ドラッグストア薬剤師の仕事内容は?年収や働き方の魅力も解説
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薬剤師の転職先候補として、ドラッグストアに注目が集まっています。「業務の幅を広げてみたい」「年収アップを目指したい」などの理由から、ドラッグストアへの転職を考えているのでしょう。
そこで今回は、ドラッグストアで働く薬剤師の具体的な仕事内容や年収、働き方について詳しく解説していきます。
目次
1. ドラッグストア薬剤師の仕事内容
ドラッグストア薬剤師の仕事内容は、勤務するドラッグストアの形態がOTC(一般用医薬品)のみか、調剤併設型かによって異なります。
- OTC(一般用医薬品)のみのドラッグストアの場合
- 調剤併設型ドラッグストアの場合
ここでは、上記の2つにわけてドラッグストア薬剤師の仕事内容を詳しく解説します。
1-1. OTC(一般用医薬品)のみのドラッグストアの場合
OTC(一般用医薬品)のみのドラッグストアでは、顧客対応や店頭業務、市販薬の販売、健康相談が主な仕事内容です。
その他にも、ドラッグストア業務として、商品の陳列・顧客対応・レジ操作・販促物(POP)の制作や設置・店内清掃などもおこないます。
1-2. 調剤併設型ドラッグストアの場合
調剤併設型ドラッグストアでは、一般的な調剤薬局と同様に、調剤業務や服薬指導をおこないます。ドラッグストアを併設しているため、病院と比べ幅広い年齢層のお客さまが訪れ、取り扱う処方箋の種類が多いのが特徴です。
また、OTC(一般用医薬品)のみのドラッグストア勤務と同様、OTC(一般用医薬品)の販売や健康相談、商品の陳列やレジ操作などの業務もおこないます。なお、調剤業務と店頭業務が完全にわかれている店舗もあります。
2. ドラッグストアで働く薬剤師の平均年収
平均年収 | 約560万円 |
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平均月収 | 約35万円 |
賞与(ボーナス) | 約140万円 |
※アポプラス薬剤師に掲載している求人データを参考に、1回分のボーナス(約2カ月分として)を算出
ドラッグストアで働く薬剤師の平均年収は約560万円です。ドラッグストアの数は増加しており人手不足に悩む企業が多いため、募集をおこなっている企業は多く見られます。24時間営業の大手チェーン店も多く勤務時間が長くなりやすいため、平均年収は調剤薬局勤務や病院勤務と比べると高い傾向にあります。
ドラッグストア薬剤師の年収、仕事内容やメリット・デメリットを解説します。
3. 薬剤師がドラッグストアで働く魅力・注意点
ドラッグストアで働く魅力について気になる人は多いでしょう。また、勤務する前に注意点についても知っておきたいものです。ここでは、薬剤師がドラッグストアで働く魅力と注意点を解説します。
3-1. 魅力
薬剤師がドラッグストアで勤務するのには、以下の4つの魅力があります。
- 仕事の幅が広い
- キャリアアップを目指せる
- 福利厚生が充実している
- 高収入を目指せる
それぞれについて、詳しく解説していきます。
3-1-1. 仕事の幅が広い
ドラッグストアでの勤務は、調剤薬局や病院の薬剤師に比べて業務の幅が広いのが魅力です。
まず、OTC(一般用医薬品)の販売では処方箋がないため、お客さまの症状に適した商品を選ぶ必要があります。他の薬との相互作用やお客さまの予算、希望などを考慮しながら、お客さまに直接お薬の提案ができるため、やりがいを感じる人が多いです。
また、売り場の設置やポップの制作では、どうすれば商品が売れるか、お客さまに手に取ってもらえるかなどを考えながら業務をおこないます。加えて、店の売上や粗利の管理も担う場合は、数値を伸ばすための戦略を練ることに面白さを覚える人もいるでしょう。
このように、多岐にわたる業務を担当し、多様な経験を積むチャンスがあるのがドラッグストア薬剤師の魅力です。
3-1-2. キャリアアップを目指せる
ドラッグストア薬剤師は、確かなキャリアを築いていけるのも魅力です。例えば、大手薬局チェーン店では、店長やエリア長といった職種にステップアップしていくことが可能です。
ドラッグストアでの昇進は病院や調剤薬局などに比べると比較的早く、入社から約5年で店長になることもあります。このようにドラッグストアは、キャリアアップを目指す薬剤師にはおすすめの職場です。
