薬剤師は休みが少ない?年間休日の目安と土日休みで働ける職場まとめ
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「自分の職場は休みが少ない」と感じている薬剤師は多いのではないでしょうか。転職先に求める希望条件は人によって異なりますが、ワークライフバランスを確保するためには「休みの取りやすさ」や「年間休日数」などが重要な要素です。この記事では、薬剤師の休日事情や、土日休みで働きたい人におすすめの職場について詳しく説明します。また、自分に合った休み方を選ぶためのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 薬剤師の職場別の休日事情と年間休日数の実態
- 土日休みで働きたい薬剤師におすすめの職場と選び方のポイント
- ライフスタイルや希望に合わせた休日の確保方法と転職戦略
目次
薬剤師は休みが少ない?年間休日の目安と土日休みで働ける職場まとめ
- 2. 年間休日数で見る職場比較|休みが多い職場・少ない職場
- 2-1. 病院 |年間休日日数:110~120日
- 2-2. 調剤薬局|年間休日日数:年間105~115日
- 2-3. ドラッグストア|年間休日日数:年間105~110日
- 2-4. 製薬会社(製薬企業、医薬品卸など)|年間休日日数:125~130日
- 2-5. 行政機関(保健所など)|年間休日日数:120~130日
- 2-6. 在宅医療専門薬局|年間休日日数:120~125日
- 4. 休みの取りやすい薬剤師の職場とは?有給・連休を左右するポイント
- 4-1. スタッフ人数と配置の余裕
- 4-2. 職場の休暇取得文化
- 4-3. 業務効率化と休日の質を高める職場体制
- 4-4. ライフスタイル別・おすすめの職場環境
- 5. 薬剤師の働き方の種類と休日パターン|シフト制・固定休・フレックスの違い
- 5-1. シフト制勤務の特徴
- 5-2. 固定曜日休みの特徴
- 5-3. フレックスタイム制度のある職場
- 5-4. 正社員、パート、派遣による休日の違い
1. 薬剤師の休みは一般的にどれくらい?|年間休日の平均と目安
薬剤師の休日は、年間105日~120日程度です。厚生労働省の調査によると、日本企業の年間休日総数の平均は116.6日であるため、薬剤師の休みは少ないとはいい切れません。一方で、医療サービスの継続性確保、慢性的な人材不足、代替要員確保の難しさを背景に、週末・祝日出勤がある、連休がない、年末年始やお盆の休みが少ないと感じるケースもあるようです。
2025年12月の厚生労働省の調査では、薬剤師を含む医療従事者の有効求人倍率は1.99倍と依然として高水準にあります。こうした背景から、離職防止や採用力強化を目的に、週休3日制の導入やシフト選択制の採用、年間休日120日以上を明示した求人など、働き方の柔軟化に取り組む企業が増えつつあります。
在宅医療やかかりつけ薬剤師制度の拡充による需要増もあり、人材不足が早期に解消する見通しは薄いため、休日数やシフトの柔軟性は今後も職場選びの重要な判断基準となるでしょう。
2. 年間休日数で見る職場比較|休みが多い職場・少ない職場
薬剤師の休日は、職種によって大きく異なります。職種ごとに解説します。
2-1. 病院 |年間休日日数:110~120日
外来のみの病院やクリニックでは、勤務時間は診察時間に合わせて平日勤務・日祝休みなのが一般的です。しかし、入院施設や夜間救急体制により24時間365日医療を提供している病院では、交代制の夜勤や当直もあり、土日や祝日、年末年始やゴールデンウイークでも出勤することがあります。
2-2. 調剤薬局|年間休日日数:年間105~115日
多くの調剤薬局は、近隣の医療機関が平日(木曜など)と日曜日が休診であれば、調剤薬局も同じ日に休みになるなど、診察日や診察時間に合わせて営業しています。一方、チェーン展開している店舗やショッピングセンター内にあるような、大型の調剤薬局は、広範囲の医療機関からの処方箋を受け付けているため、曜日に関係なく営業することがあります。その場合、薬剤師は週休2日のシフト制で勤務することが一般的です。
2-3. ドラッグストア|年間休日日数:年間105~110日
