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薬剤師の退職金事情は?相場や金額を左右する要因をわかりやすく解説

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薬剤師として働いていると、辞めたときに退職金はいくらもらえるのか気になるという人は少なくありません。退職金の相場や目安となる金額は、業種・職種・キャリアによってさまざまです。そのため退職金の金額を把握するときには、職場ごとに異なる退職金事情を知る必要があります。

そこで今回は、薬剤師の退職金事情として、平均相場や金額が決まる要素を紹介していきます。具体的な退職金の額を確認する方法やよくある疑問についても解説するため、自分のケースと照らし合わせ、薬剤師としてのキャリア形成に役立ててください。

1. 薬剤師の退職金事情!退職したらもらえるお金とは

薬剤師の退職金事情!退職したらもらえるお金とは

退職金とは、仕事を退職するときに、雇用主である会社から支給されるお金のことを指します。多くの会社では、退職金が支払われることが多いため、退職金は必ず支給されるものと捉えられることも少なくありませんが、退職金に明確なルールや法律はありません。会社によっては、退職金が支給されないケースもあります。

退職金は会社の取り組みの一つであり、法律では支給を義務付けられていないため、明確なルールはなく、支給の有無や金額は会社によって計算方法は異なります。

また、退職金には4つの種類があります。トラブルを避けるためにも、自分が受け取る退職金はどれに該当するのか、事前によく確認しておきましょう。退職金の主な4種類の特徴を、下表にまとめました。

退職一時金
退職したときにまとまったお金が受け取れる、最も一般的な退職金
退職金共済
共済制度を利用して支給される退職金を指しており、中小企業に多いのが特徴
確定給付企業年金
給与額や勤続年数によって給付額が変動する企業年金を指しており、一括で受け取れるものと分割支給のものなどいくつかの種類に分かれる
企業型確定拠出年金
会社が拠出金を負担したうえで社員が運用する年金を指しており、確定給付企業年金と同様に一括・分割両方の支給パターンがある

このように退職金には、退職一時金制度・確定給付企業年金制度・企業型確定拠出年金制度など、さまざまな種類やパターンがあり、支給金額や条件はケースバイケースです。そのため、自分がどの退職金を受け取れるのかを確認しておくことをおすすめします。

2. 薬剤師の退職金が決まる要素

薬剤師の退職金が決まる要素

退職金は多くの場合、一律の額で支給されるわけではありません。社員一人ひとりのさまざまな要素を鑑みて金額は決まります。退職金の額が決まる主な要素は、以下の4つが挙げられます。

  • ・勤続年数
  • ・キャリア
  • ・退職事由
  • ・勤務先

それぞれの要素について、詳細を解説していきます。

2-1. 勤続年数

薬剤師の退職金が決まる要素の1つ目は、勤続年数です。その会社や事業所に、勤務していた年数で、具体的な金額が決まる仕組みです。基本的には、5年より10年、20年より30年など、長く勤めている薬剤師のほうが退職金の金額は大きくなると言えます。

また、勤めてさえいれば勤続年数が極端に短くても退職金がもらえるというわけではありません。具体的な規程は企業によって異なりますが、多くの場合退職金が受け取れる勤続年数は、3年以上とされています。

そのため、勤続年数が3年未満で退職した場合は、退職金が受け取れない可能性があるため注意しましょう。

2-2. キャリア

薬剤師の退職金が決まる要素の2つ目は、キャリアです。薬局や病院で働く薬剤師の場合、退職時の給与をもとに退職金を算出するケースが多く見られます。例えば、退職時の基本給の〇〇か月分などで計算されます。

そのため、薬局長・店長・管理薬剤師などの役職に就いていると、その分退職金の額も大きくなります。退職金にはこれまでの貢献に対するねぎらいの意味合いもあるため、キャリアを形成し、積極的に会社に貢献してきた方ほど退職金は多く受け取れるということです。

薬剤師としてキャリアアップすれば月収がアップするだけでなく、最終的には退職金の金額アップも期待できると考えられます。キャリア形成やスキルアップを考えるときには、退職金の金額アップをモチベーションにするのも1つの方法でしょう。

2-3. 退職事由

薬剤師の退職金が決まる要素の3つ目は、退職事由です。おおまかに退職事由のパターンを分けると、会社都合退職自己都合退職の2つがあります。

会社都合退職には定年退職、倒産や事業縮小によるリストラ、早期退職制度などがあり、傾向として会社都合退職は退職金も大きくなりやすいのが特徴です。

そのため勤務年数が最も長く、かつ会社都合退職である「定年退職」は、自然と退職金の額も高くなると言えるでしょう。一方で自己都合退職は、会社都合退職と比べるとやや退職金は少なくなる傾向にあります。

自己都合退職とはその名の通り自身の都合によって退職することを指します。結婚・家族の介護、病気療養などによる自主都合退職が主に含まれます。

2-4. 勤務先

薬剤師の退職金が決まる要素の4つ目は、勤務先です。雇用形態や仕事内容によって給与は異なるため、退職金にも差が出てきます。また、同じ業種であっても企業規模によって年収が異なるのと同様に、退職金の給付率は異なるのが一般的です。

