主婦や社会人が薬剤師になるには?働くまでの流れや超えるべきハードル
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大人になってから「薬剤師になりたい」と考えたことはありますか?人生100年時代と言われる昨今では、40代、50代から新たなキャリアを歩む人も増えています。
「薬剤師を目指す!」と一念発起した場合、ゼロからでも薬剤師になれるものなのでしょうか?
本記事では、主婦や社会人が薬剤師になるための具体的なステップ、働くまでの流れ、乗り越えるべきハードルについて詳しく解説します。
目次
主婦や社会人が薬剤師になるには?働くまでの流れや超えるべきハードル
1. 主婦や社会人でも薬剤師になれる?

主婦(主夫)や社会人が薬剤師になれる可能性はゼロではありません。 薬剤師の資格は性別や年齢に関係なく、人生のどの段階であっても挑戦できるためです。
一方で、薬剤師への道のりは決して容易なものではありません。資格取得までのハードルがかなり高いのです。「家庭や仕事と並行して取り組むには大変な努力が必要なため現実的ではない」と思う方も一定数います。
それでも薬剤師を目指すのであれば、強い意志や計画性、周囲の理解などが必要になるでしょう。
2. 主婦や社会人が薬剤師になるまでの流れ

薬剤師として新たなキャリアを築くためには、クリアしなくてはならない壁がいくつもあります。とくに、主婦や社会人にとっては、限られた時間とリソースを有効に活用しながら、効率的に目標を達成しなければなりません。
ここでは、薬剤師になるための具体的なステップについて、順を追って説明していきます。
- Step1. 薬学部のある大学に入学する
- Step2. 大学を卒業する
- Step3. 薬剤師国家試験を受けて合格する
- Step4. 薬剤師として働く
Step1. 薬学部のある大学に入学する
1つ目のステップは、薬学部のある大学に入学することです。独学で国家試験の勉強をしても薬剤師にはなれません。 国家試験である薬剤師試験を受けるためには、6年制の薬学部を卒業することが必須条件だからです。
大学では、薬学に関する基礎~応用の授業、現場実習といったカリキュラムをこなします。単に知識を詰め込むだけでなく、医療に従事するプロフェッショナルとしての責任感や倫理観も学べるため、充実した学びの期間となるでしょう。
Step2. 大学を卒業する
2つ目のステップは、大学を卒業することです。
大学の授業にきちんと出席し、定期テストである程度の成績を収めなければなりません。
また、5年次には現場での実習や就職活動、6年次には卒業試験や国家試験も控えています。最後まで気を抜けないハードな大学生活になるでしょう。
Step3. 薬剤師国家試験を受けて合格する
3つ目のステップは、薬剤師国家試験に合格することです。先ほど触れた通り、国家試験は薬学部を卒業(卒業見込み)した人のみが受けられます。
試験内容は、薬学全般にわたる専門知識から、医療倫理・法規制・実務に関する問題・一般問題まで幅広く出題されます。
国家試験に合格すれば正式に薬剤師免許を取得でき、晴れて薬剤師としての道が開かれます。 試験に合格することが、薬剤師となるための最後の関門となるのです。
Step4. 薬剤師として働く
国家試験に合格し、免許を取得できたら、いよいよ薬剤師としてのキャリアがスタートします。
薬剤師の就職先は、病院・調剤薬局・ドラッグストア・製薬会社・学校薬剤師などさまざまです。
職場によって求められる能力や磨かれるスキル・経験が異なります。
薬剤師の具体的な仕事内容について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
職場ごとの薬剤師の仕事内容や適正を紹介します。
また、薬剤師として働き始めたら勉強が終わるわけではありません。医薬品や医療技術は日々進化しています。患者さまに質の高いサービスを提供するためには、最新の知識やスキルを磨き続けなければなりません。
3. 主婦や社会人が薬剤師になるための大きなハードル