ドラッグストアに定休日はなく、シフト制で休日を取るのが一般的です。週2日の休みが基本ではあるものの、ほかのスタッフの勤務状況や店舗のニーズによっては、週1~3日の間で休日日数が変動することもあります。スタッフの数が多いドラッグストアであれば、互いに勤務日のカバーができ、各々の休暇の希望を叶えやすく、連休や長期休暇を取得しやすいようです。
2-4. 製薬会社(製薬企業、医薬品卸など)|年間休日日数:125~130日
製薬会社では、基本的に土日祝日が休みです。また、夏季休暇制度や年末年始休暇制度などの福利厚生を設けている企業も多いため、休暇制度が充実している職場といえます。しかし、職種によっては土日に研修や学会があり、休みが取れない場合もあるため注意が必要です。特に、医薬品販売関係の仕事をしているMR(医薬情報担当者)などは、顧客のスケジュールに合わせて土日に働くこともあります。
なお、MRの土日研修は、新薬の上市時期や学会シーズンに集中する傾向があり、年間を通じて常態的に発生するわけではありません。近年はWeb講演会やオンライン研修の普及により、現地参加が必須となるケースは減少傾向にあります。土日出勤が発生した場合は、振替休日や代休の取得が認められている企業がほとんどです。
2-5. 行政機関(保健所など)|年間休日日数:120~130日
行政機関では、一般的な企業と同様の休日制度を採用していることが多く、土日祝日が基本休みとなっています。年間休日数は約120日~130日程度と、薬剤師が働く職場の中ではもっとも休日が多い傾向にあります。繁忙期には休日出勤が発生することもありますが、代休取得や残業代支給などの補償制度が整っています。
2-6. 在宅医療専門薬局|年間休日日数:120~125日
在宅医療に特化した薬局では、通常の調剤薬局とは異なる休日体制を取っていることが多く、訪問スケジュールに基づいた勤務形態となります。計画的な訪問スケジュールにより、一般的な調剤薬局よりも、休日の予定が立てやすいのが特徴です。ただし、緊急対応が必要な場合のオンコール体制がある場合は、待機が必要なこともあります。チーム制を導入している職場であれば、メンバー間での休日調整がしやすいでしょう。
オンコール体制の実態としては、月に数回程度の当番制を敷いている薬局が多く、実際に緊急呼び出しが発生する頻度はそれほど高くありません。対応内容も、電話での服薬相談や処方医への情報共有にとどまるケースが大半で、緊急訪問に至るのは稀です。ただし、ターミナルケア(終末期医療)の患者を多く担当する薬局では、夜間・休日の対応頻度が高まる傾向があるため、入職前に当番の頻度や対応範囲を確認しておくとよいでしょう。
このように職場によって年間休日数や休日の取り方は大きく異なります。次章では、土日祝日にしっかり休みたい薬剤師に向けて、おすすめの職場タイプと選び方を紹介します。
3. 土日祝休みで働きたい薬剤師におすすめの職場タイプと選び方
年間休日の日数が確保されていても、土日祝日や年末年始、お盆などの長期休みが確保されている職場のほうが、ゆっくり休めて、プライベートも充実しやすいかもしれません。そんな土日休みで働きたい薬剤師におすすめの職場を一覧表で4つご紹介します。
| 職場タイプ | 休日の特徴 | 備考・注意点 |
|---|---|---|
| 民間企業 | 完全週休2日(土日祝) GW・年末年始も暦どおり |
稀に当番出勤があるが、代休取得が一般的。 |
| 慢性期・療養型病院 | 土日休みが基本。夜勤や緊急対応がほぼない | 急性期病院に比べ、プライベートが確保しやすい生活リズムが安定しやすい |
| 門前薬局 | 近隣医療機関の休診日に連動(土日休診の場合) | 事前に近隣クリニックの診療日確認が必須 |
| 公務員(行政職) | 土日祝休み。夏季・年末年始休暇も充実 | 保健所や行政機関勤務 例外的な休日出勤時は振替あり |
上記の職場タイプは比較的土日休みが取りやすい傾向にありますが、実現のしやすさや注意すべき点はそれぞれ異なります。
慢性期・療養型病院は、急性期病院と比べて土日休みが確保しやすい一方、薬剤師の配置人数が少ない施設では、急な欠員時に休日出勤を求められるケースもあります。また、求人数自体が限られるため、希望するエリアで見つかるとは限らない点も押さえておきましょう。