3-1-3. 福利厚生が充実している
ドラッグストアは、福利厚生が充実している企業が多いのが魅力です。 企業の規模が大きいため、残業代や退職金の支給規定、産休・育休を含む福利厚生制度が整っている傾向にあります。安定した雇用環境のもとで、長期キャリアを築きたい人には向く職場といえます。
3-1-4. 高収入を目指せる
ドラッグストアでの勤務は、調剤薬局や病院に比べて高い年収が見込めるのも魅力です。とくに、ドラッグストアは朝早くから深夜の時間帯まで営業している企業が多いため、店舗によっては残業時間が長くなり、残業代で収入が増えることがあります。勤務時間よりも、収入を優先したい人にとっては魅力的な選択肢といえるでしょう。
3-2. 注意点
薬剤師がドラッグストアに勤務するときには、以下の3つの注意点があります。
- 多忙になりやすい
- 土日・祝日も勤務がある
- 店舗によってはノルマがある
それぞれについて、詳しく解説していきます。
3-2-1. 多忙になりやすい
ドラッグストア薬剤師は、多忙になりやすいことを理解しておく必要があります。前述した通り、ドラッグストアではOTC(一般用医薬品)の販売を含む接客業務やレジ業務など、店舗運営にかかわる業務が多くあります。
そのため、調剤薬局や病院の薬剤師とは異なり、専門業務以外にも多くの仕事をこなす必要があり、多忙になりやすいといえます。
3-2-2. 土日・祝日も勤務がある
ドラッグストア勤務では、土日・祝日・年末年始・ゴールデンウィークなど、一般的に休日とされる期間も勤務が発生することがあります。365日営業している店舗もあり、休日出勤が避けられないこともあるでしょう。
3-2-3. 店舗によってはノルマがある
ドラッグストア薬剤師には、売上ノルマを課されることがあります。OTC(一般用医薬品)やおすすめ商品の売上を店舗毎に競うドラッグストアもあります。
また、調剤薬局を併設したドラッグストアでは、患者さまの指名を受ける「かかりつけ薬剤師」のノルマが存在する場合もあります。ノルマの数値や形態は企業によって異なるため、転職時には事前に確認しておくことをおすすめします。
ドラッグストアの薬剤師の仕事内容と仕事がきついと言われる理由を説明します。
4. 薬剤師がドラッグストア勤務をするときに必要なスキル
ドラッグストア勤務で求められるスキルには、以下の2つがあります。
- コミュニケーション能力
- 医薬品の知識と提案力
それぞれについて、詳しく解説していきます。
4-1. コミュニケーション能力
ドラッグストア薬剤師には、コミュニケーション能力が求められます。とくに、販売スタッフとしての役割があるため、調剤薬局での仕事とは異なるタイプのコミュニケーション能力が要求されます。
例えば、積極的な接客を望むお客さまもいれば、静かに買い物を楽しみたいお客さまもいるでしょう。顧客のニーズを見極め、臨機応変に対応できるコミュニケーション能力が、ドラッグストア薬剤師には求められます。
4-2. 医薬品の知識と提案力
ドラッグストアでは、幅広い医薬品の知識と提案力が求められます。調剤薬局のように処方箋に基づいたお薬を提供するだけでなく、お客さまの症状や要望にあわせて、さまざまな商品を提案する必要があるためです。
ドラッグストアに来店するお客さまの目的は多岐にわたり、OTC(一般用医薬品)に関することや、健康食品・衛生用品の相談を受けることもあります。
そのため、ドラッグストア薬剤師には、薬以外にも幅広い知識と提案力が求められるのです。
5. ドラッグストアへの転職を考えたら薬剤師専門転職サイトに登録しよう
ドラッグストア薬剤師は幅広い業務を経験でき、キャリアアップや高収入を目指せる職場です。OTC(一般用医薬品)の販売から顧客対応、レジ業務に加え、品出しや在庫管理など店舗運営全般にかかわる業務を担うため、忙しさはありますが、やりがいのある仕事といえます。
薬剤師としてドラッグストアへの転職を考えたときには、企業の詳細な情報を得るためにも転職エージェントの活用をおすすめします。薬剤師専門の転職エージェント「アポプラス薬剤師」に相談して、自分に合った職場を探してみませんか。
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