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薬剤師の仕事に影響大!導入が検討されているリフィル処方箋とは?

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こんにちは、薬剤師転職のアポプラス薬剤師ライターチームです。

先進国では導入が進み、日本でも検討されている「リフィル処方箋」。リフィル処方箋は調剤業務を担う薬剤師の仕事にも大きく影響するため、きちんと把握しておきたいところです。
ここでは、リフィル処方箋とはどのような処方箋なのか、またそのメリットとデメリット、薬剤師の業務にどのように関わってくるのかなどについて解説します。

リフィル処方箋とは?

現在の 日本の法律では、処方箋を持たずに来局した患者から「病院が混んでいて診察を受けられない。いつも飲んでいる薬を出してほしい」と要求されたとしても、薬剤師は薬を出すことができません。すべての患者が、いかなる場合も必ず、医師の診察を受けた上で処方箋を薬局に提出して、薬を処方してもらう必要があります。

この従来の調剤の流れを変えるのが「リフィル処方箋」です。

リフィル処方箋とは、一定の期間内であれば反復使用できる処方箋のこと。薬が必要なときに調剤薬局でリフィル処方箋を提出すれば、医師の診察を受けなくても薬をもらうことができるのです。
リフィル処方箋は、日本ではまだ導入されていませんが、アメリカ やイギリス、フランス、オーストラリアではすでに導入されています。

日本におけるリフィル処方箋の現状

リフィル処方箋の導入は、日本ではまだ検討中の段階にあります。特に、診療報酬改定の時期になると議題として持ち上がりますが、この背景には近年の課題となっている「残薬問題」もあると考えられます。

処方箋を出してもらうために受診しなければならないとなると、病院までの移動や受診費がネックになる患者も少なくありません。そこで、できるだけ受診回数を減らせるようにと薬をまとめて処方しがちになり、「残薬」の原因を作ってしまうのです。その点、リフィル処方箋であれば、必要なときに必要な分だけの薬を小分けに処方することも可能となります。

しかし、医師の診察が不要となることで、薬局の責任が大きくなり、より優秀な薬剤師の育成が求められるという課題もあります。関係者のあいだでもリフィル処方箋に対する意見は賛否両論分かれています。

リフィル処方箋のメリット・デメリットは?

日本でも検討が進んでいるリフィル処方箋。制度が導入されることのメリットとデメリットについてご説明します。

リフィル処方箋を導入するメリット

リフィル処方箋が導入されることで、診療時間や医療費を大きく軽減できるようになります。患者の負担の軽減や残薬問題の解消だけでなく、国にとっても医療費の削減効果が期待できるでしょう。 また、処方箋を目的とした患者の受診対応を減らせる分、病院側の負担も軽減されます。診察の効率化にもつながるでしょう。

リフィル処方箋を導入するデメリット

リフィル処方箋導入によって、患者の受診回数が減る分、医療機関の収入低下が予想されます。また、患者の病院離れの原因にもなりうるでしょう。
病院離れによって経過観察の機会が減ると、病院側は病状のささいな変化を把握しにくくなってしまいます。従来は医師と薬剤師によるダブルチェックが行われていたのに対して、リフィル処方箋の場合は薬剤師だけのチェックになります。
医療事故のほか、患者の病状によっては健康被害を引き起こす可能性もあるのです。

ほかにもリフィル処方箋には、医薬品の転売に悪用されるリスクもあります。適正に運用するためにも、導入にあたっては、こうしたデメリットやリスクの解決策を整える必要があるでしょう。

日本におけるリフィル処方箋の現状

リフィル処方箋が導入されると、薬剤師の業務にはどのような影響があるのでしょうか。
まず、来局患者数の増加が予想されます。ここまで解説してきたように、病院での受診回数を減らせたことで、一度にまとめてではなく、少量の薬を複数回に分けて受け取る患者が増えると見込まれているためです。
また、医師の代わりに薬剤師が患者の経過観察をする必要性も出てくるでしょう。これは、リフィル処方箋導入による薬剤師の業務の変化の中でも、特に重要な点です。医師に代わって薬剤師が、服薬状況や症状の変化、副作用発現の兆しといった経過観察を行うことが求められるのです。

こうした薬剤師の業務の変化に伴って、調剤システムの自動化も予想されています。新しいシステムに関して正しく把握することも必要となってくるでしょう。

リフィル処方箋のメリットを活かすには、薬剤師の技量が問われる

医療制度の導入やさまざまな変化に応じて、薬剤師は柔軟に対応することが求められます。

今後、日本でもリフィル処方箋の制度が導入された場合、薬剤師が担う患者への責任はさらに大きなものとなり、高い薬学的判断能力が求められるようになるでしょう。患者との信頼関係を構築することも、重要な業務の一環となりそうです。薬剤師には、これまで以上に高い知識や技能が必要とされるのです。

リフィル処方箋はメリットの多い制度である一方でデメリットや注意点もあるため、導入されたときに備えて、薬剤師の方には、海外の事例なども併せて、内容や状況を正しく把握しておくことをおすすめします。

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