【2025年最新】企業で働く薬剤師の職種・仕事内容・年収を徹底解説
更新日:
「薬剤師って薬局や病院以外でも働けるのかな」
「企業薬剤師ってどんな仕事をするんだろう?年収は高いのかな」
企業薬剤師に興味を持っている方で、こうした疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。
薬剤師というと、調剤薬局やドラッグストアでの業務がまず思い浮かびますが、近年、製薬会社や化粧品メーカーなどの企業で専門知識を存分に活かせる企業薬剤師という選択肢が大きな注目を集めています。
なぜ今、企業薬剤師が注目されているのでしょうか?それは、医薬品の研究開発や品質管理、医療情報の提供など、臨床現場とは異なるアプローチで医療や人々の健康に貢献できる魅力があるからです。
患者さんと直接接する機会は少なくなるものの、新薬の開発に携わったり、製品の安全性を確保したりすることで、より広い視点から社会に貢献できる可能性が広がります。
この記事では、企業薬剤師の仕事内容や年収に加え、企業薬剤師としてもさまざまな種類があることをご紹介しています。調剤薬局やドラッグストアの仕事が主に患者さんやお客様と接するのに対し、企業薬剤師は社内の専門家や特定の医療関係者と連携して業務を進めることが多いのが特徴です。企業薬剤師として働くメリット・デメリットもご紹介していますので、企業で働きたい薬剤師の方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事からわかること
- 企業薬剤師の7つの職種それぞれの仕事内容、必要スキル、年収相場
- 企業薬剤師として働くメリットとデメリット
- 調剤薬局や病院から企業薬剤師への転職成功事例と、専門エージェントを活用した効果的な転職活動の進め方
目次
【2025年最新版】企業で働く薬剤師の職種・仕事内容・年収を徹底解説
1. 企業薬剤師とは?種類と特徴について徹底解説
まずは、企業薬剤師とは何か、一般薬剤師とどのように違うかを解説します。
1-1. 企業薬剤師の基本と一般薬剤師との違い
企業薬剤師は、製薬会社や化粧品・食品メーカーといった企業で、薬学的知識を活かしながら働きます。病院や調剤薬局の薬剤師と異なり「特定製品の研究開発や品質管理、情報提供など、専門分野に特化した業務」に専念できるのが特徴で、土日休みも確保でき、ワークライフバランスに優れた環境が多いことも特徴です。
1-2. 企業薬剤師の主な活躍の場
活躍の場は、製薬会社のほか、化粧品・食品メーカー、CRO、SMOなど多様です。薬剤師免許が法令上必須の職種(管理薬剤師など)と、免許が必須ではないものの薬学的知識が大きな強みとなる職種(MR、研究職など)に大別されます。
1-3. 企業薬剤師を取り巻く最新動向と将来性
医療DXの進展でAIやデータサイエンスを活用した創薬研究が拡大し、IT知識を持つ薬剤師の需要も増加傾向にあります。たとえば、国内大手製薬企業の第一三共は、ビッグデータとAIを組み合わせた「データ駆動型創薬」プロジェクトを始動し、創薬プロセスの革新に取り組んでいます。
加えて、医薬品の情報提供を担うMR(医薬情報担当者)の業務も、デジタルコミュニケーションへと変化しつつあるのが現状です。たとえば、外資系大手のGSKは、AI技術を駆使して医療従事者の情報ニーズを精密に分析し、これをMRの効率的な訪問計画立案に活用するシステムを導入しています。
2. 企業薬剤師の6大職種を比較|仕事内容・必要スキル・年収
企業薬剤師のさまざまな種類と仕事内容に加え、具体的に必要となるスキルをチェックしていきましょう。また、待遇面についても併せてご紹介します。
2-1. 開発職
開発職は、地道な研究の積み重ねが社会貢献につながる喜びを感じられる人に最適です。自分が関わった新薬が患者さんの命を救う瞬間を見られることは、この仕事ならではの大きなやりがいとなります。論理的思考力と忍耐強く取り組める粘り強さを持つ方に向いているでしょう。
- 1.主な仕事内容
