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薬局DXが薬剤師の仕事に与える影響は?導入できる業務や現場の実態

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現代の薬剤師業務には、急速なデジタル化の波が到来しています。

薬局DXによって、一部の薬局では薬剤師業務のオンライン化や自動化が進んでいます。電子処方箋の導入やお薬手帳の電子化などを導入している薬局も少なくありません。

しかし、このようなデジタル技術の導入は、薬剤師の働き方やあり方にどのような変化をもたらすのか、気になる人もいるでしょう。

そこで本記事では、薬局DX(デジタルトランスフォーメーション)が薬剤師の仕事に与える影響を解説していきます。具体的な導入事例も紹介していくため、ぜひご一読ください。

1. 薬局DXとは

薬局DXとは、デジタル技術を導入して薬剤師が働きやすい環境をつくることを指します。DXに取り組む目的は、主に薬剤師が対人業務に集中できるようにするためです。

薬局のDX化は、企業の規模によって大きく状況が異なります。大手から中規模のチェーン薬局は、すでにDXが進んでいるため適応している薬剤師ほど活躍の場が多くなっているでしょう。

一方、個人薬局や小規模な薬局では、DXの手前の電子化を進めているというケースが多いです。ITツールに不慣れな薬剤師も少なくありません。

2. 薬局DXが進められている理由

2. 薬局DXが進められている理由

薬局DXが進められている理由には、以下の3つがあるといわれています。

  • 薬剤師不足に備えるため
  • 生産性向上のため
  • かかりつけ薬剤師・薬局の推進のため

それぞれ、詳しく紹介します。

2-1. 薬剤師不足に備えるため

薬局DXを進める理由の1つ目は、薬剤師不足に備えるためです。

高齢化が進む中で、薬剤師の需要はますます高くなっています。加えて問題視されているのが、"地域によって"薬剤師不足が深刻化していることです。

事実、地方の過疎地域では薬剤師の数が足りていない現状があります。この傾向は今後も拡大していくでしょう。

限られた人員で最大限の医療サービスを提供するためには、薬局DXによる業務の効率化が欠かせないのです

薬剤師は不足している?選ばれる薬剤師になるためのスキルも紹介

薬剤師不足の現状と今後の見込み、その原因や影響を与える要因を詳しく解説します。

2-2. 生産性向上のため

薬局DXが進められている理由の2つ目は、生産性向上のためです。

薬局の収益は、主に技術料と薬価差益です。薬価は現在、毎年改定が原則になっていますが、年々この薬価差益が少なくなっているため、医薬品の売上減少が予測されています。

薬価差益の減少は、人員削減や年収の低下にも影響を与えるおそれがあります。利益の減少が起こるのであれば、薬局DXにより薬局の業務を効率化し、対応できる件数を増やして生産性を高める必要があるでしょう。

2-3. かかりつけ薬剤師・薬局の推進のため

薬局DXが進められている理由の3つ目は、かかりつけ薬剤師・薬局の推進のためです。高齢化が進む中で、厚生労働省はかかりつけ薬剤師・薬局の推進に力を入れています。

かかりつけ薬剤師とは、患者さまの服薬情報の一元管理や、継続的なサポートをおこなう薬剤師のことです。

国がかかりつけ薬剤師の推進を進めている背景には、患者さまにとって多くの利点があるためです。まず、かかりつけ薬剤師がいることで、患者さまの健康管理の一貫性が保たれやすくなります。

薬剤師が一貫して処方内容を把握することで、薬の重複や相互作用のリスクを減らし、安全性の向上が図れるのです。また、複数の医療機関から処方される薬を一元的に管理できるため、処方の一本化が実現するでしょう。

患者さまの負担を軽減し、より適切な薬物療法を提供するためにも、かかりつけ薬剤師を広めることは重要です。

そして、かかりつけ薬剤師を推進するためには、薬局DXが欠かせません。たとえば、電子処方箋の導入やお薬手帳の電子化、オンラインでの服薬指導が進めば、業務効率化が実現できます。効率化によって、対人業務に割く時間を捻出できれば、かかりつけ薬剤師としてより丁寧な服薬指導が可能になるでしょう。

「かかりつけ薬剤師」について

かかりつけ薬剤師として働くために必要なスキルや資格のほか、メリット・デメリットなどについて知っておきましょう。

3. 薬局DXの具体的な事例

3. 薬局DXの具体的な事例

薬局DXを理解するためには、実際にどのように薬局DXが進んでいるかを把握することが重要です。ここでは、薬局DXの具体的な事例を2つ紹介します。

  • 事例① 電子処方箋の利用でオンライン服薬指導が便利に
  • 事例② 電子処方箋で完全なペーパーレス化・業務効率化を実現

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

3-1. 事例① 電子処方箋の利用でオンライン服薬指導が便利に

薬局DXの一環として、マイナ保険証と電子処方箋の利用事例を紹介します。

電子処方箋の利用で、オンライン服薬指導がスムーズになった好事例です。電子処方箋なら、引換番号があれば処方箋(原本)を薬局側で取得可できます。

処方箋の原本を送付しなくても服薬指導ができるため、医療機関・患者さま・薬局いずれにとってもよりスムーズなオンライン服薬指導、薬の受け取りを実現できます。

※参考「電子処方箋を利用して、オンライン服薬指導をもっと便利に!」(厚生労働省)

3-2. 事例② 電子処方箋で完全なペーパーレス化・業務効率化を実現

薬局DXの取り組みとして、電子処方箋とタブレット端末を連携した事例を紹介します。レセプトコンピュータで受け付けた電子処方箋や過去の処方・調剤情報を、タブレット端末に連携することで、完全ペーパーレス化と業務効率化を実現しています。

