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薬剤師の勤務時間はどれくらい?職場別に徹底解説

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薬剤師になりたい方や薬剤師の仕事に興味がある方の中には、「実際の勤務時間はどうなんだろう?」「ライフスタイルに合った働き方ができるの?」と疑問や不安を感じる方も少なくないでしょう。薬剤師の仕事では、給与や仕事内容はもちろん、「働く時間」も重要です。この記事では、薬剤師・薬局経営コンサルタントである下田 篤男氏が、調剤薬局・病院・ドラッグストアなど、薬剤師が活躍する職場ごとの勤務時間の実態を詳しく解説します。職場ごとに勤務時間や勤務形態が大きく異なるため、希望するワークライフバランスに合った職場選びのためにも、ぜひ参考にしてください。

1.薬剤師の勤務時間の基本と一般的な特徴

薬剤師の勤務時間の基本と一般的な特徴

薬剤師の勤務時間は、法律上「週40時間」が基本ですが、実際は勤務先によって勤務時間は大きく異なります。医療従事者という特性から、一般的なオフィスワーカーとは異なる変則的な勤務形態が存在することも特徴です。

1-1.薬剤師の法定労働時間と実態

薬剤師も労働基準法が適用される労働者のため、法定労働時間は「週40時間・1日8時間」が原則です。しかし、実際の勤務時間は職場環境によって大きく変わります。

  • 法定労働時間:基本的には週40時間(1日8時間)が上限です。
  • 勤務実態:職場によっては繁忙期の残業が発生することがあります。
  • 管理薬剤師の場合:管理薬剤師は店舗の管理責任者として、労働時間管理の対象外となる「管理監督者」に該当する場合があります。そのため、実質的な労働時間が長くなるケースがあります。

1-2.薬剤師の勤務形態の種類(シフト制・日勤制・フレックスなど)

薬剤師の勤務形態は職場によって多様です。主な勤務形態には以下のようなものがあります。

  • シフト制:調剤薬局やドラッグストアに多く見られる勤務形態です。営業時間が長い店舗では早番・遅番などの交代制勤務が一般的です。
  • 日勤制:主に病院や企業で採用されている固定時間勤務です。「8:30~17:15」など、毎日同じ時間帯で勤務します。
  • フレックスタイム制:製薬企業などで導入されている制度で、コアタイム以外は出退勤時間を自由に設定できます。
  • 当直制:主に病院薬剤師に見られる勤務形態で、夜間や休日に薬剤部門の業務を担当します。

1-3.薬剤師の残業事情と休日出勤の実態

薬剤師の残業や休日出勤は、勤務先によって状況が大きく異なります。調剤薬局で働く場合は、処方元の門前病院の診療状況に左右されます。特に、土日・深夜営業のあるドラッグストアで働く場合は、休日出勤や残業が発生しやすいでしょう。病院であれば当直勤務も考慮しなければなりません。

下田氏
下田コメント
薬剤師は勤務先によって勤務時間などの労働環境は変わります。薬剤師としてのキャリアを考える際、「時間」は最も重要な要素の一つです。まずは自分の「譲れない時間」を明確にすることが重要です。 例えば、幼い子どもがいる方なら「週3日は18時までに帰宅したい」、介護中の方なら「急な休みが取れる職場が必要」、資格取得を目指す方なら「平日の夜は勉強時間を確保したい」など、あなたにとっての優先事項を紙に書き出してみてください。次の項目から職種別に特徴を解説しますので、自身のライフスタイルに合った勤務先を見つけてください。

2.調剤薬局薬剤師の勤務時間

調剤薬局薬剤師の勤務時間

調剤薬局の薬剤師は、基本的に「週40時間」勤務ですが、立地や規模によって勤務時間に違いがあります。門前薬局では、病院の診療時間に合わせた営業となり、繁忙期には残業も発生します。

2-1.チェーン薬局の一般的な勤務時間とシフト

チェーン薬局では、比較的標準化された勤務形態が採用されています。

  • 標準勤務時間:8時間勤務+1時間休憩(9:00~18:00など)が多く見られます。
  • シフト調整:複数の薬剤師が在籍しているため、早番・遅番などの調整が可能です。
  • 変動要因:店舗間応援や転勤による勤務時間の変動もあります。

2-2.個人経営薬局の勤務時間の特徴

個人経営の薬局は、チェーン店とは異なる勤務時間の特徴があります。

  • 融通が利きにくい:在籍薬剤師数が少ないため、シフトの融通が難しいケースもあります。
  • 営業時間:早朝・夜間の営業は少なく、9:00~18:00など規則的な勤務が多くなります。
  • 相談しやすい環境:経営者との距離が近いため、勤務調整の相談がしやすい場合があります。