3. 【職場別】薬剤師の退職金の相場

【職場別】薬剤師の退職金の相場

薬剤師の退職金の相場は、一体いくらなのでしょうか。退職金の有無は生涯年収にも関わる重要なポイントです。ここからは、薬剤師の退職金相場を2つのパターンに分けて紹介していきます。

3-1. 調剤薬局・ドラッグストア・製薬会社

まずは、薬剤師の就職先として最も多い調剤薬局やドラッグストア、製薬会社で働いたときの退職金相場を見てみましょう。

退職金の金額は勤続年数と退職事由によって大きく変動するため、ここでは参考として大卒のモデル退職金を紹介していきます。一般的な大卒の退職金のモデルは、下表の通りです。

勤続年数 年齢 自己都合退職 会社都合退職
支給金額(万) 支給月数 支給金額(万) 支給月数
10 32 112.1 4.1 149.8 5.4
15 37 212.9 6.8 265.8 8.5
20 42 343.1 9.8 414.7 11.8
25 47 490.6 12.8 578.2 15.1
30 52 653.6 15.8 754.2 18.3
定年 - - 1,091.8 22.8

※出典:中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)モデル退職金額表|東京都労働相談情報センター

自己都合退職と会社都合退職を比べると、同じ勤続年数・年齢でも金額に違いがあることがわかります。薬剤師の退職金も、おおむね上記の大卒者の退職金モデルに類似するように決定する企業が多いでしょう。

また、ほかには事業所の規模やそれぞれのキャリアなどが関係してくる仕組みです。一般的には、従業員数の多い大手ドラッグストアなど、規模の大きい会社のほうがより多くの退職金を支給する傾向にあります。

3-2. 公務員・病院

公務員薬剤師や国立病院薬剤師の場合も、原則として勤続年数や退職事由によって退職金の金額が変動します。参考になるデータとして、国家公務員の退職金支給状況を示した下表をご覧ください。

退職理由 常勤職員 うち行政職俸給表適用者
受給者数 平均支給額(万) 受給者数 平均支給額(万)
33,902 1,060.7 7,633 1,441.7
定年 12,934 2,106.4 3,884 2,122.7
応募認定 1,654 2,540.7 820 2,279.1
自己都合 8,820 274.2 1,617 364.4
その他 10,494 199.6 1,312 230.0

※出典:令和4年12月退職手当の支給状況|内閣官房内閣人事局

上記は平均額かつ国家公務員全体のデータのためあくまで目安にはなりますが、公務員薬剤師が定年退職する場合は、2,000万円程度が退職金の相場です。

一方で転職や病気、介護などの自己都合退職の場合は、275万円程度であることがわかります。なお、民間病院の場合は企業によって異なるため、上記のケースには当てはまりません。

4. 薬剤師が退職金を確認する方法

薬剤師が退職金を確認する方法

退職金の額の決まり方は、会社の退職金規定によって異なります。そのため退職金の額をあらかじめ知りたいときは、事前に確認しておくことをおすすめします。薬剤師が退職金を確認する方法には、以下の3つがあります。

  • ・就業規則を確認する
  • ・通知書やサイトで確認する
  • ・勤務先の総務や人事に確認する

それぞれの確認方法について、具体的なポイントや注意点などを解説していきます。

4-1. 就業規則を確認する

退職金の額を確認したいときは、勤務先で定められている就業規則をチェックしましょう。就業規則とは、その会社や事業所で働くときのルールをまとめたものです。就業規則には給与や退職金といった賃金や手当に関する取り決めも明記されています。

退職金自体は法律で支給が義務付けられているわけではないものの、支給する場合は就業規則に詳しい条件などを記載するよう、労働基準法で定められています。

普段働いている中で就業規則を目にすることは少ないかもしれませんが、就業規則は従業員であれば確認できるようになっているはずです。入社時に書類で配られる、社内の共有フォルダ内で確認できるなど、交付方法は複数あるため、確認が必要です。

まずは就業規則の退職金規定を確認し、明記されている給付の条件などから受け取れる退職金の額の目安を算出してみましょう。

4-2. 通知書やサイトで確認する

薬剤師が退職金を確認する方法は、ほかには通知書類やWebサイトで調べる方法もあります。

これは、退職金の支給方法が企業型確定拠出年金のときに有効です。企業型確定拠出年金は、企業が拠出金を負担するかたちで社員がそれを運用するタイプの年金になります。

退職金が企業型確定拠出年金のときは、加入者である社員一人ひとりに対して、年1回のペースで加入状況の通知書が送付されます。そのため通知書を確認すれば、自分の退職金の額がわかるはずです。通知書に身に覚えがある方は、通知書の内容を確認しましょう。

