薬剤師の男女比は?女性が多い理由や課題、キャリアプランについて
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薬剤師として働く中で、「なぜ薬剤師には女性が多いのだろう」と感じたことはありませんか?薬剤師に女性が多い背景にはさまざまな理由があります。また、女性が多い職場ならではの課題もあります。
そこで、本記事では薬剤師の男女比が女性に偏る理由や、男女比によって生じる課題についても掘り下げていきます。また、男女問わず年収アップを目指すためのキャリアプランについても紹介していきます。
目次
1. 薬剤師の男女比は?

まずは、薬剤師の男女比について以下の2点から解説していきます。
- 薬剤師の男女比は4:6
- 薬剤師の男女比の推移
1-1. 薬剤師の男女比は4:6
令和4年末時点での調査によると、日本国内の「薬剤師数」は 323,690 人で、「男性薬剤師」124,183 人(総数の 38.4%)、「女性薬剤師」199,507 人(同61.6%)でした。
つまり、薬剤師の男女比はおおよそ4:6となっており、女性薬剤師のほうが多いことがわかります。
1-2. 薬剤師の男女比の推移
薬剤師の男女比は、時代とともに変化しています。
昭和50年頃までは男性薬剤師が多かったものの、徐々に女性の割合が増加し、平成2年頃からは現在の4:6の比率が定着しています。医療現場における女性の活躍の場が広がっていることはポジティブなことととらえてよいでしょう。
※出典:令和4(2022)年医師・歯科医師・薬剤師統計|厚生労働省 ※参考:薬剤師に関する基礎資料|厚生労働省
2. 薬剤師の男女比で女性が多い理由

近年の薬剤師の男女比で女性が多い理由には、主に以下の2つがあります。
- ライフステージが変わっても仕事を続けやすい
- 復職がしやすい
それぞれ、詳しく解説します。
2-1. ライフステージが変わっても仕事を続けやすい
女性薬剤師の割合が高い理由の1つに、薬剤師はライフステージが変わっても仕事を続けやすいというのがあります。
薬剤師は一般的に朝8~9時頃に出勤し、17~18時頃に退勤するケースが多いです。勤務時間が一定のため、家庭との両立がしやすい仕事と言えるでしょう。
また、勤務形態や就業形態の種類が豊富で、勤務時間の融通がききやすいという特徴もあります。職場によっては、午前中のみ勤務など、短時間の勤務もできるのです。
さらに、大手の薬局・ドラッグストアなどは全国に店舗展開しているため、配偶者の都合で引っ越しをする場合でも、"異動"で対応できる点もポイントでしょう。
2-2. 復職がしやすい
薬剤師の職場に女性が多い理由には、復職のしやすさもあります。薬剤師の資格は、一度取得すればなくなることはありません。また、多くの薬局やドラッグストア、病院などでは産休や育休に対して理解があり、職場全体でサポート体制が整っています。
福利厚生が充実していたり、育児と仕事の両立を支援する制度が備わっていたりする職場も多いです。長期間のブランクがあっても復職しやすい仕事と言えるでしょう。
結婚・出産後もキャリアを継続しやすいことは、女性薬剤師の割合が高いことに影響を与えているはずです。
3. 薬剤師の男女比が偏ることで起こる課題

女性が働きやすい一方で、薬剤師の男女比が偏るとシフトの勤務時間が偏り、人の少ない時間帯が生まれてしまうリスクがあります。
例えば、時短勤務をする従業員が多いと、夕方から夜にかけての時間帯は人手不足になりやすいです。人手不足になると、サービスクオリティの低下が起きるだけではなく、従業員に負荷がかかり、離職につながってしまうケースも少なくありません。
課題を解決するためには、人材の確保や適切な配置が不可欠です。勤務時間やシフトの調整をおこない、全員が無理なく働ける環境を整える必要があります。
また、フルタイムで働ける人材の確保や、足りないシフトを埋められるラウンダー勤務が可能な従業員を増やすなど、柔軟な働き方を推進する取り組みが求められます。
こうした店舗運営上の課題に対して提供できる解決策を考えることが、転職や就職成功への手がかりになります。
店舗運営側としては、職場全体でバランスの取れた勤務体制を築ければ持続可能な職場環境を実現できるためです。
そのため、自身が柔軟な勤務体制に対応できることなどを強みとして、年収をアップさせる糸口を見出してみましょう。
4. 薬剤師の男女比から考える年収アップ戦略

