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Withコロナ時代でどう変わる?エリア特性で見る薬剤師の転職市場動向

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新型コロナウイルスの流行は、薬剤師の転職市場動向にどのような影響を与えているのでしょう?求人ニーズや求められる経験・スキルの変化を踏まえ、これからの転職市場や転職活動の進め方について、各エリア在住の薬剤師専任コンサルタントの目線でご紹介します。

コロナ禍がもたらした薬剤師の転職市場への影響

新型コロナウイルスの流行を機に、薬剤師を取り巻く転職市場は非常に厳しくなっている傾向が強いです。感染のリスクを避けるために病院にかかる患者数が減ったことから、処方せんの枚数も激減。数週間~1ヶ月分の薬を出す長期処方のニーズも増え、多くの薬局で処方せんの枚数減少が報告されている現状です。

ただ、患者数の増減は科によって異なり、内科、小児科、耳鼻科は3~5割ほど減少、皮膚科はマスクや消毒液による肌荒れのほか慢性的な炎症が多いことから、コロナの影響はほとんど受けていないように見えます。

調剤薬局採用においては、東京神奈川、福岡などの都心部では求人数が9割程減少。東北・北海道、東海、中四国、関西エリアでも6~7割の減少になっており、特に「パート」や「派遣社員」などの非正規雇用者の雇用状況に大きな影響が出ています。

少ない採用枠に複数の薬剤師が応募するため、選考基準も高くなっています。これまでの売り手市場では、応募すれば面接に進み、複数の内定をもらうケースが多くありました。しかし、2020年以降は、企業側の求める条件に合わせられる転職者だけが採用される、という現状がみられます。「平日16時から20時のシフトに入れる方」など勤務時間帯のピンポイントな要望が出てくることもあり、勤務時間や勤務場所、業務内容においてどれだけ柔軟に対応できるかが採用につながるキーとなっています。

調剤薬局、病院、ドラッグストア...職種別の市場動向とは

調剤薬局

調剤薬局は前述の通り、エリア特性にかかわらず求人数が大きく減少しています。人口が集中している都心部ではとくに厳しく、郊外や地方では薬剤師の数自体が少ないため、比較的求人ニーズは高い状況です。 九州エリア担当コンサルタントは「福岡などの都市圏を除き、人口の少ない郊外エリアでは求人は引き続き出ています。ただ、好条件の派遣求人が止まり契約社員や正社員に切り替わったことで年収相場は50~100万円下がっている」と話します。これは全国共通の傾向だといえるでしょう。

ドラッグストア

一方、コロナの影響をほとんど受けていないのがドラッグストア求人です。 埼玉・栃木・群馬・新潟エリアの担当コンサルタントは、「ドラッグストアは新規出店も多く、派遣社員ニーズは減っているものの正社員であればコロナ前と状況は変わらない」と話します。中四国エリア、九州エリアなどほかの地域でも、ドラッグストアニーズは堅調です。北海道・東北エリア担当コンサルタントは「東北には、大型モール内に入っているドラッグストアが多く、新規出店も増えている。求人は増えている印象がある」といいます。

ただ、首都圏エリアでは、求人ニーズが「調剤薬局で派遣契約が更新されなかった薬剤師が早急にドラッグストアへと動いたため、すでに充足している」(東京エリア担当コンサルタント)という状況に。関西エリアはドラッグストアの新規出店計画が止まったケースも多く、求人ニーズは減っているようです。 ドラッグストアは全国展開の大手企業が多く、正社員採用では全国転勤の可能性があります。自宅近くで働きたいという方にとってはハードルが高く、パート採用を希望する方も増えています。