新薬の研究・治験データ収集や副作用調査など安全性評価が中心 - 2.求められるスキル
薬学の専門知識と研究・治験経験を伴う高度な分析力 - 3.就職の難易度
求人数が少なく未経験転職は難しい。応募条件も厳しい -
4.年収
未経験300万円台、平均500〜600万円、経験で800万円超も可能
製薬会社や化粧品メーカー、食品メーカー、治験受託開発機関などの研究・開発部門に就職して、新しい薬の開発に携わります。具体的な仕事内容は、研究段階の薬に関する安全性の確認です。開発薬の治験データ取得や副作用の調査を行い、新薬の発売を目指します。自社で開発を行うメーカー勤務のほか、メーカーから治験を受託している外部受託機関での勤務もあります。
開発職の求人数は、それほど多くありませんが、薬学については深い知識が要求される仕事です。そのため、まったくの未経験から転職するのは難しい職種といえます。そのため、研究・開発部門のある企業に就職してから、異動を目指すのもひとつの方法です。
なお、年収についてはスキルや経験に大きく左右され、未経験の場合は300万円台ということもありますが、平均は500~600万円程度と比較的高額で、キャリアがあれば1,000万円以上の収入も十分狙えます。
2-2. 学術職
学術職に向いているのは、専門知識を分かりやすく伝えることに喜びを感じる人です。最新の医学・薬学情報に常にアンテナを張り、その知識を医療現場へ橋渡しする役割に充実感を見出せる方が向いています。特に、医療従事者とのコミュニケーションを楽しみながら、患者さんの治療を間接的にサポートしたい人に最適な職種です。
- 1.主な仕事内容
自社製品情報提供や医療機関問い合わせ対応、資料作成 - 2.求められるスキル
薬学的知識と英語力、情報収集・発信能力が必須 - 3.就職の難易度
専門知識と経験必要で求人も限られ難易度が高い -
4.年収
基本300万円台、経験次第では800万円程度も可能(自社サイト調べ)
学術職の仕事は、主に自社製品の情報をMR(製薬会社の医薬情報担当者)や医療関係者に伝えることです。医師や薬剤師は、薬についての疑問点や不明な点を開発メーカーに問い合わせます。その対応が、学術職にある薬剤師の仕事です。英語でやりとりすることもあるため、医療に関する英語を扱えるような高い語学力も必要です。
また、医薬品に対する一般の方からの問い合わせに答えるコールセンターでの業務や、医薬品に関する広告や書類を作成するメディカルライターの業務、新薬の承認申請をする薬事申請の業務も、「学術職」の仕事とされることがあります。
学術職の仕事は多岐にわたるため、求人内容を確認して、本当に自分が行いたい仕事内容かを見極める必要があるでしょう。学術職の年収は300万円台のこともあり、決して高いとはいえませんが、薬事なども包括するケースでは、800万円程度の収入を得られることもあります。
2-3. 管理薬剤師
管理薬剤師に向いているのは、責任感が強く、リーダーシップを発揮することに満足感を得られる人です。医薬品の安全管理という縁の下の力持ち的役割を誇りに思い、法令遵守の意識が高く、組織全体の品質向上に貢献したいという思いを持つ方が活躍できます。細部への気配りと全体を見渡す視野の両方を持ち合わせた人に最適です。
- 1.主な仕事内容
医薬品管理・従業員監督・品質・在庫管理 - 2.求められるスキル
薬学的知識・法令遵守・指導力・管理能力 - 3.就職の難易度
勤務経験必要、業種により異なり難易度高め -
4.年収
300~800万円程度、職務内容や経験で差あり(自社サイト調べ)
調剤薬局やドラッグストア、製薬メーカー、医薬品倉庫など、「医薬品を取り扱う」あらゆる場所には、「管理薬剤師」を置かなければならない決まりがあります。企業内の管理薬剤師は、医薬品を取り扱う場所において、品質管理や情報管理、在庫管理などを行います。
また、同じ企業内の管理薬剤師でも、勤め先が本社であれば、薬事申請をはじめとする書類関係の仕事が多く、倉庫勤務の場合は在庫管理が多くなるなど、管理薬剤師は勤める場所によって、主な業務が異なります。