また、加入者専用のWebサイトでも年金額の確認はできるようになっています。口座番号とパスワードでサイトにログインする必要がありますが、サイトで確認できる方は積極的に調べてみましょう。

4-3. 勤務先の総務や人事に確認する

薬剤師の退職金の額は、会社の総務や人事などの担当者に直接聞くことで調べることも可能です。総務や人事などの労務を担当する部署では、従業員の給与や保険、その他手当などの管理、手続きを担当しています。

総務・人事は、退職金支給も担当していることが多いため、金額の決め方や支給条件は直接聞けば確認できるかもしれません。勤務先の就業規則の確認方法がわからない、通知書やサイトでの確認方法にも身に覚えがない、という方にはおすすめの確認方法です。

しかしそうは言っても、人によっては退職金について聞くのには抵抗を感じる場合があるかもしれません。総務部・人事部に退職金について気軽に聞ける関係性の人がいなければ、実際のところは難しい場合も多いものです。

その場合は、同僚や気軽に話せる先輩または上司に退職金について聞いてみると良いでしょう。退職金の支給額は多くの方にとって気になる話題の一つです。周りの従業員に聞けば、意外とわかるかもしれません。

5. 薬剤師の退職金にまつわる疑問

薬剤師の退職金にまつわる疑問

薬剤師の退職金について理解を深めるときには、さまざまな疑問や不安が残るものです。

そのためここからは、薬剤師の退職金にまつわる疑問をいくつか紹介していきます。今回紹介するよくある疑問や不安は以下の通りです。

  • ・退職金が出ない企業はあるか
  • ・非正規雇用だと退職金は出ないか
  • ・退職金が高くなるのは定年退職したときか

では、それぞれの疑問についての回答を紹介していきます。

5-1. 退職金が出ない企業はある?

退職金の規定を設けていない企業もあるため、薬剤師が退職するときには、退職金がもらえないケースもあります。前述の通り、退職金支給は法律で義務付けられていません。

大企業であればさまざまな待遇が充実しているため、退職金支給を行っているケースがほとんどですが、中小企業となると退職金の有無はあくまで企業によります。

また、退職金のない会社はブラック企業というイメージもありますが、必ずしも退職金のない現場が劣悪な労働環境とは限らないため注意が必要です。退職金の規定はなくても、その他の福利厚生や手当が充実していたり、もともと給与水準が高かったりするケースもあります。

とはいえ、退職金を受け取りたい方にとって、退職金制度がないことは大きなデメリットになり得ます。ドラッグストア・調剤薬局・病院・製薬会社などに転職・就職するときには、退職金を含めたさまざまな福利厚生・手当の規定をよく確認しましょう。

5-2. 非正規雇用だと退職金は出ない?

「非正規雇用の薬剤師は、退職金の支給がない」と決まっているわけではありません。しかし傾向を見ると、アルバイト・パート・派遣社員などの非正規雇用には、退職金制度が設けられていないことがほとんどです。

そのため非正規雇用で薬剤師として働くときには、退職金にはあまり期待できないことを事前に理解しておきましょう。とはいえ、前述の通り非正規雇用だと退職金が受け取れないと一概に言えるわけではありません。あくまで退職金の有無は企業によります。

薬剤師の非正規雇用の求人情報を見ると、待遇の充実している企業や事業所では、非正規雇用の従業員にも退職金を支給すると明記していることもあります。

そのため退職金や賞与などの手当が充実している職場で働きたい方は、非正規雇用でも、できる限り求人情報は厳選すると良いでしょう。

近年は薬剤師業界に限らず、非正規雇用で働く方が増えています。それに伴い、非正規の従業員に対して退職金を含むさまざまな手当を支給する企業も増加しています。

5-3. 退職金が高くなるのは定年退職したとき?

自己都合退職と会社都合退職では、会社都合退職のほうが退職金は高くなる傾向です。したがって会社都合退職に該当する定年退職は、自己都合退職と比べると退職金は高いと言えるでしょう。

また、退職金の金額には勤続年数も関係するため、勤続年数の観点でも定年退職における退職金は高いと考えられます。

なお、結婚や転職などの自己都合退職では、退職金の額は少なくなります。したがって転職をするときには、現在の職場から支給される退職金を気にするよりも、転職による年収アップを意識したほうが良いと言えるでしょう。

6. 薬剤師の退職金を理解してキャリア形成を考えよう

薬剤師の退職金を理解してキャリア形成を考えよう

薬剤師が退職するときには退職金の有無や額が気になるものですが、退職金制度の具体的な内容や条件などは企業によって異なります。

また、企業によっては退職金制度がないケースもあるため、事前に注意が必要です。ドラッグストア・調剤薬局・病院・製薬会社では退職金を支給する職場が多いですが、あくまで退職金の有無や金額は企業によるのが特徴です。

なお、薬剤師の退職金を知りたいときは、就業規則を確認する、労務担当者に直接聞くなどの方法をおすすめします。前もって退職金について理解を深めたうえで、薬剤師としてのキャリア形成にぜひ活かしていきましょう。

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