サポートを受ける

お電話でのご登録・ご相談も承っております。

フリーコール 0120-332-290

月~金曜(祝・祭日を除く) 9:00~20:00

  1. 薬剤師の求人・転職情報ならアポプラス薬剤師
  2. 薬剤師の転職お役立ち情報
  3. 薬剤師の働き方(スキル・資格)
  4. 「抗菌化学療法認定薬剤師」とは...?わかりすく解説いたします。

「抗菌化学療法認定薬剤師」とは...?わかりすく解説いたします。

登録日:

こんにちは、薬剤師転職のアポプラス薬剤師ライターチームです。

抗菌化学療法認定薬剤師とは、2008年に日本化学療法学会が発足させた制度です。
発足の理由は、薬剤師がこれまで「抗菌薬の投与」に関して医師に助言する、いわゆる支援の役割を担ってきたのに対し、さらに踏み込んで医師への発言権をもてる薬剤師を育てたいという思いからです。
抗菌薬に関しては、抗菌化学療法認定医・指導医認定制度が2007年に設けられるなど、取り扱いに関しては十分な知識と判断力が必要になるものです。
「抗菌化学療法認定薬剤師」とはどんな資格で、なるためにはどうすればよいか、またそもそも「抗菌薬」とは何か?など、基本的なお話しもさせていただきます。

抗菌化学療法に使われる抗菌薬とは?
抗菌薬の服用を慎重に行わなければいけない理由

抗菌薬とは、細菌感染によって引き起こされる感染症の治療を助ける薬で、細菌の増殖を抑制したり、殺菌したりする働きをもっています。
通常、細菌感染を起こした場合は患者自身の免疫作用が働き、細菌を体内から排除しようとします。
この働きが不十分な場合にのみ、抗菌薬の服用を考えるという流れになります。
また抗菌薬の服用を慎重に行わなければいけない理由として、以下のデメリットがあります。

  • (1)
    下痢などの副作用が起きる可能性がある
  • (2)
    もともと体内に定着している病原性のない細菌まで減少させる可能性がある
  • (3)
    抗菌薬に耐性のある細菌が発生する可能性がある

もっとも大きなデメリットは(3)です。
そのため、抗菌薬の使用については十分な知識と判断力が必要となってくるのです。

▼東京都感染症情報センター「抗菌薬と薬剤耐性菌」参照
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/resistant/qa/#Q1新しいウィンドウで開きます

また、阪大病院感染制御部では、適正抗菌薬指導ガイドラインを作っています。
慎重に扱うべき抗菌薬ですが、感染症の治療を助ける薬として有効な場合があることも間違いありません。
日本化学療法学会を始め6つの学会は、「新規抗菌薬の開発にむけた提言」も発表しています。
今後も日本だけではなく、さまざまな国と地域で抗菌薬が必要とされる場面が増加していくのではないでしょうか。

▼新規抗菌薬の開発にむけた6学会提言「耐性菌の現状と抗菌薬開発の必要性を知っていただくために」
http://www.chemotherapy.or.jp/guideline/souyakusokusin_1.pdfPDF

「抗菌化学療法認定薬剤師」
なるためにはどうすればよいか?

申請基準は以下のように定められています。

  • (1)
    本邦における薬剤師免許を有し、薬剤師として優れた人格及び抗菌化学療法の見識を備えている。
  • (2)
    申請時に、薬剤師として抗菌化学療法に5年以上かかわっていることを示す所属する施設長又は感染対策委員長の証明が得られる。
  • (3)
    申請時において、本学会の正会員である。
  • (4)
    医療機関において、薬剤管理指導・TDM(治療薬物モニタリング)・DI(医薬品情報)などの業務を通じて感染症患者の治療(処方設計支援を含む)に自ら参加した25例以上の症例を報告できる。
  • (5)
    本学会の抗菌薬適正使用生涯教育セミナー・認定委員会の指定する研修プログラムなどにおいて、別に定める単位数を取得している。 申請基準を満たしたうえで、認定薬剤師制度試験に合格する必要があります。

次回の開催は来年で、平成28年2月7日(日曜日)の予定となっています。(ただし申し込みはすでに終了しています)

▼日本化学療法学会「抗菌化学療法認定薬剤師」参照
http://www.chemotherapy.or.jp/qualification/pharmacist_about.html新しいウィンドウで開きます

「抗菌化学療法認定薬剤師」に
求められていること

抗菌化学療法認定薬剤師となった人には、これまでの医師に助言する立場から、抗菌薬許可制などにおける医師への発言権をもつ立場になることを求められています。
病院全体の抗菌化学療法を推進していくためには、医師と薬剤師などが一体となってチームを作ることが必要です。
薬剤師はときには医師に代わり、中心的な役割を担うことが必要な場面もあります。
そんなとき「抗菌化学療法認定薬剤師」の資格をもっていれば自信をもって仕事を進めていくことができるのではないでしょうか。
また抗菌化学療法を成功させるためには、その後のフォローが欠かせません。
そのフォローの場面でも抗菌化学療法認定薬剤師が活躍することを期待されています。

▼「抗菌化学療法認定薬剤師制度への期待」参照
http://www.otsukakj.jp/med_nutrition/pallette/dlfile.cgi/782/tv79p07.pdfPDF

抗菌薬の治療に興味のある薬剤師の方は、「抗菌化学療法認定薬剤師」の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

薬剤師専門の転職サポート!31年の実績!

転職サポートに登録(無料)
過去の記事デキる薬剤師は読む本も違う?薬剤師のスキルアップに役立つ書籍まとめ!
新しい記事刻一刻と変わる状況で働く救急医療の薬剤師が心得ておくべき3つの大切なこと

アポプラスキャリアの登録メリット

  1. 1
    「登録者限定求人」をすぐにご紹介します! 全体の80%以上がWEB公開していない求人。登録後、人気求人を優先的にご紹介します。
  2. 2
    あなたの希望条件により近づける調整をします! 求人条件はあなたの「最終条件」ではありません。より希望に近づける調整が可能です。
  3. 3
    応募から面接、就業条件の交渉まで全てお任せ! 就業中・育児中でもラクラク。企業とのやりとりは全てコンサルタントにお任せください。