管理薬剤師の年収は300~800万円と、仕事の内容により開きがあります。特に、企業内の管理薬剤師は、最初からそれだけを行っているわけではなく、通常の薬剤師として入社後に異動し、そのポストに就くというケースも少なくありません。そのため、管理薬剤師の年収は、それまでの貢献度や入社後の年数などの影響を強く受けると考えられます。
2-4. 品質管理(QC/QA)の薬剤師
品質管理を行う薬剤師に向いているのは、「安全」という目に見えない価値を守ることにやりがいを感じられる人です。細部まで丁寧に確認する緻密さと、厳格な基準に基づいて判断できる正確性を持つ方が活躍できます。一見地味な作業の積み重ねが、多くの患者さんの命と健康を守る重要な防波堤になることを理解し、誇りを持てる人に最適です。
- 1.主な仕事内容
医薬品の製造過程や原料から最終製品の品質管理 - 2.求められるスキル
薬剤知識・分析技術・GMP基準の理解と報告能力 - 3.就職の難易度
求人数は比較的多めで企業薬剤師の入り口職種 -
4.年収
500~600万円程度、経験次第で800万円も可能(自社サイト調べ)
品質管理は、企業薬剤師の中でも、「製品の安全を守る要」となる仕事です。原料や製造過程の段階から品質基準を厳格にチェックします。一定期間保管した医薬品も含め、あらゆる面から安全基準を確認し、医薬品の信頼を支える重要な仕事です。
安全基準の検査は、製品の中からサンプルを抜き出して行います。検査結果はしかるべき機関に報告することになるため、その報告手続きに関する補助業務も管理薬剤師の仕事です。 とにかく企業薬剤師を目指しているという方は、比較的求人数の多い品質管理の薬剤師としての就職を目指す選択肢もあります。 年収は500~600万円程度といわれていますが、長く勤めた場合は、さらに高年収を目指すこともできるでしょう。
2-5. 企業内診療所の薬剤師
企業内診療所の薬剤師に向いているのは、安定した環境で働きながらも医療の専門性を活かしたい人です。従業員の健康管理を通じて企業全体の生産性向上に貢献する意義を感じられる方や、ワークライフバランスを重視しつつ、特定のコミュニティに密着した医療サポートを提供したい人に最適な仕事といえます。少人数の医療チームで協調して働ける柔軟性も重要です。
- 1.主な仕事内容
企業内診療所での調剤・薬管理、社員の健康対応 - 2.求められるスキル
調剤経験3年以上、メンタルヘルス対応力も必要 - 3.就職の難易度
求人数極少なく狭き門で転職難易度が非常に高い -
4.年収
400~500万円程度、企業規模や働き方で変動(自社サイト調べ)
大企業では、社員が利用できる診療所を設置しているケースもあります。企業内の診療所では薬剤師が勤務しており、薬の管理や調剤を行っています。 企業内診療所そのものがそれほど多くないため、この仕事を目指しての就職は非常に狭き門といえるでしょう。
また、働く人のメンタルヘルスも重要視されている昨今、企業内診療所に勤める薬剤師もメンタルヘルスに関する認識を深め、対応していくことも求められます。 とはいえ、毎日多くの人が訪れる一般の病院や調剤薬局にくらべると、限られた社員だけがやってくる企業内診療所での仕事は、忙しすぎることもない働きやすい職場だと考えられます。
企業内診療所の年収は、働く企業の規模や働き方によっても異なるものの、400~500万円程度が目安です。働きやすい反面、高年収を狙うのは難しい仕事といえるかもしれません。
2-6. 研究職の薬剤師
研究職の薬剤師に向いているのは、未知の領域に挑戦する知的好奇心と探究心を持ち続けられる人です。長期的な視点で粘り強く研究に取り組み、時には失敗を繰り返しながらも諦めない忍耐力を持つ必要があります。世界中の患者さんを救う画期的な治療法の開発という大きな夢を追い求め、その過程での小さな発見にも喜びを見出せる人に最適です。
- 1.主な仕事内容
製薬などで新薬研究し病気治療薬を開発 - 2.求められるスキル
博士号や高度な薬学的知識、研究能力必須 - 3.就職の難易度
博士号や大学出身校重視で若手が有利 -
