薬剤師が転職するときの流れは?スムーズに退職するためのコツも紹介
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初めての転職では「転職活動は何から始めればいいの?」「選考の流れは?」などさまざまな悩みが出てくるものです。
そこで本記事では、薬剤師の転職活動の準備から選考、内定後までの具体的な流れ、スムーズに転職するためのコツを解説していきます。
目次
薬剤師が転職するときの流れは?スムーズに退職するためのコツも紹介
1. 薬剤師の転職の流れ【1】転職活動準備
薬剤師が転職するときの転職活動準備には、以下の4つがあります。
- 転職の目的を明確にする
- 自分のアピールポイントを確認する
- 求人情報を収集する
- 応募する企業の研究をする
それぞれについて、詳しく説明していきます。
1-1. 転職の目的を明確にする
転職を成功に導くためには、まず、転職の目的を明確にするところから始めましょう。そのためには、自己分析は非常に重要です。なぜ現在の職場を選んだのか、なぜ今転職を考えているのか、5年後にどのような薬剤師になりたいのかについて深く考えてみてください。
自己分析ができていれば、新しい職場を選ぶときの譲れない条件、妥協できる条件を整理でき、職場が選びやすくなります。反対に、自己分析をせずに給与や休日などの目先の条件だけで職場を選ぶと不満が残り、結果として転職を繰り返すことになりかねません。
目的を明確にして、自分に合った職場を選ぶことが転職を成功させるためのもっとも重要なポイントです。
1-2. 自分のアピールポイントを確認する
次に、自分のこれまでの経験をリストアップし、アピールポイントを確認しましょう。これまでの業務内容を振り返り、得意なことや強み、具体的な経験やエピソードを書き留めていきます。自分の強みを整理しておくことで、志望動機の記述や面接時の質問対応にも役立ちます。
1-3. 求人情報を収集する
自己分析ができたあとは、求人情報の収集へと移ります。転職の目的や条件を基に、応募する企業を選定していきます。給与や待遇の相場感をつかむためにも、複数の求人情報に目を通し、条件を比較検討することが大切です。
薬剤師としての専門性を活かせる職場を見つけるためには、業界専門の求人サイトや転職エージェントを利用するのもおすすめです。
1-4. 応募する企業の研究をする
自身のキャリアの棚卸しや求人情報の収集と並行して、応募する企業の研究をおこないましょう。情報収集では、まずその企業のホームページを見て以下のような情報を確認します。
- 組織の体制
- 経営理念や経営者のビジョン
- 取り扱っている製品やサービス
- 主要な取引先
- 人材育成に対する考え
- 従業員の意見や声
- 企業のブログやSNS
- 新卒・中途採用情報
収集した情報を基に、自分の希望に合っている職場かを判断していくことが大切です。
具体的には、その企業に入職した数年後のキャリアを想像できるか、企業の今後の展望や課題解決に自分の強みがどのようにかみ合うか、などを見極めます。
上記のような見方をすると、自分の強みのなかで見落としていたものを再発見したり、強みの活かし方をイメージできたり、求人企業のニーズに気づいたりすることができるでしょう。
2. 薬剤師の転職の流れ【2】選考
薬剤師が転職するときの選考のステップには、以下の2つがあります。
- 履歴書の作成・応募
- 面接・内定
それぞれについて、詳しく説明していきます。
2-1. 履歴書の作成・応募
希望に合った求人を見つけたら、履歴書の作成に着手して応募しましょう。履歴書は、転職先に対する自己紹介ともいえる大切な書類です。相手に信頼感を与え、自分を魅力的な候補者として見てもらえるよう、丁寧な作成をおすすめします。
履歴書を書くときには、読みやすい構成か、説得力があるか、前向きな内容かの3つに注意して作成しましょう。具体的には以下のようなポイントがあります。
- ▼読みやすい構成
-
- 結論から書く
- 文字のサイズや太さが適切
- 表記が一貫している(西暦や和暦、一人称など)
- 誤字脱字がない
- ▼説得力
-
- 背景や理由の説明がある
- 数字を用いる
- 具体例を交えながら書く
- ▼前向きな内容
-
- 入社したら挑戦したいこと
- 入社したらその企業でどう活躍できるか などを書く
志望動機欄は、企業が求める人材像に合わせて、詳細な情報を記載することも大切です。テンプレートを参考にするのもよいですが、表面的な内容にならないよう、自分の言葉で表現できるとよいでしょう。履歴書・職務経歴書の書き方は、下記記事も参考にしてみてください。
押さえておきたいそれぞれの書き方のポイントを、履歴書と職務経歴書の違いも踏まえてご紹介していきます。
2-2. 面接・内定
応募して企業から返答がきた場合には、面接へと進みます。面接は転職活動における大きなハードルであるため、苦手意識を持つ人も少なくありません。しかし、質問される内容は予測可能であるため、事前準備をしてしっかり対策しておきましょう。面接の質問でよく聞かれる質問には、以下の5つがあります。
- 自己紹介をお願いします
- これまでの経歴を教えてください
- 前職を退職した理由/転職理由は何ですか
- 当社を志望した理由を教えてください
- 今後のキャリアプランはどのように考えていますか
面接の基本として、質問には簡潔かつ明確に答えましょう。回答の速さは1分間に300文字以内を目安に、明るい口調を心がけるとよいです。応答を短くして、面接官との対話を活発にすると、好印象を与えやすくなります。