2-3.管理薬剤師やかかりつけ薬剤師は規定の勤務時間が必要

管理薬剤師やかかりつけ薬剤師には、特定の勤務時間が求められます。

  • 管理薬剤師の勤務時間要件:地域支援体制加算を算定する薬局では、管理薬剤師は「週32時間以上」の勤務が必要です。
  • かかりつけ薬剤師の要件:かかりつけ薬剤師として認定されるためには「週32時間以上」の「同一薬局」での勤務が必要です。

2-4.調剤薬局薬剤師のワークライフバランスの実態とメリット

調剤薬局は他の職場と比較して、ワークライフバランスを取りやすい環境にある傾向があります。

多くの薬局では18時頃には業務が終了するため、お子さんの保育園のお迎えにも間に合いやすく、平日の夕食は家族と一緒に囲める日が多いのが特徴です。さらに、パート勤務や時短勤務の求人も豊富なため、育児や介護と仕事の両立しやすい環境と言えるでしょう。

  • パート・時短勤務の求人:パートタイムや時短勤務の求人が多く存在します。
  • 深夜営業の少なさ:多くの調剤薬局は夜間営業を行っておらず、規則正しい生活リズムを保ちやすい環境です。
  • 繁忙期と閑散期:混雑しやすい月曜午前や土曜など、忙しい時間帯がある一方、その合間の時間帯は比較的落ち着いた業務になりがちです。

2-5.調剤薬局薬剤師の役職による勤務時間事情

役職によって勤務時間や業務内容が変わることがあります。

  • 店舗薬剤師・管理薬剤師:開局時間に合わせて勤務が開始され、準備・確認業務により、勤務時間が長くなりがちです。
  • ラウンダー薬剤師:複数薬局を巡回し、欠員補充や応援として業務を行う薬剤師です。移動時間を含め勤務時間が長くなる傾向があります。
  • エリアマネージャー:管理業務・会議などで勤務時間が増加しやすく、営業時間外の活動もあります。
下田氏
下田コメント
調剤薬局を選ぶ際は、表面的な「残業の少なさ」や「休日」だけでなく、処方箋の発生パターンと自分のライフスタイルの相性を見極めることが重要です。内科門前は朝夕が忙しく、整形外科門前は午前中がピークなど、診療科による特徴があります。チェーン店は人員調整に柔軟性がある一方、個人薬局ではオーナーの理解次第で「子どもの学校行事は必ず休める」といった、大手にはない対応も可能です。 今後は在宅医療やオンライン服薬指導など、新しい働き方も広がっています。勤務時間の柔軟性と専門性を両立できる職場を見つけることが、長く働き続けるコツです。

3.病院薬剤師の勤務時間

病院薬剤師の勤務時間

病院薬剤師の勤務時間は、基本的に病院の診療時間に準じていますが、当直やオンコール対応など、他の薬剤師職種にはない特徴的な勤務形態があります。病院の規模や診療科目などで勤務時間が大きく異なるのも特徴です。

3-1.総合病院の薬剤師の勤務形態

総合病院の薬剤師は、比較的規則的な勤務形態が整っています。

  • 基本勤務時間:平日8〜9時間(8:30〜17:15など)
  • 勤務時間帯は担当部署により異なる:(調剤室、病棟、外来化学療法室など)
  • 当直:17時頃〜翌朝8時半頃、交代制

3-2.当直・オンコール体制について

病院薬剤師特有の勤務形態として、当直やオンコール体制があります。

  • 当直:救急対応している総合病院などでは「月1〜3回程度」「夕方から朝まで」の当直勤務があります。仮眠時間はありますが、不規則な勤務になるため注意が必要です。
  • オンコール:自宅待機できますが、入院患者の薬の調整が必要になったときや、救急患者が発生したときは出勤が必要になります。

3-3.病院規模による勤務時間の違い

薬剤師の勤務する病院の「規模」によっても大きく異なります。

  • 大病院:シフト調整しやすく、専門分野別チーム制になっています。そのため、業務量が著しく多くなることは少ないものの、当直勤務をはじめとする不規則な勤務形態への対応も必要です。
  • 中小病院:一人が複数の業務を担当することもあり、残業が増える場合もあります。
  • クリニック:当直・休日勤務がなく、勤務時間は規則的です。