4.年収
平均年収は750.5万円。大企業なら1,000万円超も目指せる高収入
研究職の薬剤師の仕事は、製薬メーカー、食品メーカー、化粧品メーカーにおける、新しい医薬品の研究です。新薬は、製薬会社が大きな利益を生み出せるチャンスとなるため、大切な仕事だといえるでしょう。なにより、自分の研究した薬で、多くの人の病気が治せる可能性があるため、非常に大きなやりがいがあります。
とはいえ、研究職の薬剤師になるのは簡単ではありません。一般の薬剤師であれば、6年制の大学を卒業する必要がある一方、研究職への就職を希望する場合は、さらに博士課程の修了が求められることも珍しくありません。また、出身大学院での研究内容や実績が重視される傾向があります。
年齢についても同様で、研究職を目指すのであれば、若手のうちから動く必要があります。研究職への就職が難しい場合は、開発アシスタントとして入社後、研究職への転属を目指す道もあるでしょう。 研究職は、年収面で待遇が良い場合も多く、大企業の研究部門であれば、1,000万円を超える年収を得られることも珍しくありません。
2-7. MR
MRに向いているのは、人との対話を通じて信頼関係を築くことに喜びを感じる社交的な人です。医療の最前線で活躍する医師や薬剤師と対等にディスカッションできる専門知識と、相手のニーズを汲み取る共感力を持つ方が活躍できます。自社製品が患者さんの治療に正しく活用される架け橋となる役割にやりがいを感じ、日々の訪問活動を通じて医療の質向上に貢献したい人に最適です。
- 1.主な仕事内容
医療機関を訪問し医師や薬剤師に自社医薬品の有効性・安全性情報の提供と市場調査 - 2.求められるスキル
薬学的知識、コミュニケーション能力、プレゼン力、情報収集分析力 - 3.就職の難易度
薬剤師資格があればMR認定試験にも対応しやすく、未経験でも挑戦できる職種 -
4.年収
年収 平均年収は618.3万円。経験を積むと800万円以上、大企業では1,000万円超も(自社サイト調べ)
出典:令和6年賃金構造基本統計調査|厚生労働省 参考:MRと薬剤師の違いとは?仕事内容・年収・転職事情を徹底比較|アポプラス薬剤師
MRは医薬情報担当者として、医療現場と製薬会社をつなぐ重要な役割を担います。医療機関を定期的に訪問し、医師や医療従事者との信頼関係構築に努めながら、科学的根拠に基づいた自社製品情報を提供します。MRの仕事は、単なる営業活動ではなく、医薬品の適正使用を促進する医療パートナーとしての側面も併せ持っています。加えて、市場動向分析や競合製品調査も重要な業務です。
薬剤師資格を持つMRは専門性を評価され、他学部出身者より採用されやすい傾向にあります。体力と精神力が求められますが、やりがいと報酬のバランスが取れた職種といえるでしょう。

- 下田コメント
企業薬剤師は多様な選択肢があり、臨床現場とは異なる専門性で社会貢献できます。また、薬剤師として医療現場での経験が強みとなり、キャリアの幅が広がるでしょう。
3. 企業薬剤師のやりがいと将来性とは?活躍できる人の特徴を解説
企業薬剤師の魅力や求められるスキル、資質について解説、紹介します。
3-1. 企業薬剤師の魅力とやりがい
企業で働く薬剤師の魅力は、最新の医薬品開発に携わり、多くの患者さんの治療に貢献できることです。また、病院・調剤薬局とは異なる多様なキャリアパスが存在し、研究開発から薬事、品質管理まで幅広い選択肢があります。また、製薬業界特有の安定した待遇と専門性を活かした働き方ができるため、長期的なキャリア形成が可能です。
3-2. 企業薬剤師に求められる専門的スキル
薬学的知識を基盤とした研究開発能力は必須です。さらに薬事法規や審査制度についての深い理解も重要になります。グローバル展開が進む現在は、英語力を含むコミュニケーション能力も不可欠となっています。
3-3. 企業薬剤師に必要な人間的資質
研究開発は多職種と協働するため、チームワーク力が重要です。また、論理的思考能力とプレゼンテーションスキルを活かして自分の意見を効果的に伝える必要があります。さらに、最新の情報収集力と変化に柔軟に対応する姿勢も求められるでしょう。
