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薬剤師のキャリアプラン6選|薬局以外の選択肢や年収UP資格も解説

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薬剤師のキャリアプランには、調剤薬局での勤務のほか、病院・製薬会社・ドラッグストア・公務員・MRなどさまざまな選択肢があります。それぞれの職場に応じた資格やキャリアアップの方法を見極め、10年先を見据えてキャリアプランを考えていけば、おのずと今やるべきことがみえてきます。そこでこの記事では、ご自身も薬剤師であり、薬局経営コンサルタントとして活躍する下田 篤男氏にお話を伺い、各勤務先に合わせたキャリアアップの方法をまとめました。ぜひ、自身に合ったキャリアを探してみてください。

目次アイコン目次

薬剤師のキャリアプラン6選|薬局以外の選択肢や年収UP資格も解説

薬剤師におけるキャリアアップの近道

薬剤師におけるキャリアアップの近道

ひとくちに薬剤師といっても、さまざまな職場・職種があり、それぞれの職種によってキャリアアップの道は変わってきます。各職場の特徴を押さえたうえで、自身に合った職場を見つけることが重要です。

多様化する薬剤師のキャリアに合わせて、自身の道をしっかり検討する

薬剤師は、調剤薬局での勤務のほか、病院・製薬会社・ドラッグストア・公務員・MRなどさまざまな選択肢があります。今後、薬剤師としてどういう働き方をしていきたいか、5年後・10年後を見据えてキャリアプランを考えることが重要です。

下田氏
下田氏
出産や育児などを検討する女性の方は、それに応じた働き方も検討できるでしょう。最近では、オンライン服薬指導に特化したAmazonファーマシーがスタートするなど、近い将来、自宅からフルリモートという働き方の選択肢も出てくるかもしれません。

各業態に合わせた資格取得

キャリアアップするために、資格取得もひとつの方法です。たとえば、かかりつけ薬剤師の要件を満たすためには、研修認定薬剤師の資格を取得する必要があります。薬学部生の実務実習を受け入れるためには、認定実務実習指導薬剤師の資格を取得しなければなりません。

下田氏
下田氏
勤務先に応じてキャリアアップにつながる資格が異なるため、どういう薬剤師を目指すかを考えながら検討してみましょう。

今後どういったキャリアアップをしていくかは、以下記事でも解説しています。
薬剤師は飽和状態?現場の現状、今後も年収・キャリアを高めるには

調剤薬局におけるキャリアプラン

まず、調剤薬局におけるキャリアプランを解説します。​

薬剤師が調剤薬局に勤めるメリット/デメリット

調剤薬局に勤めるメリットには以下のようなものがあります。

  • プライベートの時間を作りやすい
  • 患者さんとの距離が近く、やりがいがある

調剤薬局は、平日は18時までのところが多いです。また、土曜午後や日祝は休むところが多いため、プライベートの時間を作りやすいでしょう。調剤薬局の薬剤師は、患者さんへの健康相談や服薬指導を通じて、患者さんの健康を維持するというやりがいがあります。調剤薬局に勤めるデメリットには以下のようなものがあります。

  • 職場が狭く、人間関係に左右される
  • ビジネスマナーが身につきにくい

一般的な調剤薬局は、少ない人数で職場を回すので、働きやすさは人間関係に左右されやすいです。企業相手に業務をおこなうことはほとんどなく、ビジネスマナーを習得する機会も比較的少ないでしょう。

調剤薬局における薬剤師の王道キャリアプラン

調剤薬局では、多くの店舗で処方を経験し、管理薬剤師やエリアマネージャーなどのマネジメント職を目指すのが王道のキャリアプランとなります。

年収をアップさせる資格

かかりつけ薬剤師になるための「研修認定薬剤師」や、薬学実習生を受け入れに必要な「認定実務実習指導薬剤師」は、自身の評価を高め、年収アップへとつながる可能性があります。

薬剤師が公務員として働く際の年収や、年収アップについては、以下記事で詳しく紹介しています。
調剤薬局の薬剤師の年収は?年収を決める要素や年収アップの方法を解説

病院におけるキャリアプラン

病院におけるキャリアプラン

​​続いて、病院で勤務する薬剤師のキャリアプランについて解説します。

薬剤師が病院で働くメリット/デメリット

病院薬剤師のメリットは以下のとおりです。

  • 臨床の現場にかかわることができる
  • チーム医療の一員になることができる

病院薬剤師は、入院患者の薬の準備や、抗がん剤の調整など、臨床の現場に携わることができます。また医師や看護師などの多職種で連携するチーム医療を学び、実践できるでしょう。病院薬剤師のデメリットは以下のとおりです。

  • 夜勤などで生活リズムが乱れやすい
  • 他の職種とくらべて給料が低い

病院薬剤師のデメリットとして夜勤が挙げられます。夜勤をこなすことで、生活リズムが乱れたり、急患対応などで過度の緊張でストレスを感じやすくなったりすることもあるでしょう。また、病院薬剤師は他の職種とくらべて給料が低い傾向にあります。これは、病院の薬剤部に設定された技術料が低いことが原因と考えられます。