門前薬局は、近隣の医療機関が土日休診であれば連動して休みになりますが、医療機関側の診療日が変更になれば営業日も変わる可能性があります。複数の医療機関から処方箋を受け付けている薬局では、実質的に土日営業となる場合もあるため、応募前に処方元の診療体制まで確認することが大切です。
公務員(行政職)は、土日祝休み・福利厚生ともに安定していますが、採用枠が多いわけではありません。
年齢制限を設けている自治体もあるため、転職を検討する場合は早めの情報収集が欠かせません。
また、感染症対応や災害時には休日返上で対応にあたるケースがある点も理解しておく必要があります。
なお、前章で触れた民間企業(製薬会社等)についても、MR職は新薬発売時期や学会シーズンに土日出勤が重なりやすく、休日出勤が発生することも珍しくありません。土日休みを重視する場合は、MR以外の職種(品質管理・学術・DI業務など)を視野に入れるのもひとつの方法です。
3-1. 土日休みの求人を効率的に探す方法
土日休みの薬剤師求人を見つけるには、転職サイトの検索機能を活用して「土日休み」「週休2日制(土日)」などのキーワードで絞り込むのが効果的です。また、薬剤師専門の転職エージェントに登録すると、非公開求人も含めて条件に合った職場を紹介してもらえます。
ただし、土日休みの職場を選んだとしても、年間休日数や有給の取りやすさは職場ごとに大きく異なります。次章では、休日数だけでなく「休みの取りやすさ」や「休日の質」を左右する職場の条件について解説します。
4. 休みの取りやすい薬剤師の職場とは?有給・連休を左右するポイント
休日数だけでなく「休みの取りやすさ」と「休日の質」も職場選びでは重要です。ライフステージによって求める条件も異なるため、自分に合った環境を選びましょう。
4-1. スタッフ人数と配置の余裕
薬剤師が多い大規模チェーン薬局や複数薬剤師配置の薬局では、代替要員が確保しやすいため、シフト調整がスムーズです。加えて、パート薬剤師を活用しているなら、急な休みにも対応可能でしょう。子育て世代には学校行事に合わせた柔軟なシフト制が、シニアには週2~3日の短時間勤務が適しているでしょう。特に、同じライフステージのスタッフが多い環境では相互理解から休暇取得もしやすくなります。
4-2. 職場の休暇取得文化
職場の雰囲気や上司の考え方が休暇取得のしやすさを左右します。有給休暇の消化を推奨している職場や、管理者自身が率先して休暇を取る環境では、休暇申請がしやすいでしょう。また、キャリアアップを目指すなら「研修や学会への参加に理解がある職場」が最適です。一方で、介護と仕事を両立したい場合は「有給を時間単位で取得できる制度」がある職場を選ぶと、無理なく働き続けられます。
4-3. 業務効率化と休日の質を高める職場体制
「誰かが休むと業務が回らない」という環境では、本当の意味で休養は取れません。ICTの活用やチーム制の導入によって、属人化(特定のひとりに依存すること)を防いでいる職場を選ぶことが重要です。たとえば、以下のような業務効率化を支えるインフラが整備されているかをチェックしてみるとよいでしょう。
- ICT・AIの活用:AI調剤システムや電子マニュアルの整備により、担当者不在でもミスなく業務を継続可能
- チーム制の導入:個人ではなくチームで分担し、一人ひとりの負担が分散されている体制
- 「完全オフ」文化:休みの日は連絡を入れない、業務は100%引き継ぐ組織風土。
実際に、2025年現在こうした業務効率化の取り組みは着実に現場へ浸透しつつあります。大手調剤薬局チェーンを中心に、対物業務の自動化(ピッキングロボットや全自動分包機の導入)が進んでいるため、薬剤師が対人業務(服薬指導や在宅対応)に集中できる体制が整いつつあるといえるでしょう。また、クラウド型の薬歴管理システムの普及により、担当者が不在でも患者情報の共有がスムーズに行える環境が広がっています。
一方で、中小規模の薬局ではコスト面からICT導入が進みにくく、依然として属人的な業務運営にとどまっているケースも少なくありません。転職や就職の際には、求人票の情報だけで判断せず、職場見学や面接時に「具体的にどのようなシステムを導入しているか」「休日の業務引き継ぎはどのように行っているか」を直接確認することをおすすめします。