4. 企業薬剤師として働くメリットとデメリット
ここでは、企業薬剤師のメリットやデメリットについて解説します。
4-1. 企業薬剤師のメリット
土日休みや祝日休みがある規則的な勤務形態で、ワークライフバランスが取りやすいことが魅力です。専門性を活かした業務に集中でき、ひとつの分野でのスキルアップが図れます。調剤業務のような対人折衝のストレスや、立ち仕事による肉体的負担が比較的少ない職種が多いのも特徴です。また、製薬会社の年収は一般薬剤師よりも高くなる傾向があります。
4-2. 企業薬剤師のデメリット
企業薬剤師の求人は数が少なく、特に未経験者は入職のハードルが高いのが現実です。一般的な薬剤師業務から離れるため、臨床スキルが低下する可能性も考慮しなければなりません。職種によっては出張や転勤が多く、地域を限定した働き方が難しいケースもあります。
5. 企業薬剤師のキャリアパス|転職成功事例も紹介
企業薬剤師としてのキャリアプランについて具体例を交えて紹介します。企業薬剤師を検討している方はぜひ参考にしてください。
5-1. 企業薬剤師のキャリアパスと成功事例
企業薬剤師のキャリアパスには、大きく分けて専門職として一分野を極める「スペシャリストコース」と、管理職として組織をまとめる「マネジメントコース」の2つのルートがあります。社内異動で経験を広げ、企画や営業など幅広いキャリア構築も可能です。薬剤師としての専門性を活かしながらMBA取得などで市場価値を高める方法も注目されています。
5-2. 新卒薬剤師が製薬会社に就職するポイントと具体的なキャリアパス
製薬会社の新卒採用は職種ごとに選考が異なります。研究職は博士課程修了者が有利ですが、MR職や開発職は学部卒でも活躍するチャンスがあります。インターンシップや説明会参加で業界研究を深めることが重要です。キャリアパスとしては、研究開発職なら創薬研究から始めて数年後にプロジェクトリーダーへ、薬事部門なら申請業務からスタートして規制当局対応の専門家へと成長できます。
6. 企業薬剤師のリアルな働き方と現場の本音
ここからは、企業薬剤師として働く薬剤師の生の声を紹介します。
6-1. 研究開発部門で働く薬剤師の声
研究開発部門では創薬の最前線で専門知識を活かせます。「調剤薬局では経験できない新薬誕生の瞬間に立ち会えることが最大のやりがいです。薬学的知識を基盤に統計や英語など幅広いスキルが求められますが、多くの患者さんの治療に貢献できる喜びがあります」といった声が多く聞かれます。
6-2. 薬事部門で活躍する薬剤師の声
薬事部門は医薬品の承認申請と規制対応の要となる部署です。「法規制の知識と薬学的背景を組み合わせた専門性が評価される環境です。規制当局とのやり取りは緊張しますが、承認を得たときの達成感は格別です」と薬事担当者は語っています。
6-3. MRとして働く薬剤師の声
MR職では薬学の専門知識が大きな武器になります。「薬剤師資格があれば医療従事者との専門的な議論がスムーズです。調剤経験を活かして現場のニーズに合った情報提供ができるのが強みです」と現役MRは話しています。

- 下田コメント
企業薬剤師は専門性を深められる魅力がありますが、臨床経験を積んでから転職すると視野が広がります。挑戦を恐れず、自分の強みを活かせる分野を探してみてください。
7. 企業薬剤師への転職は専門エージェントがおすすめ
薬剤師専門エージェントを活用すれば、一般的な求人サイトには掲載されない「企業薬剤師の非公開求人」をはじめとする希少求人にアクセスできるメリットがあります。また、キャリアアドバイザーと面談を行えば、自分の市場価値や可能性も明確になるため、効率的な転職活動が可能になるでしょう。まだ転職を決めていない段階でも相談するだけで価値ある情報が得られます。ぜひ、専門エージェントへの相談を検討してみてください。
8. 企業薬剤師のよくある質問Q&A|転職・年収・資格の疑問を解決
Q1: 企業薬剤師として高年収を目指せる職種はどれですか?