薬剤師には男女比があることを踏まえると、年収アップを目指すには以下の4つの方法があると考えられます。
- 夜勤のシフトを増やす
- ラウンダー薬剤師として働く
- 管理職を目指す
- スキルを身につける
それぞれ、詳しく解説します。
4-1. 夜勤のシフトを増やす
薬剤師の男女比は、今後も女性優位で推移する可能性が高く、女性薬剤師が多くなることで、特定の時間帯による人手不足が顕著になっていくと考えられます。
とくに、夜勤ができる薬剤師の需要は今後さらに高まると予想されており、夕方から夜にかけて働ける薬剤師は貴重な存在と言えます。
夜勤には通常、日勤よりも高い給与が設定されているため、夜勤シフトを選ぶことで収入アップを目指せます。夜勤手当や深夜勤務手当などの追加報酬も得られるため、夜勤のシフトを増やすことは年収アップの戦略として有効でしょう。
4-2. ラウンダー薬剤師として働く
特定の時間帯や地域での人手不足が顕著になることが予想されることから、ラウンダー薬剤師として働くことも年収アップの1つの戦略と言えます。
ラウンダー薬剤師とは、急な人手不足や新規開店、ピークタイムの人手不足を補填するために、複数の店舗を回っている薬剤師のことです。
ラウンダー勤務は通常勤務に比べて給与が高くなりやすく、移動手当や出張手当などの追加報酬も期待できます。
ラウンダー薬剤師の給料が高めに設定されている理由は、不規則な勤務時間や急な勤務地の変更にも対応しなければならないためです。
また、人員を補填する存在であるため、常に忙しい職場で働くことも理由の1つと言えるでしょう。
加えて、ラウンダー薬剤師には、さまざまな処方箋や各店舗の状況に柔軟に対応する能力が求められます。幅広い業務経験を積むことでスキルアップも図れるため、将来的なキャリア形成にも有利に働くでしょう。
ラウンダー薬剤師の働き方のメリット・デメリットや求められる能力、ラウンダー薬剤師に向いている人などを解説します。
4-3. 管理職を目指す
薬剤師が年収アップするための有効な戦略の3つ目は、管理職を目指すことです。
管理職になることで、基本給の増加に加え、役職手当や業績評価によるボーナスなどの追加報酬も期待できます。
また、管理職の経験があれば、転職するときにも評価してもらえる可能性があります。男女問わず、キャリアアップを通じて年収の増加を目指すために、管理職への挑戦は有力な選択肢となるでしょう。
しかし、管理職になると、それ相応の責任も増えます。マネジメント能力、売上管理能力といった薬の知識以外のスキルが必要になることも理解しておきましょう。
本記事では、管理薬剤師の年収、一般薬剤師との違いや業務内容、メリット・デメリットを解説します。
4-4. スキルを身につける
薬剤師が年収をアップさせるための戦略として、専門的なスキルや資格を身につけることもあげられます。
例えば、「認定薬剤師」や「かかりつけ薬剤師」などの資格を取得することで、職場での評価があがる可能性があります。
専門的なスキルや資格を持つことで、薬剤師としてのキャリアパスが広がり、転職するときにも有利になるでしょう。
また、フルタイムで働けない方はとくに、スキル向上を目指すのがおすすめです。スキルを身につけることで、市場価値を高め、結果として時給・年収アップを実現できるでしょう。
本記事では、薬剤師におすすめの資格9選と、それぞれのメリット・取得方法について詳しく解説します。
しかし、現職のままでは希望の勤務形態や年収を得るための交渉が難しい場合もあります。今の職場で昇給が見込めない場合は、転職を検討するのも1つの方法です。
転職活動で、よりよい条件の新しい職場を見つけられるかもしれません。スキルを磨きつつ、自分に合った職場環境で年収アップを目指しましょう。
女性薬剤師の転職に関する悩みと成功するための方法を解説します。女性ならではの転職するときの注意点も紹介しますので、ぜひご覧ください。
5. 薬剤師の男女比から市場の動向を先読みしてスキルを磨こう!

薬剤師の男女比は、4:6で女性が多いという特徴があります。女性が多いことでシフトの勤務時間が偏り、職場に人が少ない時間帯が生まれるといった問題が起きています。
薬剤師は、今後も女性が多い状態が続くと予測されています。こうした店舗運営上の課題に対して、提供できる解決策を考えることが転職や就職成功への手がかりになるでしょう。
具体的には、シフトの問題を解消するような夜勤やラウンダーの経験を積む、管理職を経験する、スキルを身につけるといった方法で、戦略的に年収やキャリアをあげられる可能性があります。
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