病院・クリニック

病院の求人は、コロナの影響により人材不足のエリアも出ています。 首都圏では、調剤薬局の募集率が6%に対し、病院は18%。東京エリア担当コンサルタントは、「売り手市場だったこれまでは、病院は調剤薬局に比べて給料が安く、年間の休みが少ないなど、条件面で避けられる傾向があった。今は調剤薬局の年収が下がってきているため病院勤務との差があまりなく、病院を希望する方が増えてくるだろう」と話します。
九州エリア担当コンサルタントも、「病院は外来患者が減っているものの、薬剤師の欠員が出れば従来通り補充していて状況は変わっていない」といいます。
病院は、診療時間に合わせて勤務時間もきっちりと決められています。調剤薬局で時短勤務などの融通が利かなくなっている今、夕方までしか働けないという薬剤師には、病院が新たな選択肢となりつつあります。

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今、転職市場で求められている薬剤師とは

薬剤師の転職は、選ぶ側から選ばれる側へと変わっており、自分ならではの経験や専門性、強みをアピールする力が必要です。 2020年4月の診療報酬改定では「かかりつけ機能の強化」や「対物業務から対人業務へのシフト」「在宅医療の推進」が促されました。調剤業務にはIT導入も進んでおり、薬剤師は調剤ができればいいという時代ではなくなっています。ほかとの差別化となる専門性が求められるため、患者様への服薬指導、メンバーのマネジメント経験、新規薬局の立ち上げ経験、在宅医療経験がある方などは、業務実績や得たスキルをしっかりと言語化していきましょう。

これからはますます、かかりつけ薬局としての患者さん応対、在宅医療ニーズが増えていきます。対人シフトに向け、採用側は転職者のヒューマンスキルをより重視する傾向があります。経験が少なくても、前向きに取り組む姿勢や柔軟性は欠かせません。 東海エリア担当コンサルタントは「調剤しかやりたくない、という考えでは転職先の選択肢が狭まってしまう。薬剤師に求められる役割の変化を理解し、新しい領域にも積極的に挑戦していくマインドチェンジが必要」と話します。

Withコロナ時代のこれからの転職市場、転職活動の変化とは

調剤薬局の求人ニーズは、2020年のコロナ禍で一気に冷え込みました。ただ、それ以前から薬剤師に求められる役割は多様化し、M&Aによる薬局の統合や、IT化による調剤補助が進むなど、売り手市場から買い手市場に移行する兆候は見えていました。この状況は、今後も続いていくでしょう。

転職活動は、仕事を辞めてから始めるのはリスクが大きいため、現職に就いている方は、仕事と転職活動を並行させるのが賢明です。今後は企業から求められる条件や業務内容にどれだけ柔軟に対応できるか、自らすり合わせる姿勢も大切です。 面接では、必要な経験やスキルの有無、条件面のマッチングのほかに、対人コミュニケーション力も見られます。そのため、アピールポイントを言葉に出してきちんと伝えられるよう、面接対策が重要になっています。

薬剤師領域に特化した転職コンサルタントにアドバイスをもらいながら進めるのも一つの方法です。各企業が求めているニーズの理解が深く、これまでの紹介実績から、面接担当者の特徴や質問の傾向まで捉えているコンサルタントも多くいます。面接対策の精度は、一人で進めるよりも高まるでしょう。 買い手市場では、希望の条件とマッチングせず、転職活動が長期化する傾向もあります。条件を広げた上で複数の企業を並行して受け、内定が出たら即決するという動き方も求められています。

転職を考える薬剤師へのアドバイス

これから転職を考える方は、薬剤師を取り巻く環境変化を理解するところから始めましょう。 薬剤師は専門的な知識を有したスペシャリストではありますが、いまや、資格を持っているだけでは転職が難しい現実があります。すぐに理想の職場に転職できなくても、「まずはかかりつけ薬剤師、在宅医療の経験を積んで、市場価値を高めよう」など、5年先、10年先を見据えたキャリアプランを考えるのもいいでしょう。

買い手市場が続くからこそ、転職コンサルタントのサポートも価値を発揮します。これまでの経験業務を整理し、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策で客観的な指摘をもらう中で、一人では気づけなかった自分の強みを発見できる可能性があります。 調剤薬局やドラッグストア、病院それぞれの働き方の特徴やニーズを知り、新たな選択肢も広がるかもしれません。これまでやってきたことだけに固執せず、新たな業務に挑戦して自分の幅を広げていく気持ちが大切です。

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