薬剤師の転職失敗事例から学ぶ!9つの成功ポイントとは?
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今の職場に不満があり、転職を考えているという薬剤師は少なくありません。薬剤師資格を持っていると比較的、高収入だと言われるため、給与の面で不満を感じることもあるでしょう。しかし、転職は必ずしも成功するとは限らないため、さまざまな不安が出てくるものです。
「今の仕事を辞めたら、もっと良い職場に転職できる?」「転職して後悔したらどうしよう」といった疑問はありませんか。転職に失敗しないためには、事前に具体的な失敗事例とその対策を学ぶことが重要です。
そこで今回は、薬剤師の転職における失敗事例を解説したうえで、転職成功のポイントを紹介していきます。
目次
薬剤師の転職失敗事例から学ぶ!9つの成功ポイントとは?
- 1. 薬剤師にありがちな転職失敗談
- 1-1. 20代男性:激務の職場に転職してしまった
- 1-2. 20代女性:人間関係に問題のある職場だった
- 1-3. 30代女性:給与が低かった
- 1-4. 30代男性:仕事内容が合わなかった
- 2. 薬剤師が転職失敗してしまうありがちな原因
- 2-1. 転職の動機があいまい
- 2-2. 条件で転職先を選んでいる
- 2-3. 自分の能力やスキルを過信している
- 2-4. 条件を妥協してしまう
- 2-5. 1人で転職活動をする
- 3.【職探し】薬剤師が転職失敗しないための4つのポイント
- 3-1. 希望条件の優先順位を決める
- 3-2. 業務内容と仕事量を詳しく調べる
- 3-3. 好条件すぎる職場には注意する
- 3-4. 勤務地の給料相場を確認する
- 3-5. 研修制度が整っている職場を選ぶ
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1. 薬剤師にありがちな転職失敗談

薬剤師にありがちな転職失敗事例には、主に以下のようなものが挙げられます。
- 20代男性:激務の職場に転職してしまった
- 20代女性:人間関係に問題のある職場だった
- 30代女性:給与が低かった
- 30代男性:仕事内容があわなかった
これらの失敗事例は具体的にどのような点が失敗なのか、詳細を見ていきましょう。
1-1. 20代男性:激務の職場に転職してしまった
激務の職場に転職してしまったという失敗事例があります。激務の職場を選んでしまうと、以下のような状況が蔓延していることも少なくありません。
- 常に人手不足
- 業務フローが整っていない
- 新人の教育体制が用意されていない
- ノルマや実績を重視している
- 休日にも業務や社内イベントがある
- 残業や休日出勤を褒めるような空気がある
例えば、人手不足の職場だと、担当やポジションは名ばかりで、さまざまな業務をこなさなければならなくなります。残業や休日出勤も多くなり、ストレスだけでなく身体的負担も増してしまうでしょう。
激務の職場に転職し、失敗したと思ってしまう人の多くは、「給与面の条件の良さだけで選んでしまった」「転職エージェントに勧められたドラッグストアで安易に決めてしまった」などの原因が見られる傾向にあります。
1-2. 20代女性:人間関係に問題のある職場だった
人間関係に問題のある職場だったという失敗事例があります。人間関係の問題のある職場には、例として次のような特徴が挙げられます。
- いじめや各種ハラスメントが横行している
- 店舗内で派閥がある
- 非常識な行動をする社員がいてコミュニケーションが取りづらい
- 独特な感性を持つ経営者が営む個人薬局で、独自ルールに馴染めない
事前に職場見学をせずに転職してしまった、または職場見学の機会を持たせてもらえなかったときに、人間関係に問題のある職場を選んでしまうことがあります。他には人間関係のトラブルについて、事前によくヒアリングしなかったなどの失敗も考えられるでしょう。
1-3. 30代女性:給与が低かった
転職失敗事例には、給与が低かったというものもあります。想定していたよりもかなり給与が低くなってしまうと、転職自体を後悔してしまうことがあります。給与額が落ちてしまう失敗事例については、具体的には次のようなケースが挙げられます。
- パート時給が適正かを判断せずに決めてしまい、就業後に相場より低いことに気付いた
- 給与交渉に失敗した、もしくは交渉をしなかった
- ブランクからの復帰時、早く職場を決めたいと焦りが出てしまい、安い給与で妥協した
- 正社員からパートに切り替えたが、想定よりも時給が低かった
上記のような失敗をしないためにも、事前に薬剤師の給与事情を知っておくことは必須と言っても過言ではありません。知識・情報不足の状態で給与額に妥協して転職してしまうと、失敗につながることがあります。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査や、国税庁による民間給与実態統計調査のデータを基にした全国の薬剤師の詳しい年収事情を知りたい方は、以下の記事を御覧ください。
この記事では、気になる薬剤師の平均年収について、男女別、都道府県別、業種別に分けて詳しく解説!