制度として整っていても、現場で運用されていなければ意味がないため、実態を見極める視点が大切です。
4-4. ライフスタイル別・おすすめの職場環境
職場を選ぶ際は、自身の状況に合わせて、重視すべきポイントも比較・チェックしておきましょう。
| ターゲット | 重視すべき環境・制度 |
|---|---|
| ワークライフバランス重視 | 完全週休2日制・年間休日120日以上 規則正しい休日で、私生活の予定を確実に立てられる環境。 |
| 独身・リフレッシュ志向 | 長期休暇(リフレッシュ休暇)制度 不定期でも1週間程度の連休が取れ、旅行や趣味に没頭できる環境。 |
| 子育て・介護中 | 時間単位有給・急な休みの相互フォロー体制 ICT化が進み、マニュアル共有が徹底されている現場。 |
| シニア薬剤師 | 短時間勤務・指導/相談業務メイン 立ち仕事や調剤の負担を軽減し、知識と経験を後進に伝える働き方。 |
自分に合った職場環境を見極めるうえでは、勤務形態や雇用条件ごとの休日パターンの違いも理解しておく必要があります。次章では、シフト制・固定休・フレックスなど働き方の種類別に、休日の特徴を整理します。

- 下田コメント
職場選びでは年間休日数に加え、連休取得のしやすさや代替要員の有無、職場の休暇取得文化も確認しましょう。自分のライフステージに合った勤務形態を選ぶことが、長く働ける秘訣です。
5. 薬剤師の働き方の種類と休日パターン|シフト制・固定休・フレックスの違い
薬剤師の休日は職場だけでなく、勤務形態や雇用条件によっても異なります。それぞれの働き方に、どのような特徴があるのかをチェックし、自身の希望と比較できるようにしておきましょう。
5-1. シフト制勤務の特徴
シフト制では月8~10日程度の休みが一般的で、希望休申請が可能ですが人員不足時は希望が通りにくいこともあります。平日休みでは混雑を避けた活動ができる一方、友人や家族との時間調整が難しいかもしれません。
5-2. 固定曜日休みの特徴
毎週同じ曜日が休みの勤務形態では安定した生活リズムが保て、予定が立てやすく習い事や副業と両立しやすいメリットがあります。ただし土日が固定休みでない場合は一般的な社会生活との時間調整が難しくなるでしょう。
5-3. フレックスタイム制度のある職場
主に企業や研究機関で導入されており、コアタイム以外の勤務時間を自分で調整できます。土日祝日は原則休みで、繁忙期の休日出勤時も振替休日が取得できます。ライフスタイルに合わせた時間管理ができ、ワークライフバランスを重視する薬剤師に適しているでしょう。
5-4. 正社員、パート、派遣による休日の違い
正社員、パート、派遣は、以下のような違いがあります。
- 正社員:年間105~120日程度の休日と、充実した有給休暇がある一方、休日出勤や当番制がある
- パート薬剤師:自分で勤務日を選べる柔軟性がある一方、給与は時給制
- 派遣薬剤師:契約更新時の条件交渉で休日調整の自由度がある一方、福利厚生面では制限がある
ここまで勤務形態や雇用条件ごとの休日パターンを整理してきましたが、実際の休日事情は現場の声を聞くことでより具体的に見えてきます。次章では、職場別に働く薬剤師のリアルな声を紹介します。
6. 実際の薬剤師に聞いた休日事情|職場別のリアルな声
現場で働く薬剤師たちの実際の声を紹介します。職場選びの参考にしてください。
6-1. 調剤薬局、ドラッグストア勤務薬剤師の休日実態
「月8~9日休みだが、土日の休みは月1回程度。家族との時間が取りにくい」(チェーン薬局・30代男性)
「シフト制で希望休は通りやすいが、繁忙期は全員出勤のルールがある」(個人薬局・20代女性)
「有給休暇は取りやすいが、急な休みだと同僚に迷惑がかかるため躊躇する」(中規模薬局・40代女性)
これらの声からは、休日の「日数」よりも「いつ休めるか」が満足度を左右していることがわかります。求人票の年間休日数だけでなく、土日休みの頻度やシフト希望の通りやすさまで確認しておくことが大切です。
6-2. 病院薬剤師の休日バランス事例
「公立病院では土日祝が基本休み。当直があるが、翌日は必ず休みが確保される」(公立病院・30代男性)
「クリニックの薬剤部では医師の休診日に合わせた休みで、生活リズムが安定している」(クリニック・20代女性)