病院における薬剤師の王道キャリアプラン

病院薬剤師は、臨床現場で働くため、臨床の知識と経験を獲得できます。病院薬剤師として長く勤務することで、薬剤部長や薬剤主任などの役職につくことが、病院薬剤師の王道キャリアプランとなります。

年収をアップさせる資格

日本病院薬剤師会が認定する「日病薬病院薬学認定薬剤師」、薬学生の病院実習のための「日病薬認定指導薬剤師」などが目指すべき資格となります。また、「小児薬物療法認定薬剤師」「がん専門薬剤師」など、実地研修が必要な資格も病院勤務であれば取得しやすいのでおすすめです。

薬剤師が公務員として働く際の年収や、年収アップについては、以下記事で詳しく紹介しています。
病院薬剤師の年収はいくら?職場別の給料と年収アップの方法

​製薬会社におけるキャリアプラン

薬剤師として製薬会社で働くという選択肢もあります。

薬剤師が製薬会社で働くメリット/デメリット

薬剤師が製薬会社に勤めるメリットは以下のとおりです。

  • 高年収が期待できる
  • 新薬を世に出すというやりがいがある

製薬会社は、大手製薬企業の研究開発職であれば比較的、高年収であることが多いです。また、世に出ていない新しい薬を生み出すことができる、というやりがいを持つこともできるでしょう。製薬会社で働くデメリットは以下のとおりです。

  • 薬剤師としてのスキルは身につかない
  • 常に結果を求められる

製薬企業では、調剤薬局や病院などで薬剤師として勤務することがないため、薬を処方する薬剤師としてのスキルは身につきません。また、常に結果を求められることがプレッシャーとなることもあるでしょう。

製薬会社の研究開発職における薬剤師の王道キャリアプラン

研究開発職は、結果を出すことが求められます。人気の新薬の開発に成功することで自身の評価を高めていきましょう。研究開発職として結果を残し、本社の重職につくのが、製薬会社での王道キャリアプランとなります。

年収をアップさせる資格

製薬会社の研究開発職は薬剤師でなくてもなることができ、絶対に必要な資格はありません。将来、製薬会社の経営幹部になりたいという方はMBAなど経営学に関する資格を取得しておくとよいでしょう。

製薬会社の中でも年収が高い企業については、以下記事の詳しく紹介しています。
薬剤師は年収2000万を狙えるのか!?高収入を目指すときの働き方を解説

ドラッグストアにおけるキャリアプラン

ドラッグストアにおけるキャリアプラン

ドラッグストア業界は近年急成長を遂げており、ドラッグストアに勤務する薬剤師も多くなっています。

薬剤師がドラッグストアで働くメリット/デメリット

薬剤師がドラッグストアで働くメリットは以下のとおりです。

  • 処方箋だけでなくOTC(一般用医薬品)医薬品の販売や商品管理など多様な業務をおこなうことができる
  • 接客スキルを高めることができる

ドラッグストアも、調剤薬局を併設するところが多くなってきました。薬剤師は処方箋を応需するだけでなく、OTC(一般用医薬品)や健康食品、日用品などの販売もおこないます。OTC(一般用医薬品)の知識も深まり、服薬指導や健康相談に活かすことができるでしょう。患者さんだけでなく一般客の対応もおこなうため接客スキルも上達します。
ドラッグストアで働くデメリットは以下のとおりです。

  • シフト制となるため、生活リズムを作りにくい
  • 薬剤師以外の業務も多い

ドラッグストアは長時間営業をしているため、シフト制の勤務となります。そのため、平日深夜や土日の勤務もあり、生活のリズムを作りにくいです。また品出しや、セール中の販促など、薬剤師以外の業務も多岐にわたります。

ドラッグストアにおける薬剤師の王道キャリアプラン

管理薬剤師や店長となり、店舗運営を経験するとよいでしょう。その後スーパーバイザー、部長となり経営幹部に進んでいくのが、ドラッグストアでの王道キャリアプランとなります。

年収をアップさせる資格

調剤薬局と同じく、「研修認定薬剤師」や「認定実務実習指導薬剤師」を取得することで、自身の評価を高めることができます。

以下記事では、スギ薬局の店長に求められる人材や、福利厚生などについても紹介しています。
スギ薬局の店長候補に転職!年収を上げたい登録販売者は要チェックです

​公務員におけるキャリアプラン

あまり知られていませんが、薬剤師の資格を使って公務員として働くという選択肢もあります。

薬剤師が公務員として働くメリット/デメリット

公務員薬剤師として働くメリットは以下のとおりです。

  • 公務員なので安定している
  • やりがいのある仕事が多い

公務員薬剤師は、身分が安定しているのがメリットです。勤続することで収入も上がっていきます。また、国家公務員、地方公務員、麻薬取締官など国家や地方の治安や公衆衛生を守るやりがいのある仕事が多いのも公務員薬剤師のメリットといえます。そして、市立病院などの公立病院で働く薬剤師も公務員薬剤師です。公務員薬剤師のデメリットは以下のとおりです。