1-4. 30代男性:仕事内容が合わなかった
薬剤師転職の失敗事例には、仕事内容が合わなかったという事例があります。薬剤師と一口に言っても、転職先によって担当する仕事の内容は大きく変わってきます。これまでと違う職種に転職すると、仕事内容が合わず戸惑うケースも珍しくありません。
具体的には、以下のようなパターンが挙げられます。
- 高収入を狙って薬局からMRに転職したが、営業色が強すぎて合わなかった
- 病院からドラッグストアに転職したが、一般用医薬品の接客対応が多くて合わなかった
薬剤師にはドラッグストア・調剤薬局・病院・製薬会社などさまざまな転職先があるため、転職によって仕事内容が合わなくなる失敗は珍しくありません。
また、職種は同じでも、職場の雰囲気が合わないと感じるケースもあります。総合病院前の調剤薬局からクリニック門前の調剤薬局に転職し、ドクターとの人間関係に悩んでしまったというケースも考えられます。外資系から国内系の製薬会社に転職して、社風の違いに戸惑うといったことも少なくありません。
2. 薬剤師が転職失敗してしまうありがちな原因

次に、薬剤師が転職に失敗してしまう主な原因を整理していきましょう。注意したい原因は次のとおりです。
- 転職の動機があいまい
- 条件で転職先を選んでいる
- 自分の能力やスキルを過信している
- 条件を妥協してしまう
- 1人で転職活動をする
上記のことが原因で、転職失敗に陥ってしまうケースは少なくありません。薬剤師の転職失敗を避けるためには、原因についても一つひとつ理解を深めておきましょう。
2-1. 転職の動機があいまい
転職の動機があいまいなままだと、転職には失敗しやすいため注意が必要です。「今の職場よりも、何となく他の職場が良い気がするので、転職を決めた」などのあいまいな動機では、転職活動でつまずきやすくなります。
「現在の職場にはない、昇給制度のある企業に転職したい」「収入アップよりも薬剤師のキャリアが積める職場を選びたい」など、目的や動機を明らかにすることが大切です。
2-2. 条件で転職先を選んでいる
薬剤師が転職に失敗してしまうときは、条件ばかりに目を向けて、転職先を選んでしまっている傾向があります。求人票に書かれている条件や待遇だけで転職を決めてしまうと、転職後に後悔してしまうことも少なくありません。
年収600万円や700万円以上など、給与の条件が良い求人を見れば転職したいと思うかもしれません。転職を機に年収アップを狙いたいと思っていればなおさらです。しかし、条件にばかり気を取られてしまうと、残業時間の多さや仕事内容、勤務時間帯などで後悔してしまうことがあります。条件だけでなく、自分の希望する働き方が実現できるかを、しっかりと見極めることが大切です。
2-3. 自分の能力やスキルを過信している
自分の能力やスキルを過信してしまうと、転職に失敗してしまうことがあります。薬剤師としてある程度長いキャリアを持っていると、転職先の条件を高めに設定するといったこともあるでしょう。
しかし高待遇の職場を望むと、選択肢は少なくなります。自分の能力なら問題ないだろうと思って応募した結果、不採用が続くケースも少なくありません。自分自身の能力やスキルを客観的に判断して、適切な転職先を選ぶことは意外と難しいものです。
2-4. 条件を妥協してしまう
転職を急ぐあまり、条件を妥協してしまう失敗もあります。薬剤師としてのキャリアを活かした転職とはいえ、転職先はすぐに見つかるとは限りません。すでに前職を退職している場合は、収入も途切れている状態になるため、焦りの心理も大きくなるでしょう。
焦りが大きくなれば、早めに決めたいという気持ちから、条件の妥協を重ねてしまいがちです。「少し給料は安いけど、早めに転職先が決まるなら応募してみよう」「管理薬剤師を希望していたけれど、早めに採用が決まるならここで良いかな」といったように、妥協してしまうパターンです。
2-5. 1人で転職活動をする