病院では施設の規模や機能によって休日事情が大きく異なります。当直の頻度や翌日の休み確保の有無、代休取得の実績を事前に確認することで、入職後のギャップを防げるでしょう。
6-3. 企業・行政勤務薬剤師の休日満足度
「製薬会社では土日祝休みが基本。年末年始やGWも長期休暇あり。有給消化率は90%以上」(製薬企業・30代男性)
「MRは外回りの予定を自分で調整できるため、効率的な働き方で休日を確保できる。ただ忙しいときはかなりハード」(製薬企業・40代男性)
「保健所勤務は土日休み。夏季・年末年始休暇も充実しており、プライベートとの両立がしやすい」(行政・30代女性)
暦どおりの休日と高い有給消化率から、総合的な満足度は高い傾向がうかがえます。ただしMR職のように繁閑の波がある職種もあるため、平均的な休日数だけでなく繁忙期の実態も確認しておくとよいでしょう。
現場の声からもわかるように、休日の満足度は職場選びで大きく変わります。次章では、もっと休みを増やしたい・希望どおりに休みたいという薬剤師に向けて、具体的な選択肢と考え方を紹介します。
7. もっと休みが欲しい薬剤師へ|休みの多い職場・希望どおりに休むための選択肢
「土日祝日以外にも休みが欲しい......」など自分に合った休み方ができる職場を選ぶにはどうすればよいのでしょうか? 選び方のポイントを2つのケースにわけて解説します。
7-1. 休みの多い職場を探したい場合
休みの多い職場を探したい場合は、求人票に記載された「年間休日数」を確認しましょう。病院や調剤薬局の場合は、年間休日数120日が目安です。土日祝日や年末年始が休みになる民間企業などでは、120日を上回ることもあります。一方、ドラッグストアなどでは、年間休日数が120日よりも少ないケースが一般的です。同じ薬剤師でも業種や職場によって日数が異なるため、「年間休日数」は事前に確認しておくことをおすすめします。
7-2. 自分の希望どおりに休むことを最優先する場合
事情があって休みを多く確保したい場合は、正社員からパートや派遣として働くなど、雇用形態の変更を検討してみるのもよいでしょう。パートや派遣勤務では、休みの希望に合わせた職場選びができるため、土日休みはもちろん、勤務時間も自分の希望に近い条件で働けます。
ただし、パート勤務を選択した場合は、月給制から時給制に変わるうえ、休日が増えれば収入も減少することは避けられません。目安として、正社員からパート勤務に切り替えた場合、勤務日数や時間にもよりますが、年収は正社員時の50~70%程度になるケースが多く、年収ベースで150万~250万円程度のダウンを見込む必要があります。
派遣薬剤師は時給2,500~3,500円と高めに設定されていますが、賞与がないため、フルタイムで働いても正社員と比べて年間50万~100万円程度の差が生じることが一般的です。また、雇用期間が満了すると契約が終了するリスクがあります。加えて、業務も限定的になりやすく、昇給はほとんど見込めません。希望の収入を計算しながら、プライベートとのバランスを考えた上で、最適な働き方を検討しましょう。
7-3. 柔軟な働き方と副業の活用
派遣薬剤師やパート勤務なら希望する曜日・時間帯のみの勤務が選択可能です。スポット派遣を活用すれば繁忙期のみ働き、空いた期間を自由に使えます。副業では週1回調剤や医療ライター活動などの働き方を組み合わせることで、自由度の高い休日設計が実現できます。
薬剤師が副業として調剤業務を行うこと自体は法律上禁止されていませんが、勤務先の就業規則で副業が制限されている場合があるため、事前に確認が必要です。複数の薬局で調剤業務に従事する場合は、それぞれの勤務先で薬剤師の届出が適切に行われているかを確認しておきましょう。
また、管理薬剤師は薬機法で「他の薬局での薬剤師業務を行うこと」が禁止されています。加えて、保健所や国立病院、公立病院で勤務する公務員薬剤師は、「副業そのもの」が国家公務員法・地方公務員法で禁止されています。
自分に合った休み方の方向性が見えてきたら、次は転職・就職活動で希望条件を確実に実現するステップです。次章では、求人票と実態のギャップを防ぐための具体的な確認方法を紹介します。
8. 薬剤師が転職・就職時に休日条件を確認する方法|求人票とのギャップを防ぐ