3-4.病院薬剤師の休日と祝日出勤の実態

病院薬剤師の休日取得状況は、病院の運営方針によって異なります。

  • 公立病院:公立病院の出勤体制は完全週休二日制が多く、勤務時間規定が厳格です。祝日も基本的には休日となりますが、当直や日直での出勤が必要なケースもあります。
  • 民間病院:多くの民間病院も週休二日のシフト制です。土日・祝日に勤務がある場合は、平日に振替休日を取得します。
  • 休日の取りやすさ:当直や土日勤務がある分、平日の休みは取りやすい傾向にあります。また、公休や有給休暇の取得率は比較的高い職場です。

3-5.病院薬剤師の役職による勤務時間事情

病院薬剤師も役職によって勤務時間に違いがあります。

  • 一般薬剤師:定められた勤務時間内での勤務が基本です。
  • 主任・副主任:管理業務追加で勤務時間が長くなる傾向があります。
  • 薬剤部長・副薬剤部長:病院運営業務の担当も必要なため、一般的に勤務時間は長くなります。
下田氏
下田コメント
病院薬剤師を選ぶ際は、時間の「長さ」よりも「質」を重視すべきです。面接時には「当直明けのフォロー体制」など、制度ではなく実際の運用を質問することをおすすめします。たとえ勤務時間が長くても、チーム医療の一員として患者さんの治療に貢献できる実感が得られる職場の方が、長く続けられる傾向にあります。

4.ドラッグストア薬剤師の勤務時間

ドラッグストア薬剤師の勤務時間

ドラッグストアの薬剤師は長時間営業の店舗勤務が多く、基本的にはシフト制による変則的な勤務形態となります。交代での早番・遅番勤務や土日祝日の出勤も一般的なため、ほかの薬剤師職種より勤務時間の幅が広くなります。

4-1.ドラッグストアの営業時間と薬剤師の勤務シフト

ドラッグストアの薬剤師は、店舗の長時間営業に合わせた勤務シフトが組まれます。

  • 一般的な営業時間:10時~22時頃の営業で2交代制シフトが基本です。
  • 典型的なシフトパターン
    • 早番:9:00~18:00(開店準備~夕方)
    • 遅番:13:00~22:00(午後~閉店)
  • 24時間営業店舗:一部大型店では深夜シフト(例:22:00~翌7:00)も存在します。

4-2.OTC医薬品販売と調剤業務の兼務による影響

ドラッグストアの薬剤師は、調剤業務とOTC医薬品販売の兼務となります。

  • 業務の多様性:調剤室と店頭OTC販売を行き来するため、休憩確保が困難な場合もあります。特に、人員が不足している店舗では、休憩が取りにくいかもしれません。
  • 労働密度:接客・商品説明・陳列・在庫管理などさまざまな業務があり、労働密度が高くなります。
  • 時間管理の難しさ:調剤室と売場往復の勤務形態となるため、時間管理が難しくなります。
  • 調剤専従の場合:調剤専従薬剤師のポジションがある店舗では、調剤薬局と同じ時間帯の勤務も可能です。

4-3.休日出勤と深夜勤務の実態

ドラッグストアは土日祝日や夜間営業が基本のため、他の薬剤師職種より変則的な勤務が多くなります。

  • 土日祝日出勤:週末・祝日も営業のため出勤が一般的です。平日に振替休日取得できます。
  • 深夜勤務:24時間店舗や深夜営業のある店舗では、深夜シフトがあり、夜勤専従薬剤師の採用もあります。
  • 休日数:週休二日は確保されることが多いものの、土日連休取得は困難です。

4-4.ドラッグストア薬剤師の労働時間管理の課題

ドラッグストア薬剤師の労働時間管理には、いくつかの課題があります。

  • 繁忙期の人員不足:セールや季節の変わり目は来客数が増えるため、大幅な残業時間の増加リスクがあります。風邪・アレルギーシーズンは特に忙しくなるでしょう。
  • 業務兼務による負担:調剤とOTC販売兼務で業務量が増加しがちです。一人薬剤師店舗では特に負担が大きくなります。
  • 店舗責任者業務:管理薬剤師兼店舗マネージャーは、営業外時間の管理業務による残業があります。
  • 休憩確保の課題:忙しい時間帯が続くと法定休憩時間(6-8時間勤務で45分、8時間超で1時間)の確保が難しくなります。

