のジスルフィド結合を保護する働きがあります。2つ目が脂溶性抗酸化剤です。α-トコフェロール(ビタミンE)、没食子酸誘導体、レスベラトロール、ユビキノール(補酵素Q)などのポリフェノール系化合物、β-カロテンなどのポリエン系化合物などがこれにあたり、主に脂質の酸化を防止するために使われます。ちなみに、固体の抗酸化剤は、乾燥状態においては室温で安定的に保管することができます。ただし、一度開封した後は吸湿や酸化を防ぐために、窒素やアルゴンガスなどの不活性ガスを封入して保管する必要があります。一方、油状の抗酸化剤は変質しやすいため、一度開封した後は不活性ガスを封入して冷蔵保管する必要があります。

抗酸化物質は加齢に伴い減少

細胞にダメージを与える活性酸素。その活性酸素から身体を守ってくれるのが抗酸化物質です。活性酸素の種類により、対抗するために必要な抗酸化物質はそれぞれに異なります。また、体内で生成することのできる酵素と、体内で生成できないため外から摂取しなければならない抗酸化物質があります。このうち、体内で生成することのできる抗酸化物質のことをSOD酵素と呼びますが、このSOD酵素は40歳を越えたあたりから急激にその生産量が減少してしまうのです。そうなると、どういったことが起きるかというと、身体が活性酸素からダイレクトに攻撃を受けてしまい、生活習慣病の発生率を飛躍的に高めてしまうのです。

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