薬剤師として働くメリット・デメリットは?職場によって変わる特徴も解説
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日々の業務に追われる中で、自分の働き方や職場環境について改めて考えてしまうことはありませんか?ぼんやりと転職がよぎっている薬剤師の方も中にはいるでしょう。
そこで本記事では、転職を考え始めた方に、調剤薬局・病院・ドラッグストア・企業など、職場ごとの特徴や働き方、魅力を解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
目次
1. 薬剤師として働くメリット
まずは、薬剤師として働くメリットについて解説します。
1-1. 高収入で安定している
薬剤師として働くメリットの1つに、高収入かつ安定しやすいという点があります。
薬剤師の平均年収は、日本の平均年収と比較して高いと言われています。令和5年の全国平均年収は445.2万円※ですが、薬剤師の平均年収はそれを100万円以上上回る577.9万円です。
※1カ月の賃金31.8万円×12+賞与(賃金2カ月分)とし算出
さらに、医療系の仕事は社会情勢に影響を受けにくいという特性があります。薬剤師の需要は常にあり、結果として収入の安定が見込めるのです。
薬剤師は高収入かつ安定した収入を得ることができるため、多くの人にとって魅力的な職業となっています。
1-2. 社会的信用が大きい
薬剤師は、社会的信用が大きいこともメリットの1つです。
薬剤師として働くためには、薬剤師国家試験に合格する必要があります。
国家資格を持つことは社会的な信頼性を高める要素となり、住宅ローンの審査などで有利に働くことが多いです。
薬剤師は国家資格によって社会的な信用を得ることができ、生活面でもメリットを享受できます。
1-3. 福利厚生が整っている企業が多い
薬剤師が働く職場は、福利厚生が整っている企業が多いです。
薬剤師は女性の割合が多く、育児休暇や出産休暇はもちろん、復職支援制度、柔軟な時短勤務など、女性が働きやすい職場環境を整えているところが多いです。
充実した福利厚生は、働きながら家庭生活を両立しやすくするため、ワークライフバランスを重視する人から見ると魅力的な職場だと感じるでしょう。
1-4. 継続的に働きやすい
薬剤師は、継続的に働きやすいというメリットもあります。
薬剤師の資格は一度取得すれば生涯にわたり有効です。つまり、一度退職しても復帰しやすいと言えます。
また、薬剤師が働く職場は勤務形態の種類が豊富なので、ライフステージに合わせて柔軟に働けます。例えば、育児や介護などでフルタイム勤務が難しい場合、パートタイムや派遣といった選択も可能です。
薬剤師は資格の永続性と柔軟な勤務形態により、継続的に働きやすい環境が整っている職業と言えます。
2. 薬剤師として働くデメリット
次に、薬剤師として働くデメリットについても解説していきます。
2-1. 勤務時間が長い
職場によっては勤務時間が長くなりやすいことが薬剤師のデメリットとして挙げられます。
例えば、病院勤務の薬剤師の場合、患者さまの急変や救急搬送など予測できない事態に対応する必要があるため残業が発生しやすいです。
また、人手不足の職場では、薬歴の記入が終わらず残業が常態化してしまうケースもあります。
働く場所によっては忙しく、勤務時間が長く感じられることが、課題の1つでしょう。
2-2. 勉強やスキルアップをし続ける必要がある
薬剤師は、勉強をし続ける必要があるのも大変な点です。
医療分野は常に新しい技術や治療法が進化しているため、最新の知識を常にアップデートすることが求められます。
さらに、年収やキャリアの向上を目指す場合、資格が必要なケースが一般的で、資格取得に向けた学習も不可欠です。
継続的な学習の負担は、他の職業と比較しても大きく、時間的・精神的な負担になるでしょう。
今回の記事では、薬剤師が抱えるストレスについて、原因と職場での解決法、発散する方法を詳しく解説していきます。
3. 薬剤師が働く職場別のメリット・デメリット
薬剤師が働く職場のメリット・デメリットを解説していきます。
3-1. 調剤薬局
まずは調剤薬局のメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
- 働き口を見つけやすい
- 比較的残業が少ない
- 患者さまの健康管理に直接関与できる
調剤薬局で働くメリットは、全国に店舗数が多く、働き先を見つけやすいことです。家族の転勤などで引っ越しをする場合でも、転職しやすいでしょう。
また、調剤薬局は営業時間が決まっており、他の医療職と比べて残業が少ないです。
さらに、薬剤師は服薬指導や薬歴管理を通して患者さまの健康管理に直接関与でき、在宅などでは地域医療にも携われます。
デメリット
- 休みが取りにくい
- 場所によってはスキルアップが難しい
薬剤師が調剤薬局で働くデメリットは、休みが取りにくい可能性があることです。
少人数で営業している職場だと、シフトを調整する余裕がなく、休みが取りにくくなります。
また、場所によってはスキルアップが難しい点もデメリットです。特定の診療科の処方箋が多い場合、薬剤に関する知識が偏ることがあります。
このように、調剤薬局で働く際には、休暇の取りにくさやスキルアップの難しさといった点を考慮する必要があります。
調剤薬局で働く薬剤師の業務内容・年収・キャリアパス・魅力・求められるスキルについて詳しく解説していきます。
3-2. 病院