4-5.ドラッグストアの役職による勤務時間事情

ドラッグストア薬剤師の労働時間管理には、いくつかの課題があります。

  • 店舗・管理薬剤師:管理薬剤師は、開店準備や閉店後業務を行うため、長時間勤務になる傾向があります。
  • エリアマネージャー:エリアマネージャーは複数店舗統括を担当することで管理業務が増加します。店舗巡回や会議で不規則な勤務もありえます。
  • シフト調整:上位職になると、ヘルプ出勤や緊急対応での予定外勤務も発生しやすくなります。ただし、裁量権による自身の勤務時間調整も可能です。
下田氏
下田コメント
ドラッグストアでのOTCと調剤の兼務は、「幅広い薬学知識を活かせる」というのが醍醐味の一つです。患者さんの症状に合わせてOTC医薬品を提案したり、処方薬との相互作用をその場で確認できるため、薬剤師としての専門性を存分に発揮できます。接客スキルも自然と身につき、キャリアの幅が広がるでしょう。

5.その他の職場の薬剤師勤務時間

薬剤師の活躍の場は多様化しており、調剤薬局、病院、ドラッグストア以外にもさまざまな職場があります。企業の従業員や公務員として勤務する薬剤師は、一般的なビジネスアワーに準じた勤務形態が主流です。

5-1.企業薬剤師(製薬会社・CRO等)の勤務時間

製薬会社やCRO(医薬品開発業務受託機関)などの企業で働く薬剤師の勤務時間は、一般企業に近い形態です。

  • 標準的な勤務時間:一般企業型勤務(9:00~18:00)が基本です。完全週休二日制(土日休み)で、祝日も休日となるのが一般的です。
  • MR職の特徴:外勤中心の自己管理型勤務です。医療機関のスケジュールに合わせるため時間の融通が利く反面、自己管理能力が必要となります。
  • 研究開発部門:実験スケジュールに合わせた不規則な勤務もあります。特に、臨床試験進行中は予定外の対応も必要です。
  • フレックスタイム制:多くの製薬企業において導入されている制度で、コアタイム以外は出退勤時間を自由に設定可能です。

5-2.公務員薬剤師(行政職)の勤務時間

地方自治体や国の機関で働く公務員薬剤師は、安定した勤務時間が特徴です。

  • 固定勤務時間:固定時間勤務(8:30~17:15)が基本です。時間外勤務は少なく、規則正しい生活リズムを保ちやすいでしょう。
  • 勤務形態の安定性:保健所や衛生監視員は、緊急時以外の時間外勤務は少ないため、計画的な生活設計がしやすいでしょう。

5-3.大学教員・研究者としての働き方

大学や研究機関で教員や研究者として働く薬剤師は、ほかの職種と大きく異なる勤務形態を持っています。

  • 講義とゼミの時間:固定の講義・ゼミ以外は研究活動に充てられるため、比較的自由な働き方が可能です。教授・准教授になれば、研究室運営の裁量権も拡大します。
  • 研究プロジェクトの影響:締切りや学会発表前は一時的に長時間労働になることもありますが、それ以外の期間は比較的自由に時間を使えます。
  • 学期による変動:授業が集中する学期中は忙しいですが、夏季・冬季休暇中は研究に集中できる時間が増加します。長期休暇を利用した海外研究や学会参加も可能です。
下田氏
下田コメント
薬剤師が活躍できるのは今や臨床だけではありません。患者さんと直接接する機会は少なくなりますが、より広い視野で医療に貢献できます。自分のライフスタイルや関心に合わせたキャリア選択ができる時代になったことは、薬剤師にとって大きな可能性を意味しています。

6.薬剤師のワークライフバランスを実現するポイント

薬剤師のワークライフバランスを実現するポイント

薬剤師は職場選びによって働き方が大きく変わる職業です。また、ライフステージに合わせた選択肢が多いため、希望するワークライフバランスを実現しやすい環境にあります。

6-1.勤務時間から見た職場選びのチェックポイント

理想の勤務時間を実現するためには、職場選びが重要です。以下のポイントをチェックしましょう。

  • 実際のシフト表の確認:面接時にシフト表や残業実態を確認してみましょう。現場の薬剤師に直接質問すれば、求人情報だけでは分からない実態を把握できます。
  • 管理薬剤師就任の可能性:将来的に管理薬剤師に就任する可能性がある場合は、勤務時間の変化についても事前確認が必要です。
  • 営業時間と開局日数:24時間営業や年中無休の店舗はシフトが変則的です。営業時間・開局日を考慮し、自分のライフスタイルに合った店舗選びが重要です。