事例の薬局では、薬剤師が各自のタブレット端末で患者さまの薬歴を記入することで、入力時間が削減されました。

業務面では、タブレット端末を見ながら、ピッキングができるため、印刷物が少なくなり、待ち時間の短縮が実現しました。同時に、用紙代の経費も削減されています。

ペーパーレス化と業務効率化は、薬剤師の業務にも経営にもメリットがあることがわかる好事例といえるでしょう。

※参考「電子処方箋の内容をタブレット端末と連携することにより、 完全ペーパーレス化・業務効率化を実現!」(厚生労働省)

4. 薬局DXが薬剤師の仕事に与えうる影響

4. 薬局DXが薬剤師の仕事に与えうる影響

ここでは、薬局DXが薬剤師の仕事に与えうる影響を、業務内容と年収の2つに分けて解説します。

4-1. 業務内容への影響

DXの進展により、薬剤師の業務内容は大きく変化しています。パソコンに触れる機会が増え、電子処方箋を使った調剤が増加しています。デジタルに対応できれば、働きやすい環境が整っているといえるでしょう。

一方で、「PCにそもそも触れたくない、操作方法を覚える気がない」といった薬剤師は、今後淘汰されていくおそれがあります。

電子処方箋を使った接客や電子化への誘導が難しいためです。とくに、大企業ではデジタルへの対応が求められているため、適応できない場合は働きにくさを感じることもあるでしょう。

4-2. 年収への影響

DX化が進むと、年収が減少方向にシフトする可能性が高くなります。設備投資に多くの資金が割かれる一方で、人材への投資が減るためです。その結果、薬剤師の年収があがりにくくなることが予想されます。

具体的な機器の例としては、調剤ミスを防ぐ機械や電子薬歴の音声入力が可能な機械などがあります。機器の導入は、1000万円規模の投資です。先進的な機器を導入することで、業務効率は向上するものの、人材への直接的な投資が抑制されることもあるでしょう。

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年収アップを目指すための具体的な8つの方法も紹介していくため、年収をあげたいと考えている薬剤師の方は必見です。

5. 「アポプラス薬剤師」のコンサルタントに聞いた!薬局のDX化における疑問

5. 「アポプラス薬剤師」のコンサルタントに聞いた!薬局のDX化における疑問

アポプラス薬剤師の転職コンサルタントに、薬局のDX化における疑問に対してお答えいただきました。

5-1. Q1 薬剤師がAIに変わる未来はあると思う?

はい、ほぼすべての対物業務が代替可能です。技術の進歩により、薬剤師の対物業務がAIに置き換わる未来も見据えられています。

5-2. Q2 DXが進むことで薬局の人材ニーズはどう変わっていくと考える?

2024年時点では、ITリテラシーが必須というわけではありません。最低限のスキルがあれば十分であり、募集要項にも大きな変化は見られません。

近い将来であれば、募集要項に大きな変化はないと予測できます。しかし、デジタルに対して抵抗感があると、選べる仕事が減るかもしれません。たとえば、オンラインツールを使う在宅業務がおこなえないといった理由から、転職や昇進で不利になる可能性があります。

5-3. Q3 進んでいる薬局DXに対して薬剤師はどのようなキャリアを設計するべき?

薬剤師の仕事のDX化は、避けられない変化です。診療報酬が改定されれば、今後4年から5年の間に一気に電子化が進む可能性があります。

電子処方箋の導入率など、DX化に対応できなければ薬局の収益にも悪影響を及ぼすこともあるでしょう。この状況の変化は、薬剤師のキャリア形成にも大きな影響を与えます。

薬局のDX化に対応し、求められる人材になるためには、どのようなキャリアを設計すべきかを考えましょう。薬剤師の転職市場全体としては、専門性を高めて人材の価値をあげることが大切です。

DX化の流れで淘汰されないスキルを持った人材として、ニーズが高いのは主に以下の4つです。

  1. 1 認定薬剤師や専門薬剤師といった資格を持っている人
  2. 2 管理薬剤師ができる人
  3. 3 かかりつけ薬剤師ができる人
  4. 4 在宅医療に対応できる人

一方で、今後はDXを経験している薬剤師の需要も高まる可能性があります。たとえば、職場のDXプロジェクトに参加した経験のある人や、DX化された大手企業で働いていた人などは評価される傾向にあるでしょう。

実際にDX環境で働いていただけでも、その経験には価値があります。とくに、DX化が遅れている中小企業からのニーズは高まると予測されています。

本音では、業務内容を大きく変えたくないかもしれません。しかし、近い将来、法改正などで電子化が必須となる可能性があります。そのときに備えて、今からDX環境に慣れておくことが重要です。

具体的には、エンジニアリングやAI関連の本を読む、「ITパスポート」といった資格を取得する、DX関連の研修を受けるといった方法で、デジタルスキルを取得していくことが有効です。業界のセミナーやウェビナーに参加し、最新のDXトレンドや技術を学び続けていきましょう。

6. 薬剤師がDX化に対応した転職をするならエージェントを活用しよう

6. 薬剤師がDX化に対応した転職をするならエージェントを活用しよう

薬局DXは、薬剤師の業務に革新をもたらしており、避けては通れない道といえます。しかし、DXの導入には課題も伴うため、現場での適応を求められる場面も少なくありません。

最新の技術を駆使しながら、患者さまとのコミュニケーションを重視する姿勢を持つことが重要です。薬剤師としてのキャリアをより充実させたい方は、薬剤師の専門エージェント「アポプラス薬剤師」にご相談ください。新たな職場での第一歩を、転職のプロと共に踏み出しましょう。

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