次に薬剤師が病院で働くメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
- 臨床に携われる
- 最新の薬学の知識を身に着けられる
病院薬剤師は臨床に直接携われるというメリットがあります。医師や看護師と連携しながら、薬剤師としての専門知識を最大限に活かせるため、やりがいも大きいでしょう。また、患者さまの治療経過を間近で見られるため、薬の効果や副作用を観察することができます。
さらに、臨床では新しい薬剤知識を習得する機会が多いです。病院薬剤師は病院勤務を通じて、多くの実践的な経験を積み、スキルを高められるでしょう。
病院は、臨床現場で貴重な経験を積むことができ、プロフェッショナルとして成長するための豊かな環境が整っています。
デメリット
- 夜勤や日直当番がある
- 給与が低め
病院薬剤師は夜勤や当直があるため、生活リズムを崩しやすいでしょう。不規則な生活は心身的に負担が大きく、ワークライフバランスの維持が難しくなることがしばしばあります。 さらに、病院薬剤師の給与は、調剤薬局やドラッグストアに比べて低いです。他の職場に比べて経済的な満足度が低くなる可能性があります。
病院では、新しい医薬品、医療技術が日々生まれています。そのため、病院薬剤師も自身の知識を一生アップデートしなくてはいけないことがデメリットと言えるでしょう。
病院派遣薬剤師の業務内容、求められるスキル、向いている人の特徴、注意点を詳しく解説します。
3-3. ドラッグストア
薬剤師がドラッグストアで働くメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
- 給与が高め
- 薬の提案ができる
薬剤師がドラッグストアで働くメリットの1つに、給与が高めであることが挙げられます。
多くのドラッグストアは、他の職場に比べて給与水準が高く設定されており、昇給の幅も大きいです。これにより、経済的な安定を得やすく、モチベーションを高く保てます。
また、ドラッグストアは、医薬品だけでなく日用品や健康食品なども取り扱っているため、薬剤師は単なる薬の販売だけでなく、顧客の健康状態やライフスタイルに合わせた薬の提案、アドバイスをおこなう機会があります。自身で考え、提案できることにやりがいを感じる方は多いです。
このように、ドラッグストアで働く薬剤師は高い給与と顧客に対する薬の提案を通じて、充実した職業生活を送れるでしょう。
デメリット
- 店舗の営業時間が長く、休みが不定期になりやすい
- 調剤業務以外の作業もおこなう必要がある
薬剤師がドラッグストアで働くデメリットは、休みが不定期になりやすいことです。
ドラッグストアは一般的に朝から夜まで営業しているため、シフト制での勤務が基本となります。これにより、週末や祝日などに働くことも多く、他の薬剤師と比べてプライベートの予定を立てにくくなります。
また、調剤以外にも、レジ打ちや品出し、在庫管理、接客といった業務も担当します。本来の業務である調剤業務が減少し、幅広い業務への対応が増えることもデメリットと言えるでしょう。
ドラッグストアで働く薬剤師の具体的な仕事内容や年収、働き方について詳しく解説していきます。
3-4. 医療・医薬品関係の企業
薬剤師が医療・医薬品関係の企業で働くメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
- 福利厚生が充実している場合が多い
- 就職する企業によってさまざまな業務に挑戦できる
薬剤師が医療・医薬品関係の企業は、福利厚生が充実しているケースが多いです。大手製薬企業では、育児休暇、キャリアアップ支援など、さまざまな福利厚生制度が整っています。
また、就職する企業や部署によって幅広い挑戦ができる点も魅力です。例えば、製薬会社の営業の場合、医薬品の情報を提供しながら会社の売上を支える重要な役割を担うことができます。研究職に就いた場合は、創薬や新薬の臨床開発に携わり、最先端の医療技術や薬品開発に貢献することが可能です。
このように、多様な業務に挑戦できる環境は、薬剤師としてのキャリアを広げる大きな機会となります。
デメリット
- 転勤や出張の可能性が高い
- 臨床にはかかわれない
薬剤師が医療・医薬品関係の企業で働くデメリットには、転勤や出張の可能性が高いことが挙げられます。
大手製薬系の企業では、全国や海外に拠点を持つことも多く、引っ越しを伴う異動を求められる可能性があるのです。生活環境を変えるのは、家族を含めてストレスが溜まることでしょう。
また、医療・医薬品関係の企業では患者さまと直接接する機会が少なくなり、臨床に直接かかわることができない点もデメリットです。患者さまの治療経過を間近で見ることや、医療チームの一員として直接的なケアを提供することはできません。
転勤や出張の可能性、臨床に直接かかわれないことは、大きなデメリットになる方もいるため、上記点を考慮して、企業でのキャリアを選択することが重要です。
職場ごとの薬剤師の仕事内容や適正を紹介します。自分に最適な職場を見つけるためにも、ぜひ最後までお読みください。
4. 薬剤師が転職する際には職場ごとのメリット・デメリットに注意しよう
薬剤師は、やりがいのある非常に魅力的な職業ですが、職場によってメリット・デメリットは変わります。職場の魅力や注意点を正しく理解した上で、理想のキャリアに沿った求人を探しましょう。
転職を考えているなら、薬剤師専門の転職エージェント「アポプラス薬剤師」への登録がおすすめです。
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