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は行副作用(ふくさよう)

どんな薬にもある副作用

医薬品の使用によって表れる、好ましくない現象や症状の総称です。

現在用いられている医薬品には、必ず副作用があるとされていますが、その程度は軽微なものから重篤なものまで、まちまちです。また副作用が表れるかどうかは、服用する患者さんの年齢や既往症、生理的な状態、他にどんな薬を服用しているかなどによって大きく変化します。

ですから薬剤師は患者さんに対して、処方された医薬品単体の副作用について説明することはもちろん、患者さんの生理的な状況や生活環境、他に服用している薬があるか、あるとすればどんな薬を使用しているか、広範な情報を引き出したうえで、服薬の効果や副作用の危険性について検討することが求められます。
薬剤師の求められるこうした役割は、厚労省が「チーム医療」「医薬分業」のひとつの表れとして提唱している「かかりつけ薬局」の役割でもあります。

副作用の説明にも工夫が必要

薬剤師は法により、患者さんへの情報提供と服薬指導の義務を負います。服薬によって副作用が想定されるのならば、それをきちんと患者さんに伝えなくてはなりません。極端なことを言えば、確率的には数万分の一というレベルであっても、それが生命に関わるような重篤な副作用を引き起こす可能性を持つ薬はあります。こうしたごくまれな可能性についても、薬剤師は患者さんに告知する義務を持ちます。

ですが、その副作用の詳細をそのまま患者さんに伝えた場合、患者さんが「そんなに怖い薬なのか」と、服薬をためらうことにもなりかねません。これでは薬物療法そのものが成り立ちませんし、必要以上に患者さんに不安を与えてしまうことになってしまいます。

ですから、ごくまれであっても重篤な副作用が起こる可能性があることを説明するとともに、その副作用の初期症状について説明し「こうした症状が表れたら、すぐに知らせてください」と伝えるなどの工夫が必要です。患者さんに過剰な不安を与えず、しかし万一の際には適切な処置ができる。つまり「安心して服薬できる状況」を整えるのです。

効果と副作用は背中合わせの存在

医薬品の効果と副作用は、それぞれが背中合わせの存在です。薬としての効果を高めようとすれば、副作用のリスクもまた高まります。副作用は不快で、時に重篤なものでもあり、できるだけ避けて通りたいものに違いありません。ですが副作用を過剰なまでに恐れるのも良いことではありませんし、さらに副作用を嫌うあまりに服薬をためらうようなことになっては本末転倒です。
副作用のリスクに対して、また実際に表れる副作用に対して患者さんの受け止め方はさまざまでしょう。さして気にしない方もいれば、不安でしかたがないという方もいるでしょう。そうした患者さんに薬の専門家として何ができるか、薬剤師は常に考え、行動し、患者さんが安心して服薬できる環境を整える努力が必要だといえます。

副作用を利用した薬

副作用というとマイナスイメージになりがちですが、実は薬の中にはこの副作用を利用したものも多々あるのです。例えば、かぜ薬に含まれる成分である「抗ヒスタミン薬」には眠気を誘発する副作用があり、この副作用を利用することで「睡眠改善薬」として発売されている薬があります。

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