自分1人で転職活動をしてしまい、転職失敗につながるケースもあります。1人で転職活動を進めると、探せる求人数にも限りが出て、良い転職先が見つからずに妥協してしまうということも少なくありません。
もちろん自分自身で転職サイトを利用し、情報収集をしてうまくいくパターンもありますが、転職に行き詰まってから、「第三者からしっかりアドバイスをもらえば良かった」となるケースは珍しくありません。
3. 【職探し】薬剤師が転職失敗しないための4つのポイント

薬剤師が転職に失敗しないためには、職探しにおいて次のポイントを意識することが大切です。
- 希望条件の優先順位を決める
- 業務内容と仕事量を詳しく調べる
- 好条件すぎる職場には注意する
- 勤務地の給料相場を確認する
- 研修制度が整っている職場を選ぶ
条件が多すぎることや安易に転職先を決めてしまうことが、転職失敗につながります。一つひとつのポイントをチェックして、薬剤師のキャリアを活かした転職をスムーズに成功させていきましょう。
3-1. 希望条件の優先順位を決める
薬剤師の転職で失敗しないためには、希望条件の優先順位を決める必要があります。「希望条件はすべて優先したい」「どの条件も譲れない」と考えて、優先順位を決めないままでいると、条件の多さが災いして、なかなか良い求人が見つからなくなります。
- 給料
- 科目
- 勤務先
- 残業時間
上記のように人によって希望条件はさまざまですが、なかでも自分にとって譲れない条件は何か、冷静に見極めましょう。そのうえで、最優先の条件に沿って薬剤師求人を探すことが大切です。
3-2. 業務内容と仕事量を詳しく調べる
業務内容と仕事量について詳しく調べることも必要不可欠です。入職前は、現場の業務内容・1日の処方箋枚数・在宅医療の有無・雇用形態などをしっかりとチェックしましょう。転職エージェントを通して転職活動を行っている場合は、担当者に確認することも大切です。
想定していた業務内容と全然違った、仕事量の多さが予想をはるかに超えていた、入職後にまったく違う業務を任されたなどのトラブルは、薬剤師の転職失敗事例として起こりがちです。事前の情報収集はしっかりと行い、仕事内容と希望のミスマッチを防ぎましょう。
3-3. 好条件すぎる職場には注意する
好条件すぎる職場にはつい惹かれてしまいますが、一度、冷静になって求人票を確認する必要があります。また本当に好条件なのか、自分自身で情報収集することも忘れないようにしましょう。
他の薬剤師求人と比べて、大幅に好条件な求人は、何かトラブルを抱えていることも少なくありません。まずは、「なぜ、ここまで条件が良いのだろう」と冷静に考える姿勢を持ちましょう。また、繰り返し掲載されている求人にも注意が必要です。離職率が高く、慢性的に人手不足に陥っている可能性もあるため、応募は慎重に検討しましょう。
3-4. 勤務地の給料相場を確認する
給料面での失敗を避けるためには、エリアごとに異なる給料相場を確認する必要があります。薬剤師の給料は、勤務地によって相場が異なり、必ずしも市街地に近いからといって高いわけではありません。
薬剤師不足が進む地方では、薬剤師の需要が高く給料が高めに設定されている傾向にあります。就業するエリアごとの給料相場を事前に把握しておくことで、適正な給料かを冷静に判断できます。相場を大きく下回る求人でないか、客観的にチェックしていきましょう。
3-5. 研修制度が整っている職場を選ぶ
薬剤師の転職で失敗しないためには、研修制度の整っている職場を選ぶことも重要です。例えば、ドラッグストアから製薬会社、病院から調剤薬局といったように、転職を機にキャリアチェンジをした場合は、研修制度の整っている職場を選んだほうが望ましいと言えます。
店舗数の多い大手ドラッグストアや調剤薬局グループの企業では、研修制度を設けているケースが一般的であるため、研修制度の有無で職場を選ぶのも1つの方法です。転職後に戸惑わないためにも、募集要項をチェックする際には、研修制度の有無をよく確認しておきましょう。
4. 【応募時】薬剤師が転職失敗しないための5つのポイント

転職失敗を避けるために、応募の際のポイントを押さえておきましょう。
