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調剤事務とは?仕事内容と調剤補助員との違いを解説

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調剤事務は専門資格でありながら、比較的取得しやすい資格のひとつです。職場によっては勤務時間帯を選ぶことができ、残業も少ない傾向があります。そのため調剤事務は、女性が結婚や出産した後でも、家庭と両立しながら柔軟に働きやすく、医療事務と並んで人気があるのです。また、調剤薬局は全国どこにでもあるため、家から近い職場を見つけやすいことも魅力です。
そんな調剤事務の仕事ですが、具体的にはどのような業務を行うのでしょうか。調剤補助員との違いとともに、調剤事務の仕事についてご紹介します。

そもそも調剤とは?

調剤事務や調剤補助員として働くにあたり、まず押さえておきたいのが、調剤の定義と実際の作業の流れです。
そもそも調剤とは、具体的に何を指すのでしょうか。

定義が曖昧・多様化する調剤

調剤という言葉について、明確な定義は定められていません。一般的には、医師の処方箋に従って複数種類の薬品を配合することや、1種類の薬品を使用し、特定の疾病に対する薬剤を調製することをいいます。

しかし、この定義はまだ製剤技術が発達していなかった時代のことで、現在は、調剤の概念はより多様化し、曖昧な位置付けになっています。実際は、処方内容の確認や薬剤の調製だけでなく、薬歴の作成や薬袋への記入、投薬時の服薬指導、医薬品情報提供といった行為も、調剤に含まれるようになりました。

これらのことを踏まえると、調剤は、薬剤師が医師の処方箋に基づいて処方鑑査を行った上で調製し、患者のみなさんに交付すること、そして効果や安全性の確認を行い、薬物療法に対する患者のみなさんの評価や課題を把握して、医師にフィードバックするまでの、業務全体のことといえるでしょう。

調剤の流れ

調剤の流れは、次の4つのステップに大きく分けられます。
1. 医師から出された処方箋を基に、薬剤師が内容を確認(鑑査)し、患者のみなさんの薬歴情報などと照らし合わせ、必要に応じて医師へ問い合わせる(疑義照会)
2. 薬剤の調製を行う
3. 薬剤鑑査などを経て薬剤を患者のみなさんに交付する
4. その後の経過観察や結果確認を行い、薬物療法の効果や安全面について医師にフィードバックする

「1」では、処方鑑査や疑義照会を通して、患者のみなさんの安全を確保し、薬物療法の個別最適化を行います。「2」および「3」の段階では、患者のみなさんの情報と医薬品の情報をよく把握した上で、服薬指導を行うことが求められます。その際、今後の調剤や薬物療法に役立てるためにも、必要な記録(薬歴)をしっかりと残すことが重要です。
これは、「4」の段階でも共通していえることで、薬剤師の目から患者のみなさんの体調を評価することが大切です。

調剤事務の主な仕事内容

調剤事務のメインとなる仕事は、調剤薬局で薬剤師の仕事のサポートを行うことです。医療事務のように、患者のみなさんの受付や会計をしたり、レセプト作成をしたりするほか、処方箋の確認やお薬手帳の発行、薬局内の環境整備なども調剤事務の業務の一環です。それぞれの業務内容は以下のとおりです。

受付業務

薬を必要とする患者のみなさんの方の処方箋や保険証を受け取り、処方箋の期限や保険証の情報について確認などを行います。

オペレーター・会計業務

処方箋内容をコンピューターに入力し、保険の種類に応じて患者のみなさんの負担分を計算します。会計業務では、金銭授受および領収書の発行を行います。

レセプト業務

レセプト業務は、請求業務とも呼ばれます。これは、患者のみなさんの保険の種類に応じた負担分の料金を請求するために、毎月患者のみなさんごとの診療報酬明細書(レセプト)を作成する仕事です。調剤事務の幅広い仕事の中でも、レセプト業務はメインの業務となります。

調剤補助員の仕事内容との違いは?

調剤事務と調剤補助員の仕事には、共通して対応できる作業もあれば、調剤補助員にしか対応できないものもあるため、その違いを把握することが大切です。

調剤補助員ができること・できないこと

厚生労働省は、2019年4月2日に「調剤業務のあり方について」を発表しました。それによって、調剤補助員であれば、ピッキング業務と一包化の補助ができるようになりました。この、調剤補助員が対応できる仕事・できない仕事は、次のようになります。

<調剤補助員ができること>
・ピッキング業務
・一包化された薬剤の数量チェック
・医薬品の棚入れ
・お薬カレンダーや配薬カートに調剤済みの薬を入れる
・医薬品の郵送
・レセプト・請求業務
・そのほか、従来の調剤事務業務

<調剤補助員ができないこと>
・調剤
・軟膏剤、水剤、散剤などの直接計量や混合

調剤補助員は、調剤事務の仕事もこなせる存在です。ただし、先程も解説したように、調剤補助員はピッキング業務と一包化の補助は可能ですが、調剤事務はこれらの業務には対応することができません。
そのため今後は、受付や会計、レセプト業務などをメインに行う調剤事務と、ピッキングや医薬品の棚入れ、医薬品の郵送などをメインに行う調剤補助員とで、調剤薬局内における役割の差別化が進められていくのではないかという見方もあります。

ピッキングと一包化の補助について

調剤薬局におけるピッキングとは、処方箋に記載された医薬品を棚から取り出し、必要なだけ集めることをいいます。一見、単純な作業のようにも思えますが、実際は大きな責任の伴う作業です。
調剤薬局内にはさまざまな医薬品があります。その中から処方箋に記載された薬を正確に選び、数量や重量をきちんと計量し、処方箋と照らし合わせながら確認する作業には、医薬品に関する正しい知識が求められます。

また、薬の一包化とは、服用するタイミングが同じ薬がある場合や、一度に何種類かの錠剤を服用する場合に、薬を一袋にまとめることを指します。調剤補助員が行う一包化の補助とは、薬剤師が一包化した薬剤の確認などを行う作業です。

調剤事務になるには資格は必要?

調剤事務になるには、「調剤報酬請求事務技能検定試験」などの民間資格を取得してから働く方が多いようです。ただし、民間資格には複数の種類があり、「この資格でなければなれない」と限定されるものではありません。
調剤事務の資格は専門性が高い一方で、ほかの資格と比べて学習範囲は狭く、比較的取得しやすいといわれています。資格を取得しておくことで、転職や、女性にとっては再就職の大きな武器となるでしょう。

活躍の場が広がる職種

調剤事務の仕事は、今後も幅広い活躍の場が期待できると考えられています。その理由は、おもに以下のことが考えられます。

薬局・ドラッグストアが増加傾向に

現在の日本では、「診察は病院で、薬の処方は薬局で」という方針のもと、医薬分業の施策を講じたことで、完全分業が進められています。そのため、調剤薬局やドラッグストアは全国どの町でも利用できるようになり、今後もその数は増加していくと見られています。
調剤事務の知識やスキルを持った人材の活躍の場も、増えていくといえそうです。

薬剤に関する知識が転職でも有利に

高齢化の影響で処方箋の受付枚数が年々増加しており、医療分野の中でも調剤は、特にニーズの高い領域といえます。また、調剤事務は専門性が高い一方で、知識やスキルが一度身に付けば、出産や子育てでブランクを挟んでも、復職しやすい仕事です。
休職前とは別の薬局で働く場合も、即戦力として活躍することが期待できるでしょう。転職や復職を有利に進めやすいということも、調剤事務の魅力のひとつです。

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