  • 初任給が低い
  • 転勤・異動が多い

公務員は安定していますが、初任給は低いことがデメリットです。確実に昇給していきますが、就職後数年間は我慢が必要になるでしょう。また、公務員薬剤師は2~3年周期で部署異動がおこなわれることが多いため、転勤が多いこともデメリットとなります。

公務員における薬剤師の王道キャリアプラン

公務員薬剤師は、長く勤めて役職につくと大幅な年収アップが見込めます。まずは、役職を得るために日頃の勤務態度を良好なものにしておくとよいでしょう。

年収をアップさせる資格

公務員薬剤師で、市立病院などの公立病院で勤務する薬剤師は、病院薬剤師と同じく「日病薬病院薬学認定薬剤師」、「日病薬認定指導薬剤師」などの資格取得を狙うとよいでしょう。

薬剤師が公務員として働く際の年収や、年収アップについては、以下記事で詳しく紹介しています。
公務員の薬剤師って民間企業で働く薬剤師と何が違う?メリデメ徹底比較!

MRにおけるキャリアプラン

薬剤師の資格を持ちながら、製薬会社でMR(医薬品情報担当)として働くキャリアプランも注目されています。

薬剤師がMRになるメリット/デメリット

薬剤師がMRとして働くメリットは以下のとおりです。

  • 高収入が狙える
  • ビジネススキルを身につけられる

MRは自社の製品を、医師や薬剤師に情報提供し、採用してもらうのが主な仕事です。
大手製薬企業のMRになると、高収入も狙うことができます。また、医師や薬剤師との交渉や打ち合わせなど、ビジネスシーンでのやりとりが多くなるので、必然的にビジネススキルが身につきます。
薬剤師がMRとして働くデメリットは以下のとおりです。

  • 結果を出す必要がある
  • 転勤がある

MRは自社製品の売上として結果は数字で表れるため、常に結果を出し続けなければなりません。また、MRは日本全国の支社や営業所に転勤させられる可能性があるため、大変な仕事といえるでしょう。

MRにおける薬剤師の王道キャリアプラン

MRはとにかく数字で評価されます。支店で好成績を収めることで、支店長を目指しましょう。そして、さらに結果を出し続けることで本社の役職につくのが、MRにおける薬剤師の王道キャリアプランといえます。

年収をアップさせる資格

信頼されるMRになるためには、入社早々にMR認定試験に合格しておく必要があります。将来、製薬会社の経営幹部になりたいという方はMBAなど経営学に関する資格を取得しておくとよいでしょう。

以下記事ではMRと薬剤師の違いや、転職などについて紹介しています。
MRと薬剤師の違いとは?仕事内容・年収・転職事情を徹底比較

将来性を高める!キャリアアップにおける心得

将来性を高める!キャリアアップにおける心得

「求められる薬剤師」になるためには、薬にかかわるさまざまな仕事を多角的に進めていくことが大切です。
ここからは、薬剤師のキャリアアップにおける心得を紹介します。

高度な知識を身につけ専門性を高める

これからは、高度な薬学的貢献のため専門性の高い薬剤師が必要とされる時代です。すでにかかりつけ薬剤師になるためには、研修認定薬剤師資格が必須となっています。日々の業務でしっかりとした知識と経験を身につけねばなりません。

在宅医療に積極的にかかわる

通院が難しく、在宅医療を希望する患者さんも増加しています。定期的に薬を処方する薬剤師は、在宅の患者さんに接する機会も多いでしょう。すると、患者さんに健康に関する悩みを相談されるといったことも。医師よりも近くで患者さんをサポートできる、薬の専門家というのも一案となるでしょう。

患者さんに寄り添うコミュニケーション能力を身につける

2024年7月、ネット通販大手のアマゾンが処方薬のネット販売に参入することが発表しました。今後は、薬剤師もリモートワークが必要となる時代がやってくるかもしれません。しかし、画面越しになったとしても、コミュニケーション能力は欠かせません。どういった職場であっても、常に相手の気持ちを汲むことを心掛けていきましょう。

まとめ

まとめ
下田氏
下田氏
薬剤師にはいろいろな職種があり、それぞれの職場で求められる働きが変わってきますので、あなたが薬剤師としてどうありたいかを明確にしておくことが大切です。今の職場に違和感があっても、それはおかしいことではありません。薬剤師は、さまざまな職種・職場を選べる国家資格です。ぜひ自身に合った職場を検討してみてください。転職をする際は、転職エージェントの活用することも一案となると思います。

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監修者

下田氏

薬剤師・薬局経営コンサルタント 下田 篤男

京都大学薬学部総合薬学科卒業。 卒業後は薬剤師として調剤薬局やドラッグストアグループで薬剤師として勤務。 総合病院門前などで管理薬剤師として経験を積んだのち、マネジメント業務にも携わる。現在は薬剤師として働く傍ら、医療記事の執筆、編集や薬局経営コンサルタントなどをおこなっている。

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