薬剤師の転職や就職活動では休日条件が重要ですが、求人票と実態が異なる場合もあります。より正確な情報を得る方法を紹介します。
8-1. 面接時に確認すべきポイント
面接では年間休日数以外に「連休取得実績」や「有給休暇の平均取得日数」を確認しましょう。採用面接最終段階で休日希望を明確に伝え入職条件として調整し、試用期間後の条件見直しについても事前合意を得ておくと安心です。交渉時は自分の強みとワークライフバランスの重要性を併せて伝えましょう。
実際に、求人票に「年間休日120日」と記載されていたものの、入職後に慢性的な人手不足から休日出勤が常態化していたというケースや、「完全週休2日制」と記載されていながら実態は「週休2日制(月に1回は週1日休み)」だったというケースも報告されています。こうしたギャップを防ぐには、面接時に「直近1年間で実際に取得された年間休日数」や「休日出勤の頻度と代休取得の実績」を具体的な数字で確認することが有効です。
8-2. 情報収集の効果的な方法
転職エージェントは求人企業の離職理由や職場環境など表面化しない情報を持っているため、活用すると効果的です。可能なら職場見学などで現職薬剤師に直接話を聞く機会を作りましょう。
2026年現在の求人トレンドとして、薬剤師の求人市場では非公開求人の割合が増加傾向にあります。好条件の求人ほど公開前に充足するケースが多く、特に年間休日120日以上・土日休み・残業少なめといった人気条件の求人は、転職エージェント経由でのみ紹介される場合も珍しくありません。
アポプラスキャリアでも、さまざまな非公開求人を扱っております。休日条件の優先順位を明確に伝えておくことで、非公開求人を含めた選択肢の中から自分に合った職場と出会える可能性が高まります。
転職活動での確認方法を押さえたところで、最後に薬剤師の休みに関するよくある疑問をまとめます。

- 下田コメント
勤務形態と雇用条件で休日は大きく変わります。自分のライフスタイルに合った選択をするには、シフト制・固定休・フレックスなどの特徴を理解し、面接では実際の休暇取得状況を具体的に質問することが重要です。
9. 薬剤師の休みについてよくある質問
薬剤師の休日に関する疑問に答えます。就職・転職の参考にしてください。
薬剤師の休みを増やすにはどうしたらいいですか?
非常勤やパート薬剤師として働けば希望日数・曜日での勤務が可能です。年間休日が多い企業への転職や、複数薬剤師が勤務する大規模職場を選ぶとシフト調整がしやすいでしょう。
有給休暇が取りにくい職場の見分け方は?
求人票の年間休日数と有給消化率の乖離が大きい場合や、面接時の有給質問への曖昧な回答には注意が必要です。また、管理者自身が休暇を取らない文化は休暇取得の難しさを示します。転職エージェントを通じた実態確認が効果的です。
休みが多い職場は給与が低いのでしょうか?
必ずしもそうではありません。企業は休日が多く年収も比較的高い傾向があります。調剤薬局やドラッグストアは休日が少なくてもボーナスや残業代込みで高収入の場合もあり、時間外労働や責任度合いで年収差が生じるため職場により異なります。
まとめ|希望の休みが取れる薬剤師の職場に転職しよう
薬剤師は業種や職場ごとに休みが異なります。土日休みを基本にする場合、企業勤務やパート勤務が選択肢として考えられます。休日の数を重視する場合、求人情報などで「年間休日数」を確認しましょう。自分のライフスタイルに合った転職をしたいときは、転職エージェント「アポプラス薬剤師」のサポートが役立つかもしれません。経験豊富なアポプラス薬剤師のコンサルタントとともに、理想の働き方を実現させましょう。
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監修者

薬剤師・薬局経営コンサルタント 下田 篤男
京都大学薬学部総合薬学科卒業。 卒業後は調剤薬局やドラッグストアグループで薬剤師として勤務。 総合病院門前などで管理薬剤師として経験を積んだのち、マネジメント業務にも携わる。現在は薬剤師として働く傍ら、医療記事の執筆、編集や薬局経営コンサルタントとしても活動している。
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