薬剤師になるためには多くの困難が待ち受けています。ここではとくに大きなハードルである、以下3つを説明します。
- お金と時間を確保する必要がある
- 膨大な量の勉強をこなす必要がある
- 周りの人に理解してもらう必要がある
3-1. お金と時間を確保する必要がある
薬剤師になりたい主婦や社会人を待ち受ける大きなハードルの1つは、お金と時間です。一般的に、薬学部を卒業するには国立大学で300万円以上、私立大学では1000万円以上の学費がかかります。さらに、生活費や交通費などの諸費用を考慮すると、総額はさらに膨らむでしょう。
大学に通う期間は6年間と長期間にわたり、その間に学費を工面しながら学業に集中するのは非常に難しいです。
薬学部は授業や実習が多いため学習の負担が大きく、多忙なことで知られています。 日々の授業や実習に加え、試験勉強やレポート作成に時間を割かなければならず、家庭や仕事と両立するには、高い計画性と強い意志が求められるのです。
このような多忙なスケジュールの中で、学費を支払いつつ必要な学習時間を確保することは、主婦や社会人にとって大きなハードルとなるでしょう。
3-2. 膨大な量の勉強をこなす必要がある
薬学部に入学するための勉強はもちろん、入学後も膨大な知識を身に付ける必要があります。
薬学部では、薬理学・病態生理学・薬剤学・医薬情報など、薬学に関する広範な知識を習得しなければなりません。 加えて、実験や実習もあります。
また、薬学部は他の学部と比べて卒業の難易度が高いとされています。ゼミでの研究や卒論の作成、卒業試験などがあるためです。
主婦や社会人がこの高いハードルを乗り越えるためには、寝る間も惜しんで勉強しなければならないでしょう。
3-3. 周りの人に理解してもらう必要がある
薬剤師になるためには、自分自身の努力だけでなく、周囲の理解と協力が不可欠です 。
例えば、仕事で時短勤務をしなければならなかったり、家事や育児のサポートが必要になったりすることがあるでしょう。また、薬学部に通うための金銭的な援助を必要とする人もいます。
家族や友人、職場の同僚からの支援がなければ、国家試験に合格するのは難しいはずです。
4. 主婦や社会人におすすめしたい薬にまつわるキャリアの例

これから薬剤師を目指す主婦や社会人にとって、大学の卒業は重要なポイントになるでしょう。薬学部を卒業しているか、していないかで「薬剤師になる」ことのハードルが大きく変わるためです。
そこで、ここからは「薬学部卒業済み」「薬学部入学前」に分けてキャリアの提案をおこないます。
- 薬学部卒業済み
- 薬学部入学前
4-1. 薬学部卒業済み
薬学部を卒業している方は、比較的薬剤師を目指しやすいです。
薬学部を卒業しているが国家試験にはまだ合格していない方、薬剤師免許は持っているが調剤経験がない方、そして薬剤師としてのブランクがある方などが該当します。
これらの方々が 再び薬剤師としてキャリアをスタートさせる際には、研修が充実している職場を選ぶのがおすすめ です。
例えば「調剤未経験可」という職場や、「ブランクがある方も歓迎」といった職場は、安心してスタートを切るためのよい選択肢です。こうした職場では、研修などで最新の薬学知識や技術を学び直す機会を提供してもらえるため、スムーズに現場になじめるでしょう。
具体的な求人例は以下でご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
4-2. 薬学部入学前
薬学部に入学前の人は、薬剤師の国家資格を取得するために多大な時間と費用がかかります。そのことを考慮しつつ、他の選択肢も視野に入れるとよいでしょう。
医療や医薬にかかわる仕事は、薬剤師以外にも存在します。 とくに比較的短期間で資格取得が可能な「登録販売者」や「調剤事務」はおすすめです。 医薬業界でのキャリアを築くためのよいスタートになるでしょう。
登録販売者とは、一般用医薬品の販売に携わる仕事です。薬剤師ほどの厳しい資格要件はありませんが、医薬品の知識を活かして服薬指導をおこなったり、お客さまの健康維持をサポートしたりできます。
おすすめの勉強方法をご紹介します。
調剤事務とは、調剤薬局で処方箋の受付や医薬品の在庫管理などをおこなう存在です。薬剤師の業務をサポートする重要な役割があります。
登録販売者や調剤事務として医療業界にかかわるのも一つの方法です。以下の求人例を通じて、イメージを膨らませて見てください。
5. 主婦から薬剤師を目指すなら「アポプラス薬剤師」に相談を

薬剤師を目指す主婦や社会人にとって、その道のりは決して平坦ではありません。薬科・薬学部の大学入学から卒業、国家試験に合格するまで、多くの時間とお金、周囲のサポートが不可欠です。
薬剤師になるためのハードルは非常に高いですが、その挑戦を乗り越えた先には、充実したキャリアが待っています。平均年収は他の職業に比べて高く、やりがいも感じられるでしょう。
もし「薬剤師免許を持っているものの実務経験がまだない」「研究職からキャリアチェンジしたい」などとお悩みなら、一度専門の転職エージェントへ相談してみてください。
「アポプラス薬剤師」ならあなたの状況やケースに応じた最適なアドバイスをお伝えできます。
薬剤師求人情報はもちろん、薬剤師になるための参考情報を提供するなど、あなたの夢の実現に向けて全力でサポートします。キャリアに関するアドバイスも可能ですので、ぜひご利用ください。
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