「面接でよくある質問と回答方法」「面接に受かりやすい人の特徴」「面接で気になること」の3つの面からご紹介します。
3. 薬剤師の転職の流れ【3】内定後
薬剤師が転職するときの内定後のステップには、以下の2つがあります。
- 業務の引き継ぎをおこなう
- 必要な申請・書類の手続きを確認する
それぞれについて、詳しく説明していきます。
3-1. 業務の引き継ぎをおこなう
新しい職場と退職日が決まったあとは、後任への業務の引き継ぎをおこないます。引き継ぎの内容は職場やポジションによって異なるため、自分がおこなうべき業務をリストアップして、重要度や注意点をまとめておきましょう。
資料は、誰が見ても理解できるように、できるだけ詳細に作成することが大切です。可能であれば、後任者と一緒に確認しながら引き継ぎをおこないましょう。
3-2. 必要な申請・書類の手続きを確認する
引き継ぎ業務と並行して、新しい職場に入社するための必要な申請・書類の手続きを確認します。厚生年金保険や雇用保険の書類に加えて、とくに薬局では以下の書類も必要になります。
薬剤師免許の原本 | 薬剤師としての資格を証明するために必要 |
---|---|
保険薬剤師登録票 | 保険薬局で働くためには登録が必要 転職先が保険薬局の場合、県内の転職であれば登録票を提出 他県からの転職の場合は再登録 |
雇用保険被保険者証 | 前職場から受け取り、転職先に提出 |
年金手帳または基礎年金番号通知書 | 転職先に提出または基礎年金番号を通知 |
源泉徴収票 | 前職場から受け取り、転職先に提出 |
扶養控除等申告書 | 転職先から渡され、記入して返送または提出 |
健康保険被扶養者異動届 | 扶養家族がいる場合に必要 |
その他にも以下のような書類が求められることがあります。
給与振込先の届出書 | 給与の振込先を通知するための書類 |
---|---|
健康診断書 | 転職前の健康診断書を提出するか、新たに健康診断を受ける |
入社誓約書 | 入社時に提出が求められる場合がある |
転職するときには、必要書類を揃えてスムーズに手続きを進められるように準備しましょう。
4. 薬剤師がスムーズに転職するための3つのコツ
薬剤師がスムーズに転職するためのコツには、以下の3つがあります。
- 退職の時期をすり合わせる
- 計画的に転職活動をする
- 転職エージェントを活用する
それぞれについて、詳しく説明していきます。
4-1. 退職の時期をすり合わせる
薬剤師がスムーズに転職するために、まずは就業規則で退職の申告時期を確認しましょう。企業によっては、就業規則に「退職する3カ月前には報告をすること」など、退職を申し出る時期が記載されていることがあります。
なお、就業規則に明記されていなくても、前もって上長に転職したい旨を相談しておき、退職予定日をすり合わせるのがマナーです。
調剤薬局など人数が限られている職場では、急な退職が業務に大きな影響を与えることもあります。今の職場が後任を見つける時間も考慮して、転職活動を始めたタイミングで退職の意思を伝えましょう。
4-2. 計画的に転職活動をする
薬剤師がスムーズに転職するためには、これまで述べてきたような流れで計画的に転職活動をすることが大切です。
無計画に転職活動を進め、長引かせるとモチベーションの低下を招きかねません。計画的に、短期間での転職成功を目指しましょう。
具体的な期間は履歴書作成から選考プロセスに至るまでの各ステップを考慮し、約2カ月程度と見積もっておくことをおすすめします。
4-3. 転職エージェントを活用する
薬剤師がスムーズに転職するためには、転職エージェントを活用するのもポイントです。薬剤師は専門性が高い職業であるため、業界をよく理解している薬剤師専門の転職エージェントをおすすめします。
転職エージェントは、薬剤師業界のトレンドや給与相場を把握しており、一人一人のキャリアや希望に合った職場を提案することに長けています。また、履歴書の添削や面接対策など、転職活動のサポートを受けられるのも魅力です。
また、転職エージェントを通じて、非公開求人にアクセスできることも、転職を成功に導く大きな利点といえるでしょう。
ご登録から就業まで、どのような流れで当社の転職サポートを活用し、転職活動を進めていくのかをご説明します。
5. 薬剤師の転職の流れを押さえて転職を成功させよう
薬剤師の転職は、求人情報の収集などの転職活動準備から始まり、応募・面接といった選考を経て、内定後の業務の引き継ぎと入職準備へと移ります。薬剤師がスムーズに転職するためには、計画的に転職活動をおこない、就業規則で退職の申し出時期を確認しておくことが大切です。
また、履歴書の作成や面接対策などでサポートを受けたい人は、転職エージェントの活用もおすすめです。転職エージェントは、非公開の求人を取り扱っているケースもあるため、幅広い選択肢の中から好条件の転職先を探すことが可能です。中でも、「アポプラス薬剤師」は薬剤師専門の転職エージェントであるため、自分のニーズや希望に合った職場を見つけやすいといえます。
アポプラス薬剤師では、経験豊富な転職コンサルタントが、一人一人の希望を叶えるための細やかなサポートをおこなっています。アポプラス薬剤師とともに、新しい職場への転職を成功させましょう。
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