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た行頓服(とんぷく)

必要なときに必要なだけ

「一日三回」などと特に用法を定めず、必要に応じて薬を使用することを頓服といいます。症状が現れたとき、あるいはその症状が激しいときにそれを抑えるために使用する医薬品を頓服薬と呼びます。そのほとんどは内服薬ですが、座薬のように外用薬も存在します。一時的な症状を抑えるために使われる、いわば対症療法です。したがって根本的な治療につながらないことが多いのですが、症状を素早く鎮める利便性があります。

頓服の「頓」の文字にはいくつかの異なる意味がありますが、現在よく使われるのは「出し抜けに、唐突に」という意味で、頓挫・頓知・頓死などもこうした意味を持つ言葉です。なお「頓服」には薬を「一度に、一気に飲む」という意味もありますが、こちらの意味で用いられることはほとんどないようです。

頓服薬が使われる症状とは?

頓服薬は、意外と広い範囲の症状に用いられます。頭痛・歯痛・生理痛などに使われる鎮痛剤は典型的な頓服薬です。また、不眠、発熱、吐き気やむかつき、下痢や便秘、喘息や狭心症の発作の症状が現れたときにも、良く使用されます。

頓服薬は「使用してすぐに充分に効く」という即効性が最大の特徴です。逆にある程度の即効性が期待できる薬であれば、頓服薬として処方されることもあります。そのため同じ医薬品が、ある人には定期的に使用する内服薬として、別の人には頓服薬として処方されるケースもあります。

例えば、抗不安薬・筋弛緩薬として広く使われているデパスは、服用後に効果が最大になるまでに3時間ほどかかるといわれます。これだけ見ると即効性に乏しいように思いますが、服用後に薬効の立ち上がりが速く、人によっては数十分で効果を感じられるため、頓服としても使われています。

頓服薬の使用制限

頓服の服用はあくまでも患者さん自身で判断するものですが、「1回○錠、1日○回まで」などと用量制限付きで処方される場合がほとんどです。即効性がある上に効果の強い薬がほとんどですから、誤った使い方をすると、副作用や依存などに発展してしまう危険性があります。ですから調剤薬局等の窓口では、患者さんにしっかりと説明しておくことが重要です。

また、一人の患者さんに対して同一の薬が、内服と頓服の両方で同時に処方されるケースがあります。例えば睡眠導入剤が「通常は1日1回就寝前に内服、不眠が強い場合は追加で頓服」と処方されるケースです。このような場合、まったく同じ薬ではありますが、内服と頓服の2種の使われ方をするため、それぞれの調剤料を算定します。

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