A1: 企業薬剤師の中で高年収を目指しやすいのは、主に研究職と開発職です。特に大企業の研究部門や、経験・スキルを積んだ開発職であれば、1,000万円を超える年収を得られることも珍しくありません。学術職も、MRや研修講師などと兼任するケースでは高収入が期待できます。
Q2: 未経験から企業薬剤師になるのは難しいですか?
A2: 職種によりますが、開発職や研究職は未経験からの転職が難しい傾向にあります。これらの職種は専門的な知識や、場合によっては博士課程修了をはじめとする高い学歴が求められることがあります。まずは通常の薬剤師として企業に入社し、社内異動を目指す方法も選択肢のひとつです。品質管理やDI(医薬品情報)業務、一部の管理薬剤師求人などは、他の専門職に比べて未経験者にも門戸が開かれている場合があります。
Q3: 企業薬剤師になるために、薬剤師以外の特別なスキルは必要ですか?
A3: 職種によって求められるスキルは異なりますが、特に以下のスキルが役立つ場合があります。
- 英語力 : 学術職では医療に関するやり取りで英語を使うことがあり、語学力が求められます。
- コミュニケーション能力 : MRや医療関係者との連携が多い職種では重要です。
- 経営学の知識 : 管理薬剤師として経営に深く関わる場合や、将来的に独立を考える場合に役立ちます。
9. まとめ|企業薬剤師は専門性を活かせる将来性の高いキャリア
本記事では、企業薬剤師の多様な職種(開発、学術、MRなど)の仕事内容や年収、働くメリット・デメリットを解説しました。企業薬剤師は、臨床現場とは異なる専門性を活かして医薬品業界に貢献できる魅力的なキャリアです。
企業薬剤師の求人は正社員が中心で、調剤薬局等に比べると数は多くありません。そのため、希少な求人を見逃さないための情報収集が重要になります。
アポプラスキャリアでは、雇用形態別に企業薬剤師の求人を効率よく探すことができます。専門エージェントに相談すれば、非公開求人の紹介やキャリア相談も可能です。理想のキャリアを実現するために、ぜひ一度ご相談ください。実際にアポプラス薬剤師にて、転職を成功させた方々の体験談もぜひ参考にしてみてください。
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監修者

薬剤師・薬局経営コンサルタント 下田 篤男
京都大学薬学部総合薬学科卒業。 卒業後は調剤薬局やドラッグストアグループで薬剤師として勤務。 総合病院門前などで管理薬剤師として経験を積んだのち、マネジメント業務にも携わる。現在は薬剤師として働く傍ら、医療記事の執筆、編集や薬局経営コンサルタントとしても活動している。
新薬の研究開発や治験コーディネーター、管理薬剤師など、専門性が高くやりがいのある仕事に取り組めるのが企業薬剤師です。求人の少ない職種ですが、アポプラスキャリアでは求人情報をいち早くご紹介しています。
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