- 希望する働き方とあっているかを確認する
- 前向きな転職理由を伝える
- 転職のタイミングを見計らう
- 事前に職場見学をする
それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
4-1. 希望する働き方とあっているかを確認する
応募したい求人が見つかったら、まずは希望する働き方と合っているかを確認しましょう。自分が転職先に求めること・希望していることに対して、職場の方針や規則などが違っていれば、ミスマッチにつながってしまいます。
例えば、ワークライフバランスを重視したいと思うときには、残業時間について具体的に時間を確認しておくのがおすすめです。「残業は少なめ」と記載されているだけでは、「少ない」の基準に齟齬が生まれる可能性があります。月に25時間以内と5時間以内では、働き方が異なります。
また、「休みが取りやすい」などの条件も、具体的にどのように休日の申請ができるのかをチェックしておくと良いでしょう。
4-2. 前向きな転職理由を伝える
実際に応募し、面接に臨む際には、前向きな転職理由を伝えましょう。「仕事が合わなくて辞めた」「給料に納得がいかなかった」などとネガティブな転職理由を伝えると、先方にはあまり良い印象を持たれなくなります。
- 薬剤師としてキャリアアップしたい
- 薬学の知識を活かして管理職を目指したい
このようにポジティブな伝え方ができるよう心掛けましょう。熱意や向上心を持っている人には好印象を持ち、積極的に採用したいと考える面接官は多いものです。ネガティブな理由で転職を考えた場合でも、前向きな言い換えはできないか、事前によく考えてみましょう。
4-3. 転職のタイミングを見計らう
薬剤師転職を成功させるには、タイミングをよく見計らうことも重要です。薬剤師の転職でおすすめの時期は、1月~3月と言われます。新卒採用とあわせて中途採用の求人を出す企業は多いため、この時期なら求人も見つかりやすい傾向にあります。より良い条件の求人にも出会いやすくなるでしょう。
転職は成功しやすい時期があるため、少しでもスムーズに転職するためには、時期を調整することも考えましょう。そのため、「今すぐ転職したい」という希望がない限りは、転職しやすい時期にあわせて転職することも検討してみてはいかがでしょうか。
4-4. 事前に職場見学をする
薬剤師の転職で失敗しないためには、事前に職場見学をすることをおすすめします。転職の際には、職場の雰囲気をつかんでもらう目的で、職場見学を受け付けている現場が多く見られます。あらかじめ職場見学をしていたほうが、ミスマッチを防ぎやすくなるため、双方にとってメリットがあると考えられます。
求人票を見るだけでは、職場の雰囲気は意外とわからないものです。また職場見学の際には、実際の業務の進め方などを、担当者に聞いておくと良いでしょう。
5. 転職失敗しないために薬剤師の転職エージェントに相談しよう

薬剤師が転職失敗を避けるためには、あらかじめ失敗事例を知ったうえで、成功につなげるためのポイントを掴むことが大切です。薬剤師と一口に言っても求人にはさまざまな種類があり、人によって向いている職種は異なります。本記事で紹介したポイントを重視して、自分にあった職場を探しましょう。
また、転職失敗に陥らないためには、薬剤師専門の転職エージェントを利用することも大事です。薬剤師専門の転職エージェントは、業界の転職事情に詳しく、転職にあたってさまざまなサポートを受けられるのがポイントです。経験を活かした転職方法についてもキャリアアドバイザーから客観的なアドバイスが受けられるため、転職エージェントへの登録を検討しましょう。
アポプラス薬剤師編集部
薬剤師のキャリアや働き方、薬剤師のお悩みや転職事情など、様々なテーマで薬剤師の皆様にお役立ちする情報をお届けいたします。ぜひ、定期的にチェックして、日々の情報収集にお役立てください。
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