6-2.時短勤務・時短制度の活用方法

薬剤師は時短勤務や時短制度を活用しやすい職業です。

  • パート勤務の高時給:薬剤師のパート時給は2,000~2,500円と高水準です。週2~3日、1日4~6時間の時短勤務でも十分な収入が得られます。
  • 育児・介護休業法の時短制度:多くの職場で「育児短時間勤務制度」が利用可能です。介護が必要な家族がいる場合、同様の制度が適用される場合もあります。
  • 時短勤務からのステップアップ:一時的な時短勤務から、状況変化に応じて徐々に勤務時間を増やすことも可能です。キャリアを継続しながら柔軟に働き方を調整できる点は薬剤師の魅力といえます。

6-3.育児・介護と両立しやすい職場の特徴

育児や介護と仕事を両立させたい場合、職場環境が重要な要素となります。

  • 複数薬剤師体制:急な休みや時間調整に対応しやすい環境が大切です。「一人薬剤師」体制は緊急時の対応が難しいため注意しましょう。
  • 育児・介護経験者の存在:経験者が多い職場は理解度が高く働きやすいでしょう。面接時に「育児中の薬剤師の人数」などを確認しておくのもおすすめです。
  • 土日祝日勤務の有無:家族との時間を重視するなら、土日祝日出勤が少ない職場か、選択制となっている職場が適切でしょう。病院外来部門や平日のみ営業の調剤薬局が該当します。
  • 通勤時間の短さ:育児・介護との両立には重要な要素といえます。

6-4.キャリアステージ別の働き方の変化

薬剤師のキャリアステージによって、最適な働き方は変化していきます。

  • 新人期(〜3年目):基本業務習得が最優先で固定シフトが中心です。この時期の基礎習得が将来の柔軟な働き方の土台となります。
  • 中堅期(4〜10年目):専門性向上と管理職就任の可能性が出てくる時期です。管理薬剤師就任で勤務時間は増加する一方、責任と裁量も拡大します。
  • ベテラン期(10年目〜):経験を活かした非常勤やスポット勤務、複数職場の掛け持ちなど柔軟な働き方が可能になります。経営側の役職に就けば、さらに裁量権が拡大します。
  • 定年後:「シニア薬剤師」として週2〜3日のパート勤務や若手指導役など、経験を活かした働き方ができます。
下田氏
下田コメント
薬剤師は多様な働き方ができるのがメリットといえます。自らのワークライフバランスやライフステージに合わせて無理のない職場を選びましょう。また、薬剤師のワークライフバランスは「選ぶ」だけでなく「創る」ものです。就職・転職時には「昨年度の有給消化率」や「急な休みへの対応」など具体的に質問するとよいでしょう。

7.薬剤師の勤務時間に関するよくある質問

7-1.薬剤師は本当に定時で帰れるか

薬剤師の定時退社の可能性は勤務先によって大きく異なります。

  • 調剤薬局:基本業務習得が最優先で固定シフトが中心です。この時期の基礎習得が将来の柔軟な働き方の土台となります。
  • ドラッグストア:シフト制が基本ですが、人員不足の店舗では予定外の残業もあります。
  • 病院薬剤師:当直があると長時間勤務になる場合があります。
  • 企業薬剤師:比較的定時で帰れる傾向にあります。特に、フレックス制が導入されている場合は、時間調整がしやすいでしょう。

7-2.勤務時間が長いと感じるときの働き方は?

勤務時間を短縮したい場合は、以下の選択肢があります。

  • パート勤務、派遣薬剤師への切り替え:薬剤師はパートでも時給2000円以上と水準が比較的高めです。また、派遣薬剤師として働けば、契約時に勤務条件を明確に決められます。
  • 拘束時間が短い職種へ転職:24時間営業の店舗から診療所門前薬局や平日のみ営業の薬局など、営業時間の短い職場への転職も効果的な選択肢です。

8.自分に合った職場探しは薬剤師専門転職サイトがおすすめ

薬剤師の勤務時間は職場によって大きく異なります。調剤薬局、病院、ドラッグストア、企業など、さまざまな選択肢があり、自身のライフスタイルに合った働き方も可能です。理想の勤務条件を実現するには、薬剤師専門転職サイトの活用がおすすめです。公開・非公開求人や実態に関する情報が豊富なアポプラス薬剤師では、経験豊富なアドバイザーがあなたの希望に沿った職場探しをサポートします。

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監修者

下田氏

薬剤師・薬局経営コンサルタント 下田 篤男

京都大学薬学部総合薬学科卒業。 卒業後は調剤薬局やドラッグストアグループで薬剤師として勤務。 総合病院門前などで管理薬剤師として経験を積んだのち、マネージメント業務にも携わる。現在は薬剤師として働く傍ら、医療記事の執筆、編集や薬局経営コンサルタントとしても活動している。

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